当番ノート 第61期
前回、今の自分にとっての自分語りの位置付けについて話した結果、正直何を書けばいいのかわからなくなってしまった。しかし連載は続いている。もはや自分の言葉に何の価値も見出せないのに、人様に感想までいただいた上で掲載されるのが苦痛だ。表現したいという欲求が消えているのに白いページを埋めていくのは多方面に失礼な行為ではないのかと己に問いかけている。 一週間悩んだ結果、どう転んでも私には私の話しか書けないと…
当番ノート 第61期
こんばんは、オオタケです。 突然ですが、私は愛煙家です。 普段、音声のみで怪談と雑談の配信をしている際にもタバコを吸いながら話しているのですが 「オオタケさんがそんなに絶え間なくタバコを吸うのは、魔除けの意味合いがあるのですか?」 とご質問いただいたこともあります。 タバコによる魔除け。 有名なのは「タクシーの運転手さんが、非喫煙者でもダッシュボードにタバコを一箱入れてる」というやつでしょうか。 …
当番ノート 第61期
最初に書き添えておきたいが、私は「コンプレックスや障害について」書き綴っている人を否定したいわけではない。ただ今の私にはフィットしないものだと言いたいだけだ。 他人が読んで面白い、価値があると思うものを書く能力があるという自負が消えつつある。あれほどエッセイという分野にこだわり、自分のことしか書けないと言い張っていた過去を振り返ると、信じられない気持ちが大きい。しかし、今となってはみなぎっていた自…
当番ノート 第61期
こんばんは、オオタケです。 わたしは書類の職業欄に「主婦」と書く生活をしています。 こまごましたお仕事なんかはしたりするのですが、てんでバラバラな諸々に手を伸ばしているので、自分をなんの所属とすればいいのか分からないのです。 上記の通り何かやるにしろ、一番多いのは自宅での作業です。 そうです。基本ずっとアパートメントの中にいます。 そんなアパートメントで、夫婦二人暮らしの中でもうひとり、我が家で同…
当番ノート 第61期
「書く」とは飛び道具のようなもので、頭の中の雑念を取り出して一つの文章にすることで綺麗に決着をつけるというか、前に進ませてくれる源になる気がしている。その推進力にあやかりたくて、今まで自分語りを量産してきたのだが、どうも過去の事例と同じように片付かない現状を感じている。 先週、やっかみを丸出しにした社会的弱者の悲鳴が漏れ出る文章を書きながら、これはいったいどこに向かっているのだろうと思っていた。結…
当番ノート 第61期
皆さんは、お化け屋敷はお好きですか。 わたしは大の苦手です。 ホーンテッドマンションを指の間から薄目で見ながら縮こまって乗っているのが精一杯です。 皆さんは、ホラー映画はご覧になりますか。 わたしはとっても苦手です。 二人以上で、なおかつ顔を手で覆い隠しつつ、更に大絶叫で実況しながらでしたら、なんとか視聴可能です。 皆さんは、怪談はお好きですか。 わたしは大好きです。 目の前で何かが飛び出してきた…
当番ノート 第61期
生きているだけで尊いという絵空事をこの身で裏切りたいと強く思う。そこにいるだけでいいよという優しいメッセージは私にとって資本主義、ひいては社会からの解雇通告のようなものだ。リストラされたけれどお情けで生かされている現状に一矢報いたい。生きてるだけで尊いのはわかっている。でも存在しているだけで自分を認められるほど、私は強くなかった。 去年の連載のテーマは、日常エッセイを通じて「生活保護でも案外生きら…
当番ノート 第60期
ボツがボツであるために 「欲しいような、いらないような…」 ハズレ(いらないもの)をアップデートした作品を、ハズレの上位互換品と命名して制作している私ですが、その制作過程でいくつものボツ案が生まれています。 「ボツ案とはいえ、形にしたらそれなりに面白いのでは?」「私がボツにしているだけで、意外とボツじゃなかったりするのでは?」 という考えで始まったこの週刊ボツも、今回で最終回となります。 今回は「…
当番ノート 第60期
ボツがボツであるために 「欲しいような、いらないような…」 ハズレ(いらないもの)をアップデートした作品を、ハズレの上位互換品と命名して制作している私ですが、その制作過程でいくつものボツ案が生まれています。 「ボツ案とはいえ、形にしたらそれなりに面白いのでは?」「私がボツにしているだけで、意外とボツじゃなかったりするのでは?」 という考えで始まったのが、この週刊ボツです。 今回は「ポスターのボツ案…
当番ノート 第60期
ボツがボツであるために 「欲しいような、いらないような…」 ハズレ(いらないもの)をアップデートした作品を、ハズレの上位互換品と命名して制作している私ですが、その制作過程でいくつものボツ案が生まれています。 「ボツ案とはいえ、形にしたらそれなりに面白いのでは?」「私がボツにしているだけで、意外とボツじゃなかったりするのでは?」 という考えで始まったのが、この週刊ボツです。 今回は「マウスパッドのボ…
当番ノート 第60期
ボツがボツであるために 「欲しいような、いらないような…」 ハズレ(いらないもの)をアップデートした作品を、ハズレの上位互換品と命名して制作している私ですが、その制作過程でいくつものボツ案が生まれています。 「ボツ案とはいえ、形にしたらそれなりに面白いのでは?」「私がボツにしているだけで、意外とボツじゃなかったりするのでは?」 という考えで始まったのが、この週刊ボツです。あ、あけましておめでとうご…
当番ノート 第60期
ボツがボツであるために 「欲しいような、いらないような…」 ハズレ(いらないもの)をアップデートした作品を、ハズレの上位互換品と命名して制作している私ですが、その制作過程でいくつものボツ案が生まれています。 「ボツ案とはいえ、形にしたらそれなりに面白いのでは?」「私がボツにしているだけで、意外とボツじゃなかったりするのでは?」 という考えで始まったのが、この週刊ボツです。 今回は「はんこのボツ案」…