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Do farmers in the dark(46)

Do farmers in the dark

新年

新年明けましておめでとうございます。実のところ、明けましておめでとうを妻と娘以外に誰にも言えなかった。引っ込み思案だからだ。どうして引っ込み事案かというと、毎回毎回言っているけどいつも自分の事ばかりして自分の事ばかり考えているし、食い意地ばかりはっていて必要以上に米を食べてしまっていて、それによってやはり胃腸にばかりエネルギーがいくもんだから脳が働かずやはり簡単な自分の事ばかりしか考えるしかなくなっており、それを何年も続けているからだ。自分の事とは主に自分の心臓が調子いい感じか悪い感じか、昨日より髪が元気か元気でないかだ。基本的に髪が昨日より元気だった事はあまりない。髪については去年から気にしだした。なんか髪が元気ない事にふとした時に気づいたんだ。心臓は、寝不足だと調子が良くない。けど寝ていると調子がいい。自分の事しか考えてないから基本的に会話は「ええ」「まあ」「ハイィ〜」くらいだ。例年と変わらずこんな具合でごめん。

とにかく明けましておめでとうという言葉はなかなか言えないけど、新年、お正月は大好き。お正月のピーヒャララ音がとっても大好き。そのため実のところ、私は自分自身に明けましておめでとうと心の中で何度も何度も言っていた。

「明けましておめでとう、洋一(よういち)」

「明けまして本当に本当におめでとう、洋一」

「洋一おめでとう、洋一」

「洋一」

などと。めちゃくちゃ幸せなお正月だった。近所を散歩する以外はずっと家でじっとして、テレビを見てるようで見てないようなで、お餅とみかんも食べれて、こたつは無いがエアコンがあり、笑みがこぼれるようなお正月だった。しかし私は近年娘とやっていたベイブレード、それを最近、ここ何ヶ月もやっていない事が気がかりだった。しかし正確に言えばそれが気がかりなフリをしていた。何かベイブレードに対して、そのベイブレードをやってないという事により世の中に対して負い目がある。ようにみせかけている、そんなフリをしていた。そのフリは誰に対してかというとまごうことなき自分自身に、という気分だった。羽子板をした。羽子板をやってる間にもベイブレードをしてない事が気になった。というフリをしていた。これを書いている間もまだベイブレードをしていない。もうベイブレードをしてない事を気に病んでいるフリはしたくないので、出来れば今日か明日にはやりたいと思っている。

…ああ、ベイブレードが売ってる家電量販店にくっついた玩具屋でベイブレードを欲しがる子供を連れたあのぼんやりしたお父さん、それを欲しがる孫を連れたぼんやりとしたおじいさんおばあさん、そして同様の状況のぼんやりとした私。そして何か、ベイブレードに関係する何かの抽選券を渡してくれた元気でとっても感じのいい中年女性の店員、それを見る私のぼんやりとした目、ポイントカードにポイントをつける、その事を思い出すと今でもなぜだか少し悲しくなり、涙が出そうになるな。

自分や、身の回りや、地面にレモンを搾る行為

超常現象、オカルトの信奉者

僕は実のところ超常現象、超自然現象を熱心に信じており、疑いの心を捨てるよう、努力している。信じる事によって、日々心病まずに将来に希望を持ち、健やかに過ごせるからだ。なのでどういった超常現象を僕が信じているか書こうと思う。

・俺の虫歯は勝手に治る。勝手に治るんだよ。絶対治るんだ。勝手に。本当なんだよ。信じてくれ

・たとえ運悪く虫歯が勝手に治らなかったとしても、大丈夫だ。きっと歯は、また生えてくるんだから。

・俺の髪の毛が日に日に薄くなっているが、これはきっとまた生える。絶対にだ。嘘じゃないんだ。

・今のところ目が悪い(視力が悪い)けど、日に日に視力は良くなってる。確実にだ。遠くの木が、雲の輪郭が、立ち並ぶ数々の住宅の縁(へり)という縁が昨日よりはっきり見える気がするぞ!

・今のところ、今のところ僕は脚が非常に短いのだが、つまり短足(たんそく)で数値で言うと身長が160cm台後半で座高が90cmくらいなのだが、きっとゆくゆく、来たる定められし運命の日の夜明けとともに、昇りゆく朝日とともに僕の脚はグングンと伸びて、かなりスタイルが良くなるだろう。これに関してはすでに運命で決められている事なので逃れようがないんだ。僕は脚が長くなる運命からは絶対に逃れられない。これはこの世で数少ないまごうことなき真実だ。

・良いエネルギー、それが何か分からないのだがとにかく何か活力をもたらす、たぶん皮膚や心筋に良いエネルギーが、街中のコンクリートから、ビルの鉄骨から私に降り注いでいます。

・空気中の埃や塵から、ごく自然に何らかの少しケミカルな栄養素が吸収できる。きっとね。たぶんきっとね。

このような事を僕は信じています。今のところ僕はクマが目の下にくっきりとあり、顔色はモスグリーンがかった肌色で、背骨は曲がっていて、どこかフラフラ、ヨチヨチと歩いていて、ぼんやりしており、よく不注意で後頭部を鉄骨やコンクリート、またはプラスチックのボックスに打ち付けます。主にどこかの門をくぐる時、何かの柵の下で座ってタバコを吸って立ち上がった時、夜に枕に勢いよく頭を沈めた場所がまったく見当違いで枕ではなくプラスチックのボックスの角に勢いよく頭を沈めた時、などです。でも上記の超常現象への信心があるので、希望に満ち溢れて明るく健やかに過ごせています。

前歯みたいなたったひとつの横歯を持つ男

かっこいい事が、言いたい

とにかくかっこいい事、クールな事が言いたくて、普段絵を描いたり、その絵にタイトルをつけたり、ここアパートメントに文章を書いているんだけども、結局普段はなんとなくかっこいい感じがいいなと思ってやっているだけで、どこか斜に構えストレートにかっこいい事を書こうとしていなかったので、今回は本気でかっこいい言葉(セリフ?)をいくつか考えて書いてみようと思う。(ごめんなさい何か書きたいけど何も思いつかない、日常同じ事しかしてないし日々がスルスルと過ぎていき何も気にとめてないので、話のネタもないのが常なのです、でも何か、何かしらしたいという心意気だけはあるんです)ではよろしくお願いします!

・俺の心の給油タンクのガソリンはいつも満タンであり、それつまり満タンの心の給油タンクの蓋を、俺は常に締め忘れているぜ。つまりいつだってお漏らししているのさ。心の給油タンクに一度給油されたガソリンをね。ねえ、ねぇねぇそのガソリンはいったいリッターいくらだと思う?172.4円だよ、すげえだろ

・俺の好物はおにぎりのオイル漬け。めいいっぱいのオイルにひたひたに浸すんだ。うまいよ。

・俺の生涯はいつだって色とりどりのたくさんの小さなグミの破片にヤギのミルクがかかっていてそれがオートミールに浸かっているもの、それにまみれていたんだ。

・ああ、それってつまりさ…バラバラになった冷凍ミンチっていう事?

ーはい、その通りです。

・便器に潜るんだ。便器に潜るんだ。便座をぶち壊して。

・心の雑穀米に何を振りかけるかは、いつだってお前さん次第よ。ただしかけていい物と、かけちゃいけない物がある事を、忘れなさんな

・ちくしょう!今日も明日も明後日も、丸刈りのハムスターみたいな気分だぜ!

・大事なのはそれがデンプンか、それがデンプンではないのか。グルテンは、また別の問題だ。

・大した事ないな。年中腸の中に暴れん坊の牡蠣フライを飼っている俺からしたらね。いつだって気分悪いよ。生まれてこのかた毎日が最悪の日さ。

・まるで炊きたての釜飯そっくりだ!まるで炊きたての釜飯そっくりだ!

・つべこべ文句言ってる暇があるのなら、さっさとそのマグロに食卓塩をかけて食っちまえ!

・バルサンを炊く。悲しい事です。お米を炊く。ありがたい事です。釜飯を炊く。幸せな事です。酢飯を炊く。ちょっと匂いがきついです。

・もう中学生になったから、ドングリを集めるのはやめた。そのあと松ぼっくりを集めようと考えたが、もう逃げるのはやめるよ。今日からは公園を卒業して、野生の栗の木を見つけて、本物の栗を集めるんだ。栗ご飯が食べたいんだ。

・ねえ!人生はラクダの背中のコブ以外の箇所にそっくりだ!よ〜く見てごらんよ!ラクダの背中のコブ以外を!

・固ってえ米、氷点下のように冷えっ冷えのスープ、ただ生臭くて小ぃ〜〜っちぇえエビのむき身となんかのめっちゃ臭っせえホルモンとそのホルモンの匂いがうつったタマネギ、それが俺の輝かしい明日を作るんだな。栄養満点だよ。

・ああ、あなたはアグー豚の脂質みたいに美しい、もしかしてアグー豚の脂質の、生まれ変わりなんじゃあないですかい?

・昨日の夜遅く、毛蟹の幽霊に出会ったが、余裕だったよ。ちょっと毛がチクっとしたけどね。

ーそれは夢です。

・ああ、トリートメントなら反吐が出るほど散々やってきたよ。リンスも。そういえばシャンプーはした事ねえな。

・御名答。まるでその通りだよ。今日の俺は顔以外の全ての皮膚に、ファンデーションと部分的にチークと、コンシーラーを塗っているんだぜ

・うん、仰って頂いたことは、しっかりとわたくしの脳の中の松果体に刻み込んで入れその後ホタテのエキスたぁ〜っぷりのスープみたいに脳全体および全身に浸透させてますんで。

・俺は秋刀魚の小骨相当の資産をたくさん持ってるぜ。羨ましいだろ?

・なあんだ、やっぱりただの鰹節じゃん

・アッ、ねぇねぇ、今ちょうちょの金切り声がしなかったかい?

ごめんなさい本気でかっこいい事を書こうとして書いたのですが、年中食べ物のことばっかりしか考えてなくて、食べ物関係のかっこいい事ばかりになってしまいました。

それではまた。今年もどうかよろしくお願いします!

ウールズボン、ムートン半そで、ほこりツイスター
木澤 洋一

木澤 洋一

ふと思いついた事や気持ちいい事や、昼間に倒れてしまいたいような気持ちを絵にしています。

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