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Do farmers in the dark(39)

Do farmers in the dark

キャッチャー/catcher

春を待っているよ

早く春が、来てほしい。私は春の到来を、心待ちにしている。何かソワソワして右往左往する、または何かしようとするけど結局何も出来ず昼寝してしまう、草木は萌え出し、と同時に街の排水溝からなんかメンマみたいな、正確にはメンマかな?汚水かな?下水かな?苔むした土が蒸されているのかな?みたいな匂いも萌え出し、桜は咲くけど行った花見でなにかちょっとだけ悲しい事(例えばコンビニで買ったおつまみの唐揚げ、煮卵をもうお腹がいっぱいだけどなんとか食べたその残骸のトレーを見る、漬物のたくあんが残っているとかそんなようなちょっとしたなんとな〜く悲しいこと)が起こり、桜もすぐ散ったりとか逆に桜が散るまでの間に何度も何度もその桜が咲いている公園に行きすぎてつらい、帰り道の夕暮れもつらい、とか、とにかくそんな暖かい春の到来を待ち望んでいる。

最近まだまだすごく寒いからだ。

寒いと、しんどい。極暖を謳っているラクダのような色のあ〜ったか〜〜いももひきを、めったに開けない押入れのダンボールに入れてしまったのが悔やまれる。他に寝るとかご飯食べるとかタバコ吸うとかのやる事が色々とあり忙しく、私はその押入れを開けてダンボールを開けてももひきを手に入れる事がどうしても出来ない。こんなにも寒いのに。

どうして春を待っている事について書いているのか。実のところ、今年はスマホゲームやトレーディングカードゲームに熱中していて、ここアパートメントに書くことが春を待っていることしか無くなってしまったんだよ。知能が以前にも増し増して、いちぢるしく低下している事を感じる。以前から書いている物語の続きは書けなかった。ずっと物語が続いていてごめんなさい。

思うに熱中や集中、物事に打ち込んでいるその時、ヒトの知能や創造性はグングン低下していると思う。

きっと知能が向上するのは何もやる事が無い、したい事が無い、ぼんやりとした昼下がりにたった1人で路肩に立っている時だけだと思うネ。または全く興味無い場所にポツンと居るとか。わたしはスマホゲームやカードゲームで、それに打ち込み熱中しまくり、そんな時間を一切作る事なく日々を過ごして以前にもまして知能が弱(じゃく)になっていた。

わたくし以外のみなさんは煌びやかな、さながら移ろう宝石の幽霊のような、まさに万華鏡のような1日、いつだって素晴らしい1日、ああ愛おしきその1日、朝も昼も夜も大好き、いつも最高なその1日、のなかで集中する時間、熱中する時間とぼんやりリラックスする時間を上手に作って、またはある日ある時は集中してある日ある時は集中しない、などなどをして知能の低下を防ぐばかりか知能はどんどんうなぎのぼりに向上し、知能が強(つよ)になっている事だと思うよ。全く羨ましい事だ。またはぼんやりしながら集中せずに何かに打ち込む事を毎日するという偉業を達成すれば知能の低下は防げるだろうがネ。私は空いてる時間はほとんど全部ゲームの事を考え集中して、熱中して、ワクワクドキドキしていた。だから知能が低下した。本能的な欲求を源泉とするワクワクやドキドキは知能を低下させる。あと本能に依る事象にもかかわらず私はほぼ指しか動かして無いしな。だから、寒いから春が待ち遠しいという事しか書けない。春が来たら桜が見たい。

桜は人と人とを繋ぐ。普段は主にただ道路に立っている交通誘導の警備員さんが、何気なく桜を見る人に桜きれいですね、うちの地元の桜はかくかくしかじかなどと突然語りかける。桜を見ていたその話しかけられた人はそっけなくそうですねえ〜、そうですかあ〜、と気のない返事をする。桜にはそのような人と人とを繋ぐ力があるんだ。

春が本当に待ち遠しい。

そんなこんなで、現在白金台のギャラリーPottariにて展示をしています。もし良かったら、是非よろしくお願いします。

詳細↓

木澤洋一作品展

光り輝く黒い体の虚ろな目をした肉食の3人の子供達の部屋の透明テーブル

会期:2024.3.2 (土) – 3.17 (日)

場所:Pottari

Address.〒108-0071 東京都港区白金台3-18-15

Open.月・木・金・土・日|

13:00—20:00. Close. 火・水

木澤 洋一

木澤 洋一

ふと思いついた事や気持ちいい事や、昼間に倒れてしまいたいような気持ちを絵にしています。

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