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01 桟橋

ギャラリー・カラバコ

アパートメント管理人鈴木悠平さんが考えたタイトルで、古林希望が絵を描き、カマウチヒデキが200字小説を書きます。
二人のすり合わせはありません。お互いタイトルだけを頼りに、自由に考え、せーのでこのギャラリーにアップします。お互いの思惑が重なることもあれば、まったくかけはなれたものになることもあるでしょう。一つの言葉の持つ強度や振り幅の実験、みたいな感じになれば面白いと思っています。

「ギャラリー・カラバコ」という名前も鈴木さんが考えてくれました。
「絵と200字小説というフォーマットだけカチっと決まっているので、白い壁に木の枠組みだけ並んでいて、そこに毎回絵と文がはまっていくという空間をイメージしました」とのことです。

何回続くかはわかりませんが、しばらく隔月連載くらいで出来たらと思っています。

第一回のカラバコ、今回のタイトルは「桟橋」です。

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古林希望「桟橋」

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古林 希望

古林 希望

絵描き

私が作品を制作するあたって 
もっとも意識しているのは「重なり」の作業です。

鉛筆で点を打ったモノクロの世界、意識と無意識の間で滲み 撥ね 広がっていく色彩の世界、破いて捲った和紙の穴が膨らみ交差する世界、上辺を金色の連なりが交差し 漂う それぞれテクスチャの違う世界が表からも裏からも幾重にも重なり、層となり、ひとつの作品を形作っています。

私たちはみんな同じひとつの人間という「もの」であるにすぎず、表面から見えるものはさほどの違いはありません。
「個」の存在に導くのは 私たちひとりひとりが経験してきた数え切れない「こと」を「あいだ」がつなぎ 内包し 重なりあうことで「個」の存在が導かれるのだと思います。

私の作品は一本の木のようなものです。
ただし木の幹の太さや 生い茂る緑 そこに集う鳥たちを見てほしいのではありません。その木の年輪を、木の内側の重なりを感じて欲しいのです。

カマウチヒデキ

カマウチヒデキ

写真を撮る人。200字小説を書く人。自転車が好きな人。

Reviewed by
鈴木 悠平

何もない額縁だけが無造作にならんだ、ギャラリー「カラバコ」。
予め決められたタイトルだけをたよりに、2人の作家が文と絵を寄せます。管理人のわたしにも、どんな作品が生まれるのかまったく予想がつきません。

初回は、「桟橋」
此岸と彼岸の境目。橋を歩いているときはまだ安心、怖いもの見たさに身を乗り出した先には何が待っているのか。

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