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3F/長期滞在者&more

家日記 2019年1月

長期滞在者

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今月は3週間程、出張で家を空けていた。
私は生まれてこのかた一度もホームシックにかかったことがない人間なのだけれど、一人暮らしだったらこんなにも帰宅を楽しく思えなかったなかっただろうと思う。

出張の合間、パリまで列車で出かけた。アパートメントの管理人、かおりさんに会いに。

私達はなんて世界に住んでいるのだろう、と言い合える人がいるだけで、心の澱が消えていくような気がする。
そして、私達はどんな世界を残していくのだろうと語り合う時間が、私をほんの少しだけ強くしてくれる。

1月1日(火)
元旦。私は午前中に神奈川の実家へ移動。仕事がすぐに忙しくなるので一泊だけする予定。絹江ちゃんは今年は家に帰らないという。

1月2日(水)
実家から帰るとなぜか家事をしたい欲がむずむずと大きくなり、台所のコンロまわりを掃除。一番遅くこの家に戻ってくるのは今井くんの予定。

1月3日(木)
純君が帰ってきた。純君が帰ってくると「そろそろ世の中は仕事始めだな・・・」と思う。

1月4日(金)
純君だけでなく、私も仕事始め。純君と夜すき焼きをしようか、なんて話していたのだけれどトラブルが勃発したらしくお流れに。新年早々大変である・・・。

1月5日(土)
そろそろ出張の準備。家を空けるので家事がしばらくできないことをみんなにお詫びする。

1月6日(日)
冷蔵庫の食糧が消費しきれない。純君にピェンロー鍋をおすそ分けしたら喜ばれた。良かった。どうやら純君もこういった料理を作ろうとしていたらしい。冬は鍋、煮込み料理に限る。

1月7日(月)
出張の前日。家に人がいると「きっと食べてくれるだろう」と期待して色々なものを残していってしまう。納豆、バナナ、豆苗、卵、手作りのコーンブレッド・・・。ちょっと甘えすぎただろうか。豆苗に至っては昴君に水やりまでお願いした。

1月8日(火)〜1月25日(金)
家にいない日々。

遠くからでも家の様子は伝わってくる。再び財布を無くした(そして見つけた)純君、インフルエンザにかかってしまった絹江ちゃん、沖縄に行っていたという今井君、そのおみやげのサーターアンダギーを食べたという昴君。日本はインフルエンザが大流行らしく、帰国するのが怖い。シェアハウスではパンデミックがよく恐れられるけれど、この家は実はまだ一度もパンデミックが起きたことがない。優秀だと思う。

1月26日(土)
久しぶりの帰宅。最初にただいまの挨拶をしたのは今井君。元気そうな声で安心する。絹江ちゃんは恋人のお家で療養中らしい。熱が出る前に薬を飲んだらしいので大事には至らなかったとのこと。よかった・・・。
純君が友人を家に招いたので、念願のすき焼き。ふるさと納税で買ったお肉らしく、柔らかくて味が濃くて美味しい。純君の友人はみんな頭が良くて面白い人達。純君の友人だな、と納得した。

1月27日(日)
目が覚めると夕方だった。恐るべし時差ボケ。昴君は調子が悪そう。インフルエンザでないと良いのだけれど・・・。

1月28日(月)
絹江ちゃんと久しぶりに再会!久しぶりに全員が家に揃った。
去年に続いてみかんを共益費で買おうかと話し合う。

1月29日(火)
純君がふるさと納税で大量の加賀棒茶をゲット。みんなで飲もうと言ってくれたのでこれからのお茶タイムがとても楽しみ。純くんが住むようになってから加賀棒茶を飲む機会が増えた気がする。

1月30日(水)
居間から美味しそうなカレーの匂い。今井君の夕食。この匂いを嗅ぐのは久しぶりだ。
最近今井君は居間で仕事することが多い。出版する本の最終確認中らしく、いつも赤入れをしている。

1月31日(木)
雨。夜は雪になるらしい。家でのんびりと豚汁の夕食。今井君と昴君は近所にできたラーメン屋に二人で行ってくるという。男の子がきゃっきゃしてる姿を見るとなんだかほっこりした気持ちになる。

浅井 真理子

浅井 真理子

もの書き。
エッセイを書いています。

Reviewed by
黒井 岬

私(レビュアー)の同居人は先日新しい家を見つけてめでたく引っ越して行った。なので、真理子さんたちの家のようにみかんを沢山買ってシェアするということができない。一人暮らしに戻ったけれど買ってしまおうか、箱みかん‥

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