日日
さめてゆめみる
夢は幻覚であり
白日夢は妄想
蜃気楼は光の屈折現象
物語は空洞で
共有されない記憶域はすべからく錯覚で
あるのだろうか
依怙贔屓された視覚におんぶにだっこ
ないものねだりの聴覚に平行覚はお手上げ
怠慢な体性感覚に直情的な内臓感覚
統合と乖離をくりかえし
過ぎる よぎる
湧き上がる わきあがる
穿つ うがつ
翳る かげる
煌めく きらめく
導きだされる幾つかの世界を行き来して選ぶこと
無感覚な間で身体を休めること
掴みなおして離さないこと
無くなったのではなく見えなくなったのだ
泳いでいたのか
飛んでいたのか
軌跡を遡ってごらん
一劫臆劫の時を経て
鳥と魚が交尾する