長期滞在者
あなたには、夢がありますか? 夢をかなえた人 夢をかなえられず、あがいている人 夢を探して迷っている人 夢なんてなくても楽しく生きている人 世界にはたくさんの夢があって、たくさんの人がいます。 僕は夢のおかげで、なんとか生きてこられた男です。お金がない時も、好きな女の子にふられた時も、自分に絶望した時も、 夢のおかげで、なんとか楽しく生きてこられました。 22歳から探し続けて、やっと…
長期滞在者
先月、書き上げ間近に飛び込んできて僕の原稿を混乱させた「旗振山」情報。今日はその続きを。 大型の手旗信号を使って20km程度の拠点間を次々中継、大阪・堂島の米相場を全国各地に伝達していく「旗振り通信」というものが存在したという話。はたして20km先の手旗信号などというものを、人は判別できるのだろうか。これは実地で見てみるしかない。実際に旗振山に行ってみよう、と思い立ったのだった。 検索すると近畿で…
長期滞在者
2月から3月にかけては、毎年美術系の学生たちの卒業展やゼミ展が各所で開かれます、 荒削りで言葉足らずではあるが、それを補って余りある勢いが心地よく、なるべくたくさん拝見するようにしていますが、コロナ禍の状況で今年はほとんどが中止です。代替えとしてウェブで作品を公開したり、ということが多いようですが、中には箱詰めして宅配するUberのような方法を考案した学生たちもいて、その環境適応能力が素晴らしいと…
長期滞在者
10年前の私へ。 あなたにはここからとてつもない苦しみが待っているよ。何度も自分を終わらせたくなると思うほどに。 今、目の前で起きていることが信じられなくて混乱していることでしょう。車が海にのみこまれていく映像をスクリーンで見た瞬間、足の震えが止まらなくなって、自分でその足をぎゅっと押さえたよね。理解をするよりも先に、身体が震え出した。 翌日、家へと帰るとき。目の前に広がる青空。咲き始めたばかりの…
長期滞在者
部屋にこもって生活していると、それまでは何気なく見ていた出来事が大きく見える。誰かが居間にいる気配。音や匂い。誰かとご飯を食べることの「特別感」。 外に出れば咲いている花や温かさに敏感になる。 近頃、日記を書くことは写真を撮ることに近いように思う。残しておきたい、忘れたくないという気持ちが私のなかで連綿と続く。 家のなかにいても春の訪れを感じることを覚えておきたい。 2月1日(月) 深夜、お弁当の…
長期滞在者
家から川沿いに100mほど歩いた場所にちょうど富士山が見えるスポットがある。夕暮れの時間にはそこからスマホで写真を撮る人をたまに見かける。 家から富士山までは遠く離れているので、大きさに圧倒されることはないが、ドッシリとそびえ立つ様は見てとることができる。私も安心感を憶えたいときにときどき富士山を眺めていた。 ある日、富士山をどうしても近場で見たくなり、小田原に出かけたことがあった。 昭和の私小説…
長期滞在者
絶景があるはずだと信じて駆け寄った窓の向こうには、見渡す限りの白い壁が広がっていた。しかも、結構間近に。 出張の予定が入ったからと私が開いたホテルの予約サイトには、「窓辺から横浜港を一望できます!」なんて文言が添えられていたはずだ。交通の便が良く、日程に合う予算範囲内の宿を確保することが一番の目的ではあったが、わざわざ掲げるほどの景勝ならばと、私も少なからぬ期待を抱いてしまった。新潟から電車と新幹…
長期滞在者
30代の頃から始めた難民支援の活動は、いつだって私の世界を広げてくれる。 2021年1月30日。EARTH CAMPのオンラインイベントとして、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のセッション「クイズで知る難民のいま UNHCR70年のあゆみEARTH CAMPに“Who We Are“」でモデレーターを務めた。UNHCR親善大使MIYAVI、Youth×UNHCR for Refugeesの横…
長期滞在者
子どものころ読んだ本などには、恐竜は体が大きいので尻尾に怪我をしても気づくのに長い時間がかかる、みたいなことが書いてあったけれど、これは現在では否定されていて、彼らはそこそこに俊敏な生物であったらしいということになっている。神経の伝達速度というのはどの動物でもそんなに変わりがなく、ということは人間の20倍ある巨大な恐竜であっても、人間の20倍程度の時間で神経伝達が行われるということだ。人が感知する…
長期滞在者
20年来お世話になっているKさんの推薦で、ニューヨークからある作家さんが私のところに来てくださることになった。私はそうは思わないが、その作家さんは、あまり日本では知られていないらしく、東京での発表の場を探していらっしゃるというということだった。 ミーティングは大変楽しいもので、これまでの写真の話、いまの東京のアート事情から、世界のマーケットの状況や、今後の話など、あっという間の2時間でした。 その…
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年明け。 どこにも行けないという制約のなかでも、はじめて体験できることが幾つかあった。お雑煮を作ったり、お屠蘇を飲んだり。 我慢の日々だけれど、辛いとこぼすだけにはなりたくない。 昨年の1月の家日記を読み返したら、今と変わらず、側にいる人たちに助けられていたんだと気づく。一層、この場所を大切にしたいと思う。 1月1日(金) 元旦。朝起きて、お雑煮を作る。実家のお雑煮には人参、大根、銀杏、お餅、三つ…
長期滞在者
年末年始は遠出もせず、特に大きな買い物もしなかったが、唯一1500円ほどのコーヒーポットを買った。これまではやかんを使ってコーヒーを淹れていたが、やかんは棚の下にしまい、キッチンのコンロには常にコーヒーポットが乗っているようになった。 朝起きて、コーヒーポットで湯を沸かし、冷凍庫からコーヒーの粉を取り出し、ドリッパーに付けたフィルターに1杯強の粉を落とし、「の」の字を描くように湯を1周させ、21秒…