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3F/長期滞在者&more

「volume.3」(二人展始まります)

長期滞在者

↑ Gallery & Darkroom LimeLight のオーナー兒嶌秀憲氏。撮影年月日不詳。フィルム撮影なので2011年より前のはず。




来月5日より、大阪帝塚山、ギャラリー・ライムライトで兒嶌秀憲氏との二人展が始まります。
去年の8月の藤田莉江さんとの二人展『Strangely beautiful vol.2』以来なので、大きな壁面を使う展示はほぼ一年ぶりです。
去年の藤田さんとの二人展はその前の展示から6年空いてました。それを1年に短縮したのは偉いと褒めてください。

兒嶌氏との二人展は3回目です。2012年に人物写真対決。2016年に夜写真対決*。今回はノンテーマなのでタイトルは単に『volume.3』です。写真展のタイトルって、ほんとは全部こんなのでいいと思っています。

兒嶌氏はギャラリー・ライムライトのオーナーですが、今ギャラリーのウェブサイトを調べてみると、オープンが2009年1月のようです。
僕が知り合ったのは開業以前、彼が別のギャラリーにいたころにさかのぼります。
突然見知らぬ兒嶌秀憲という人からメールがあり、要約すると「会ってみたいからギャラリーへ来い」という内容をもう少し丁寧な言葉遣いにしたものでした。誰、兒嶌秀憲。書きにくい名前やなー、特に兒の字、書き順むずかし。

桃谷だったかどこだったか、そのグレイスというギャラリーを探して恐る恐る入ってみると、髭面にサングラスの得体のしれぬ男が、「おおーカマウチさん!」と似合わぬ優し気な声で迎えてくれました。う~んギャップ萌え。
書いているうちに思い出してきましたが、ギャラリー・グレイスに八切暗箱(大判カメラの一種)を担いでいって、グレイスにあった暗室で初対面の兒嶌さんを撮らせてもらった記憶があります。その密着プリントを2008年5月にギャラリー・マゴットでのグループ展に出展しているので、知り合ったのは2008年春頃かもしれません。
「会ってみたいから来い」という人に、「八切暗箱担いでいくから撮らせて」と返す人。なかなか素敵な出会いですね(そのとき撮ったプリントを捜索したのですが出てこず。管理がなってないなぁ。反省)。
それ以来の付き合いですから18年以上になります。

↑ 心斎橋でバッタリ。怪しいパノラマカメラ構えて人がいると思ったら兒嶌さんだった。2012年頃か。



ライムライトの暗室には8×10インチ(バイテン)の大判ネガを引き伸ばしできる設備があります。僕も自宅に暗室を備えてはいましたがさすがに8×10をプリントできる引き伸ばし機はなく、8×10インチネガの引き伸ばしプリントのためにこのライムライトの暗室を借りたことがあります。
そもそも8×10のカメラは自分では持っていないので、兒嶌氏から借りて撮影したのでした。2012年の人物写真対決の時です。
僕は写真を職業としている人としてかなりラッキーな世代で、スタジオ仕事で大判カメラも使い、それが中判に置き換わり、その後デジタル化していく過程をすべて経験することが出来ています。
なので職場にも4×5までは伸ばせる引き伸ばし機はあったんですが、さすがに8×10の引き伸ばしはやったことがなく、ライムライトの暗室で兒嶌さんと二人がかりでプリントしました。フィルムの投光位置が高く、印画紙面のピントをスコープで見ていると、ピント調節のノブに手が届かないのです。スコープを覗きながら兒嶌さんに「もうちょい上。もう少し。あ、行き過ぎた」とか指示を出して動かしてもらってプリントをしました。良い経験でした。
ちなみに兒嶌氏は暗室の中でもあのサングラスです。多分、もう皮膚化してるんだと思います。

↑ 8×10で撮影。2012年「人物写真」より。ミタメハコハイガトンダヨイヒトデスヨ。



二人展タイトルは『volume.3』ですが、DMデザインにヒントがあるように、今回は二人とも正方形画面の写真で展示します。□vs.□。
僕が昔、ブロニカをメインに使っていたので、僕との二人展ということで彼は今回はブロニカを使って撮るらしいですよ。
お時間ある方ぜひに、お時間なくとも万障繰り合わせの上、大阪帝塚山にお越しください。

実物のDMをお持ちの方、申し訳ございません。ミスで「水曜休廊」が脱落しておりました。
お気をつけください。7/8(水)はお休みです。

・・・・・・

*『夜』2016 Gallery LimeLight

カマウチヒデキ

カマウチヒデキ

写真を撮る人。200字小説を書く人。自転車が好きな人。

Reviewed by
藤田莉江

カマウチさんと兒嶌さんの3度目の2人展が2026年に開催という話を1番初めに聞いたのはわたしだ。

なんたって、カマウチさんとわたしの2人展が終わる頃にそんな話を目の前でしていたから。
カマウチさんと、また3回目もやろうなどと話している時、兒嶌さんとカマウチさんの3回目も、という話になってトントン拍子に決まったという経緯だったように思う。
それ、つい先日の気がするのに。
なんなら、カマウチさんと兒嶌さんの2度目の2人展だって、つい先日とまではいかずとも、3、4年前くらいの気持ちなのに。もう10年も前ですって。おそろしい。

三回目。カミングスーン。きっかけのある程度がわたしとの2人展なので、待ち望んでいた皆々様からのお礼が聞こえることでしょう。ふふふ。

2人展。自分はカマウチさんにも以前記事でご紹介していただいたりしたのですが、去年から今年にかけて11回やったのです。いやぁ、面白いものですよ。
個展とはまた違うギアが入って、縛られたことによって伸びる方向が変わったり、1人では行わないテーマやルールに挑戦できたり、共謀して共通のものを多角的に見せたりして、増幅することもできる。
個展を何度かやったひとは、2人展も是非と言いたい。新しい扉が開くかも。

2人展を見たことがないそこのアナタは、今回是非是非来てみてください。
楽しいはずです。スクエア対決。
ニンマリしながらブロニカを準備しているところもバッチリみました。
ワクワクです。

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