当番ノート 第30期
今日も鎌倉の話です。 鎌倉駅より徒歩10分、扇ガ谷にある寿福寺は1200年の創建。 北条政子の招きにより栄西(ようさい)というお坊さんが建てたお寺です。 この栄西、学校の日本史の授業では、「臨済宗の開祖」とか「『喫茶養生記』を書いた人」というふうに習った方も多いと思います。実際に栄西の功績というのは長い日本の歴史の中でも注目すべき点がたくさんあるのですが、学校の授業というのは味気ないもので、人物名…
当番ノート 第30期
こんばんは、珈琲子です。毎日寒くて布団から出るのが大変です。布団から出ずに作業ができるiphoneは本当に便利で最高ですね。ではでは先週の続きです。 「インターネット的」 糸井重里 先週わたしは、著者の表現するインターネット的とは何かについて、書かせていただきました。インターネットが生まれたことによって、より一層活用されるようになったコミュニケーション、情報を伝える方法。今週はインターネットが生ま…
当番ノート 第30期
父方の祖母のお下がりの服をよく着る。 祖母にもらったアクセサリーもよく身につける。 祖母は洋服もアクセサリーも沢山持っていて、時折帰省したとき出してきては「私はもう着ねっけやるわね」と言って譲ってくれる。 ゆかりの品で装うのは嬉しい。 思い出の品だからというだけでなく、良い素材で、何十年も手入れして使われてきたものは、独特の凄みのようなものを帯びていると思う。 今使っている新しいもので、自分が孫の…
長期滞在者
松本大洋の漫画『花男』(傑作ですよねぇ!)の中に、茂雄が鏡を目の下に構えて360度青空状態で歩いて感動するシーンがある。 クールな茂雄が感動しているのである。真似してみたくなるではないか。 やってみたのである。 お・お・お 凄い。確かに感動する。 眼下に青空、天にも青空。360度真っ青である。 太陽が足の下にあるんだぜ! 花男「空、飛んでる気分なの」。 しかし感動した直後、恐怖が来る。 ふわっと重…
長期滞在者
写真から声が聞こえる。 彼女はもうこの世界にいないと。 今、自分だと認識している私は、 本当はもう死んでしまっているのではないだろうか。 ワタシハモウイナイ 私が死んでも、明日も普通に時間は流れる。 それが当たり前だ。 明日には死んでしまっているかもしれない、この世界の点である私へ。 12月の今、今年を振り返った時。 苦しさの記憶量が多くて、愕然とした。 特に、6月以降の私というのは、ほとんどの日…
当番ノート 第30期
皆様こんにちは。HALです。いかがお過ごしでしょうか。私が住んでいるポズナンでは町中がクリスマスを待ちわびているぞ!といった雰囲気に包まれております。各家庭でのクリスマスの準備に向けた気合の入り方も尋常ではない感じです。そんな状況を背中に感じながら、本日の投稿では、私が芸術作品を作りたい、アーティストになりたいと思った動機について少しお話しさせていただきたいと思います。 子供の頃、それは小学校に入…
当番ノート 第30期
こんにちは。 Tomomiです。 2回のコラムを経て、案外反響があることに結構びっくりしつつ、 そういえば仕事でライティングはちょろちょろしていたけど自分のことって書いてなかったな〜と。 で、書いて見たり感想を聞いて、いろんなことをまた教えてもらう日々。 日々日々感謝ですな。 島が好きだとか、移住したかったとか、なんやらかんやらやっていたら、レビューを書いてくれたたからさがしの宮ヶ原さんと東京で会…
長期滞在者
ギャラリーの白い壁とは、無を意味すると、ある美術館の学芸員の方から聞きました。何もない純粋な白い平面であることが、それは、作品ではなくただの壁なのだ、ということになる。そこにうっすらでも、線のようなものが出ていたら、美術の場合は、何かの作品ではないか、という見方をされる可能性があるのだそうです。 四谷のギャラリーの壁は、前の借主の小林紀晴さんの時代から数えれば、15年ほど使い続けて、無数の釘が打た…
当番ノート 第30期
戻りたい時間って、きっとどの人もあるんだろう。 私がよく思い出すのは、幼稚園生の時、帰宅後の昼下がり。 木洩れ日の漏れるマンションの一室で「げんきなマドレーヌ」を読み聞かせてもらっている時間。 なによりも大好きな絵本のそば、白いビニールの壁紙を戯れる午後の陽が好きだった。 もう少し傾くと夕方に違いなく、でもその手前の昼下がりの緩やかなひかり。 ひかりの傍、籐の電話台に落ちる影をお母さんのことよりも…
当番ノート 第30期
今日はダッフルコートの話から。 これは24年前、僕が19歳の時に7万円ぐらいで買ったものです。 一時期下火になっていたのですが、ここ数年復活の兆しを見せてきたので、僕も最近また着るようになりました。 このダッフルを買った頃、90年代は今と異なり、 今でいう「ビッグシルエット」の服が流行っていたんです。このダッフルもMサイズで購入したものの今となってはダボダボで、着て歩くにはどこか気恥ずかしいものが…
Mais ou Menos
今回わたしたちは、12/03に明治大学駿河台アカデミーコモンズで行われた「声の氾濫」という公演(講演)を、聴きに行きました。そこで考えたことをお便りにしました。 まちゃんへ 「声の氾濫」を聞きに行って、自分は、今まで自分から目を背けて逃げ続けて来たんじゃないか?と思った。 別に逃げているつもりはないんやけど、どこかで考えないようにしたり、他のことで気をそらしたりしているとこはあると思った。 今回の…
当番ノート 第30期
こんにちは、珈琲子です。2回目ですね。このアパートメントの中で、次にどの本を紹介しようかと考えはじめるとわっくわっくです。私の文章は「書評」というより「本の説明」もしくは「紹介」に近いので(全然本を評していないので)、気軽に読んで、興味が湧いた本を手にとってもらえたらと思います。 第2回 インターネット的 糸井重里 インターネットは人と人、人の考えや思いをつなげるだけですから、これによって社会が豊…