当番ノート 第29期
人は身体という入れ物に入っている。 よく聞く表現だが、これは不正確だ。デカルト的心身問題。私の意見としては、人間は身体でしかありえない。生じる際に肉体をもって生じている以上、肉体を離れて存在する何らかのエネルギーがあったとして、それは「私」ではない。別の何かであろう。 人は身体によって人であり生命である。 では、これをどうしても実感できないとき、生きることは出来るのだろうか。 仮面ライダー龍騎(2…
当番ノート 第29期
星空書簡6―大きな月 こんばんは。秋を飛び越えて冬が一気にやってきたような今週です。 北海道の美瑛に住む友人は、まだ、収穫も終わってないのにすっかり雪が積もりの さすがの北海道人もパニックといっておりました。 私のいる山梨は、高い山々に囲まれているので、季節をまたぐとき、何かその 季節の間をいったりきたりできるような時期があります。美しい紅葉と雪の稜線を 一緒に抱きかかえる山々を眺められます。 東…
当番ノート 第29期
////////////////////////////////////////////// 2010年1月10日からの手紙 ////////////////////////////////////////////// 深夜に非通知の着信。 普段ならそういう電話には出ないのに なんだか好奇心にかられて電話をとった。 もしもし、と言うと、 受話器からかすかに歌声が聞こえてきた。 もしもし、とわたしは…
the power sink
表題:大きな山と大きな川がすぐ近くにある金網に囲まれたところの机の上で、突起にトゲトゲをつける学習をしている。 後、とにかく椅子が無いんだ こんばんは!今回も絵を載せます。見て頂けると嬉しいです。 ではよろしくお願いします! とても寒い。おなかが痛い ダムのそばで、ずっと眠っていて全然起きない人の背中を揺すっている 空間に誤って配置された人。…
長期滞在者
先日、妖怪検定を受けるべく、鳥取の境港に行ってきた。 言わずもがな、境港は鬼太郎がいる町である。1993年に、「水木しげるロード」と名付けられた道路には、現在100体を超える妖怪の銅像が並んでいる。ここに、鬼太郎の銅像がいくつか設置されているというわけだ。 その名の通り、鬼太郎がいる町、境港であるのだが、”鬼太郎”がいない町について話をしてみたい。 そもそも鬼太郎とは、水木しげる氏が創…
当番ノート 第29期
雪はもう雨になっちゃって あいたいってもういえなくなっちゃったよね。 せっかくつもった雪が雨に溶かされてゆくのをながめて過ぎる時の中で この部屋は、あいも変わらず しんと冷えて澄みとおっています。 気づけば青い朝が来て じゃあきっと今日は晴れなんだろうね。 晴れた空を無視して、あたたかな部屋で珈琲を飲もうか なんて またあたらしい口実を 実らない口実をさがしたりしたけれど 布団をかぶせて、かき消し…
長期滞在者
先月はついに連載に穴をあけてしまいました。不覚。 というわけで、ちょっとそこんところの言い訳じみたところ辺りから。 先月12日に、友人のマルニクス・ルーメンスがディレクターを務めるワークスペースブラッセルズ(以下WSB)という主にパフォーミングアーツに関するアーティストのサポート組織のイベントのオープニングがありました。日本・ベルギー修好150周年にまつわるイベントでもあり、日本に関連した作品を中…
当番ノート 第29期
空のダンボールはまだ5つ程残っている。大体の荷物は詰め終わったものの、細々としたものが残っている。ここからが長いのだ。 長い夜を前に、トムネコゴに挨拶にいった。日常からこの喫茶店がなくなったらどうなってしまうんだろう…と感傷にひたる私に、「メキシコにも『メキシコゴ」があるかもしれませんよ』とマスターは言った。唯一無二のものにしておきたい私の心とは裏腹に、マスターの方がさばさばしている。…
当番ノート 第29期
「もうダメかもしれない・・・」成田空港での私は、そんなことを思っていた。 一緒に石垣島に行く友人(喜屋武くん)が、電車の遅延で空港にギリギリの到着だったのだ。 無理だ。行きたかった石垣も飛行機に乗れず行けなくなるんだと、私はネガティブ全開だった(と思う。) しかし、一緒に喜屋武くんを待つもう1人の友人(高田くん)は余裕顔だった。 高田くんはこの状況をとても楽しんでいるように見えた。 「走ってくる喜…
長期滞在者
“Anniversaire”. 男性名詞.ラテン語の“anniversarius”(毎年訪れるもの)から派生した言葉. 毎年迎える誕生日.私はこの10月に、また一つ歳を重ねた. 誕生会はいつだって楽しいものだと決まっている.楽しいものにする意志が、祝う側にも、祝われる側にもみなぎっているから.少なくとも、その姿勢を失いたくないと思いながら生きているので、友人の誕生会だろうが母親の誕生日だろうが、容…
当番ノート 第29期
ヒーローのコスチュームは、体を覆うものだ。仮面も、服も、マフラーも、その奥にある何かを隠すためそこにある。仮面ライダー本郷猛は、境界線上に生きるため、仮面をかぶる。バッタをモチーフにしたライダーの仮面は、泣いているようにも怒っているようにも見える。仏像をモチーフにしたアルカイックスマイルのウルトラマンとは対照的だ。仮面の下に悲しみや怒りを隠し、ライダーは走り去る。 今日の本題は仮面ライダーの話では…
当番ノート 第29期
こんばんは。 先日、久しぶりに秋らしい夕暮れ時間を堪能しました。100人くらい集まってくれた「冬の宙と星の一生」と いう講座を終えたあと、買い物して急いで帰らなくちゃいけなかったので、「堪能」というには、 ちょっと時間が十分でなかったけれど。でも、その講座のあとに、たくさんの方々が声をかけてくれて、 中には、私の本を読み込んでおられて、なんだか立ち話なのに、人生話しちゃったりしてたので、 そんな…