当番ノート 第20期
1-7 部屋には記憶があると思う。もしくはオーラのようなもの。人がある空間に滞在すれば、必ず痕跡が残る。それは、足跡とか髪の毛とか残り香とかいうような分かりやすい独立した一個の〈物〉的なものというより、無意識の習慣の堆積の中に生じる配置や流れのようなこと。住人の生活仕方が積もって染みて空気を生む。 米が美味しい。と井尾は思った。食べ物が美味しく感じるのはいいこと。嬉しいこと。でももう嬉…
当番ノート 第20期
こんにちは、アートNPOヒミングです。 今日はもうすぐ開催されるヒミングの春イベント、天馬船桜遊覧のお知らせです。 「はる さくら てんません」 今年も天馬船の時期がやってきました! ゆるりと花見をしながら、伝統木造和船の天馬船の遊覧イベントをおこないます。 桜の木々に囲まれて、ギコギコと櫓漕ぎの情緒ある音を聞きながら、 静かに、ゆっくりとした時間を過ごしませんか? こんな贅沢な時間を過ごす花見は…
当番ノート 第20期
みなさんこんにちは。日本は桜の季節ですね。 こちらベルリンはまだ暖かくなったり寒くなったりの不安定な毎日ですが、日が長くなってきて、今では夜の20時くらいまで空が明るいです。夏になると23時くらいまで明るいんですよ〜。 さてさて、2回目の今回は私たちusaginingen(ウサギニンゲン)のパフォーマンス活動について紹介します。 私たち夫婦は、自作の映像機TA-COと楽器SHIBAKIを使って音楽…
Slow times
前回の続きです。 建物に近づいて行って、窓の中を覗いたところ。 さて、次回は誰かに会えるのでしょうか。 どうでしょうか。
the power sink
こんばんは。今回も、意味のない絵を載せると言いたいところだけど、今回は無意味な感じのする絵は1枚も描けませんでした。本当に残念な気持ちです。最近描いた絵(丸みを帯びた人間の顔と体)を載せます。 ではよろしくお願いします! 顔と体達、丸みを帯びた形↓ 今回は1枚ごとにタイトルも無く、何度か見てくださっている方がどう感じるのか少し心配ですが、見て頂いてありがとうございました!次回また第二水曜に更新しま…
当番ノート 第20期
* 絵は自由の海で遊んでいて欲しい。 思春期にアカデミックな絵を描いていた僕がそう思うようになったのは、デザインの勉強を始めてからでした。 デザインに触れていくことで今まで自分が意識してこなかった沢山の絵と出会いました。 色々な絵があって、「うまい」という言葉では網にもかからないくらい 絵は豊かに広がっています。 物心無い頃はもっと無知で、自由に絵を描いていたなあと思い返します。 生きていくにつれ…
幻覚にカーテンコール
ii 永久糖度 これが夢ではないことは、制服の袖から出た腕が知っている。 摂氏零度をはるかに下回る空気に晒され、細かな霜が降りてレースのが縫い付けられたようになっているプリーツスカートの裾を見て、寝ている間に汗をかいていた事を知った。 見回すと辺りは真っ暗で、街灯なども見当たらず、オーロラと月明かりを一面の雪が反射して仄かに足下が白く光っているだけだった。 私が思う通り、ここは本当に南極な…
長期滞在者
月に10日(80時間)作陶する契約で通っている仕事場が、 電車とバスで行くと2時間以上かかるので、 道具やら何やら担いで行くのも億劫過ぎという理由で、 やっと車をゲットした。自動4輪初所有。 通勤のこともあるが、陶芸をやっていると、 土を買ったりできた作品を運んだりするのに どうしたって車があったほうが便利だ。 というか、陶芸家で車を持っていないなんていうのは、 ほぼありえないことのような気がする…
当番ノート 第20期
東京から仙台へ向かう新幹線の中で、アパートメントのための文章を書く。テーマは「インターネット上に、無償で物を書くということ」。あるいは「私はなぜ、タダでこの執筆依頼を受けたのか?」といった自問自答である。 読者の大半はご存じのことと思うが、この「アパートメント」は営利目的のメディアではない。「管理人」は持ち出しで活動を続け、それで何か金銭的に得をしているようには到底見えない。合間に広告が挟まれ…
当番ノート 第20期
はじめまして、こんにちは 今日からこちらのアパートメントに入居してまいりました みぞじりかなこです。 日ごろからスケッチを描きためて、お気に入りの景色は陶芸の技法をつかって陶板画にして発表しています。 今から2ヶ月間、毎週日曜日は、わたしが今まで訪れた特別な場所のことをスケッチとともに紹介していきます。 第一回目の今日は、個展 ” Neighbourhood ” から おと…
長期滞在者
焦がれるほどに待ち望んだものなのに 手にいれたとたん「こんなはずはない」と疑ってしまうのはなぜだろう ただ、素直に受け容れればよいことを「こわい」と感じてしまう こんなはずじゃあない もっと何か試練がやってくるのに気づいていないのではないか 乗り越えるべき壁が見えていないのではないか また中途半端に見失ってしまうのではないか 心のずっと深いところに湧き出して満ち満ちてくる気持ちにいつも無理矢理穴を…
当番ノート 第20期
1-1 来なければよかった。何か思いもかけないことがあるかもなんて思わないで、いつも通りに日曜日を過ごせばよかった。 知らない部屋で、知らない人と、また別のよく知らない人を待っている。そっと時計に目をやると二時二十分を過ぎていて、待つこと早十五分。これ、まだ続くのかな。もし今日ここに来ないで、小暮のところに行ってたら。 と考えかけて、それはもうないんだったと思った。あの部屋には、もう…