当番ノート 第46期
わたしの仕事は駆け出し研究者。対象はファッション。趣味はないと思う、生活の大半は執筆やそのために必要な文献に当てていて、残った時間は直接的には自分の研究には関係ないけれど勉強のために本を読んでいる。その時間を確保するためにテレビは持たず、映画や音楽も研究に関わらないとあまり見ない。Netflixでみるのもジェンダーやファッションに関わるものが大半。土日も研究会や講演の聴講に行くことが増えるものの平…
当番ノート 第46期
7回目の投稿です。「トルコで出会った女性たち」シリーズ第7弾です。トルコで出会った印象的な女性たちとそれにまつわる私の記憶を書いています。1回目の投稿「ハティジェ」の冒頭にてこのシリーズの説明を詳しく書いておりますので、一体何について書かれているのか混乱された方はどうぞそちらをご確認ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
長期滞在者
私はあなたのことをどれだけ知っているのだろう。 好きな食べものは? どんな音楽が好き? 今日は何があった? ねぇ、本当はどう思っているの? あなたから知りたいことはたくさんある。 だけど、その全てを知ることは不可能だ。 私は、全てを知る必要などないと思っている。 私は、今のあなたが好きだ。 あなたの全てを知る時間よりも、 私は、あなたの今を愛おしく思う時間を、大切に過ごしていきたい。 その声を初め…
当番ノート 第46期
目が合えば、微笑んで「HI!!」って! なんて、たのしいんだ。これは、この国だからだの? 私は、数日前までスリランカにいたのだ。これまで2カ国しか行ったことがないから比較しようもないのだけれど、どの国がどうであれ、こういうコミュニケーションは愉快なものだった。なんていうか、こう、子ども同士が名前も覚えないまま、だれかれかまわず遊んじゃう感じに近い。BGMは『we are the world』だ。 …
Mais ou Menos
Dear Maysa (まちゃんへ) Hi. I’m writing this letter for the first time in English. (この手紙は初めて英語で書いています。) I’d like to use English, so I’ll use English this time. (英語が使いたいので、今回は英語で書きます。) Next week, we’re goin…
当番ノート 第46期
お昼ごはんというものについて、錯綜中です。 食い意地が張っているほうで、おいしいと思うものを食べたい。 別においしいわけじゃないけど、みたいなものはそもそも食べたくないと思うので おひるごはんは割に重要な問題です。 最初のころはお弁当を持っていっていた。 ご飯のうえに炒め物か煮物を乗っけるだけの簡単なもの。 前日の夜ごはんを多めに作っておいて、朝はつめるだけ。 ご飯におかずの味が染みておいしい。 …
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
ある日、チェロをもらった。チェロをくれたのは詩人だった。編集の仕事を通じて出会い、打ち合わせで自宅にお邪魔したときのことだ。大学の管弦楽団で弾いて以来あまり弾いてないのだというチェロは、白いケースに納まって佇んでいた。ケースを開けると中は鮮烈な赤のベルベットで、明るい色をしたチェロや弓やチューナーなど一式揃って入っていた。 彼女と実際に会ったのは2度目だったのに、弾くならあげます、と差し出され、私…
Do farmers in the dark
こんばんは!何か書きたかったのですが、今月もなんともならず、頭がまとまらずちんぷんかんぷんで、現在開催中の展示のお知らせだけになってしまいました。申し訳ありません。 大阪の高槻市にある「おうちごはん ソラトイロ」という素敵なお店で絵を展示してもらっています。以下展示の詳細を載せます。28日までやっています。近くの方は是非よろしくお願いします! 以下詳細です。 木澤洋一作品展 The …
当番ノート 第46期
さて、ここでエッセイを書くのも残り3回となった。何を書いていこうかと考えたとき、自分自身が普段からよく尋ねられることを書いておくのもいいかなと思った。それが、子どものときから成績がよかったのか?なんで東大受験しようと思ったのか?友人にも子どもの親になった人たちも増え、勉強法や教育法を聞かれることも多くなってきた。 しかしながら、最初に断っておきたい。おそらく、私の経験はなんの参考にもならないだろう…
長期滞在者
今月はこの家始まって以来のことがあった。といっても、大げさなことではない。住人が3人揃って連続ドラマを見ただけだ。 ただ、誰かと一緒に、同じ時間に同じ番組を見るというのは、私にとってかなりレアな出来事だった。10代の頃から熱心にテレビを見ることがなかったし、しかもそのドラマはホラーなのだ!私はホラーものが大の苦手なのだけれど、あまりにも絹江ちゃんと純君が熱心に見ているのでつられてしまった。 ドラマ…
当番ノート 第46期
6回目の投稿です。「トルコで出会った女性たち」シリーズ第6弾です。トルコで出会った印象的な女性たちとそれにまつわる私の記憶を書いています。1回目の投稿「ハティジェ」の冒頭にてこのシリーズの説明を詳しく書いておりますので、一体何について書かれているのか混乱された方はどうぞそちらをご確認ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
当番ノート 第46期
人生や価値観が変わるほどの何かに出会うって、どんな感じなのだろう。いや、というのもネ、「海外に行くと人生が変わる」なんてだれがいったのか(だれもいってないか)知らんけど、今、私は2度目の海外旅行中であり、「Sri Lankaなう」なのだ。前回、海外に行ったのは12年前に行ったロンドンくらいで、その時はさほど「人生が変わる」ような出来事はなかった(気がする)。そもそも人生が変わる出会いの瞬間って、わ…