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2F/当番ノート

私と家族②

当番ノート 第34期

前回に引き続き[家族]について書かせて頂きます。

    とれえず兄弟
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 四人兄弟なので私以外にあと三人います。兄は特養老人ホームの施設所長、弟は一般企業、妹は作業療法士、皆それぞれ面白そうな仕事に就き、めちゃくちゃ素敵な伴侶を得てます。兄弟仲もとてもよく、お正月に「隅田川七福神めぐり」の一箇所として忙しい百花園を、兄弟と各々の伴侶は子育てしつつ、仕事の休みを捻出して手伝ってくれるのです。そして正月休みにあまり実家に帰れない、伴侶達の義理の家族もその事を許して下さっています、本当にありがたく感謝につきます。
 私は歳を重ねるにつれ、本当に兄弟が多くてよかったと思います。適度に年が離れていたからか、殴り合いの兄弟喧嘩や、家族が困るほどの反抗期もあまりないまま、それぞれ大人になっていました。今、兄は離れたところに住んでいますが、他の兄弟は都内の実家近くに住み。可愛い姪と甥を連れてよく百花園に遊びに来てくれます。各々核家族としてバラバラに住んではいますが、東京組は月一ぐらいで自然に皆が集まり、大家族ご飯をとります「基本核家族、時々大家族」な状態です。そんな大家族で私は自他共に認める叔母バカです。最近は姪と甥に「百花園が好きになるよう仕向け、かつ自然に接客好きにさせるには・・・」と考える事にはまり、早くお泊まりができるようになれば良いのに♪と楽しみにその日を待っています。

    伴侶
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 前回少し書きましたが、私は3月に結婚式をあげ、6月に入籍をした新婚ホヤホヤです。
 旦那は、漆器の良さを今の日本の人たちに知ってほしい!と国産漆を使った会津漆器を販売しています。漆器をもっと身近に感じて欲しいと思っている彼は会津漆器職人の工房見学ツアーや、漆の木を育てるNPO活動もしています。そのため彼は基本、福島県会津市に住んでいます。故に私達は新婚とは言え週末婚より、別居婚に近い状態の新婚生活を絶賛送っています。結婚暦を重ねているお姉様にはよく「それくらいがちょうど良いカモ」と言っていただきます。
 旦那のご両親も寛容に(内心は歩きたての、赤子を見守る心境だと思いますが)この別居婚の二人を認めて下さり、年末年始に実家へ顔を出さない嫁を受け入れて下さっています。もちろん、必ずや早めか遅めでご挨拶には行きますが、私の仕事にも深い理解をいただき、本当に感謝しています、ドラマで良くある嫁の大変さが私には全くなく、逆に申し訳なく思う気分です。あぁありがたや…です。ホント
 以下惚気ではなく・・・彼の仕事への私の考えなのですが。
 私は彼の仕事・活動は大切で辞めてはいけない事だと思ってます。なぜなら、彼の漆話しを聞いた方や、ツアーに参加された多くのお客様には「小さな変化」が見られるからです。その変化は、人ぞれぞれきっと異なりますが。私の周りの体験した人達を見ているとこんな理由で「小さな変化」が起こるのかな?と思うのです。

それは。太古の昔から人々が続けてきた
“自然との共存を主体とした「物」への向き合い方”
“自然を後生に繋いでいく事の大切さ・尊さ”
“人々が一緒に「物」を作り上げて行く素晴らしさ”
こう言った昔の当たり前の感覚が、今の日本でどのくらい失われているかに気づくからだと思うのです。
私はこうした[小さなの変化]の“きっかけ”を作れる彼の仕事は誇るべき価値のある仕事だと思っています。
 なので彼が働ける限り、会津でのツアーの仕事や講演は続けていくべきだと思っています。私が百花園から離れ会津に行って仕事を見つけ、夫婦二人で家庭を作ることもできるのですが。幸い彼も私の家の事情を理解して、私が継ぐことを応援してくれているので、今は彼が「通い夫」として私のいる東京に通ってきてくれています。この先も彼はどうやら私(百花園)寄せで生活を考えてくれるそうですが、会津在住の二重生活は今後も必要だと私は思っています。今後も続くであろうこの生活も、問題がでたら話し合いつつ進んで行ければいいんじゃないかと思っています。携帯も新幹線も車も無い時代に比べれば、すぐに情報交換ができる私達なんて贅沢な環境の新婚生活だと思うのです。

 ダラダラとそこそこ赤裸々にどうでも良いことを書いておりましたが。
私が人生で胸を張って言える事は、家族・親族・友人に恵まれている事です。この基礎があるからこそ、私ができあがり。基礎から派生してくる新たな縁や人脈で、今の私は心潤う楽しい生活を送れているんだと思っています。
2回に渡り家族自慢読んでいただき恐れ入ります。

次回は地域の事でも書かせて頂きたいと思います。
今回も読んでいただき有り難うございました。

*百花園イベント情報*
8月24日~27日は「虫聞の会」夜20時半まで開園いたします。
売店前ではテーブルを出し、生ビールや軽食販売を致します。江戸の頃から続く虫の音を聞く粋なイベントですお時間ありましたら是非ご来園下さい。
17時~放虫式
18時~行灯の点灯式 等無料イベントも参加していただけます。
https://www.tokyo-park.or.jp/event/2017/06/mukoujima-20170619.html

まどかの旦那のお仕事に興味を持った方はこちらもご覧下さい。漆への熱い思いが綴られつつ、ツアーや漆器の事もまとまっています。小学生にもわかりやすく漆トークを話せる男の講演希望もこちらにお問い合せ下さい。
https://www.urushirocks.com

まどか

まどか

東東京にある、よく言う下町在住です。生まれも育ちも墨田区東向島。二十歳から実家を出て
大田区→スイス→白金
と移動して二八歳くらいから墨田に戻ってきました。今は家業のお土産物屋をしながら、墨田の飲み仲間とゆるゆるとでも濃密に地域の事やら、子育ての事やら(私は子無し)数ある土地で墨田区を選んでくれた人達が少しでも楽しく生活できれば良いかなぁ~と思いながら動いています。

Reviewed by
猫田 耳子

ふたりでひとつの夢をみるのが結婚だというけれど、
ひとりひとつの夢が結ばれて、ふたつにもみっつにもなる方が素晴らしい。

木が時間をかけていくつもの枝葉に分かれ、花や実をつけてはまた巡っていくように。

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