005 植物園

ギャラリー・カラバコ

満月の夜を指折り数えるのが習慣になった。
いったい誰がこのギャラリーの鍵をわたしに届けているのかわからない。
待ち構えてそれを突き止めようとは思わない。

夜なのにそこここに影が落ちていて、私はそれをざぶざぶとかき分けながら進む。
ほとんど息を止めて、わたしはギャラリーの扉を開ける。

〈前回までの展示〉
『縫い目』
『つむじ』
『鏡』
『耳鳴り』


「植物園」

syokubutuen

絵: 古林希望

植物園

文: カマウチヒデキ

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共通のタイトルだけを手がかりに2人の作家が絵と小説を別々に制作し、掛け合わせていく企画「ギャラリー・カラバコ」。
次の満月の日をお楽しみに。

Exposition Past              :Exposition Upcoming
01 桟橋                  :Getting Ready….
02 物差し
03 帯
04 時化
05 吃り
06 影絵
07 隠者
08 ウミネコ
09 うぶすな
10 蟹
「ギャラリー・カラバコ」あとがき対談 2017