当番ノート 第26期
まだ輸入盤店という存在を知らない頃、外資系の大型CDショップに足繁く通っては、Pop Bizというシールが貼ってある輸入盤を探して買っていた。当時はレーベルという存在すらよく分かっていなかったので、このシールを目当てに買っていけば当たるだろうという、新しい音楽を探す1つの手がかりとなっていた。Pop Bizはレーベルであり、インディ系のロック&ポップのレコードをディストリビューションしてい…
当番ノート 第26期
「幸福だ」と思ったことが一度もなくて でも「不幸だ」と思ったこともない それがなんなのかずっとよくわからないでいる 誰かが「幸福」について話したり「幸せだ」と言う時 その人が満たされている状態だということを感じることができる でも私は「満たされる」ということがよくわからない 心が乱れておらず落ち着いた状態のことを心地よいと私は感じるけれど 私にはそれが一番「幸福」に近いように思う 揺れる草や葉の音…
長期滞在者
違和感を覚える瞬間は、多い。スマートフォンの画面を見てみる。そして、Facebookのアプリを開いてみると、そこにズラリと並んでいる、見知っている人の情報情報情報情報。こんなことが世の中で起こっているんだなぁ、と驚きや喜びがある反面、なんだろうこの投稿は…?とゾッとする投稿もある。 そこにある違和感は、「この人はこの投稿をなんのためにしてるんだろう?」という疑問から生まれる。おそらくで…
当番ノート 第26期
たからさがし。を始めて1年と8ヶ月 社会人になって1年と1ヶ月 仕事をしながら、たからさがし。をする生活を始めて1年1ヶ月。 翌日仕事なのに夜中までさゆりんとスカイプ会議したり、 休みの日はあちこち「たからさがし。」行ったり、 HP作ったり、こうして通勤中に記事書いたり。 どっちが本業?て思うこともしばしば。 もちろんたからさがし。での収入はないから仕事とは言えないけど、 趣味って一言で言いたくな…
当番ノート 第26期
地元を舞台にした5時間を超える長編映画を地元の小さな映画館で見た。 4人の女性がそれぞれの生き方を選んでいくその映画には、多くの印象的なシーンがあった。 その中でも、主人公の1人が「子どもは思っているよりも大人で、大人は思っているよりも子どもだ」と中学生の息子に語りかけるシーンが特に脳裏に焼きついた。 いつの時代も子どもは大人に学び、また大人は子どもから学び取っている。 3年前。東北で半年間、子ど…
当番ノート 第26期
やっと、半年間準備してきた、Kendama Fest! Japan X SGが終わりました。シンガポールはここ最近、午前快晴、午後土砂降りの天気が続いていたので、午後の天気が心配でした。それでも、無事何とか雨が降ることもなく、多くの方に来て頂きました。 まずは、御礼を言わせて下さい。ゲストの方、協賛会社、来場者、支えてくれた方々、そしてチームのメンバーなしには、成功どころか、成り立ち得ないものでし…
はてなを浮かべる
使わないって ほうっておくから 虫に食われてしまうのかな? 人に並んでいたいくせ、「ひとなみ」は嫌がるのか? 自覚してる道順ばかり なぞり直すのは永遠の謎? 放ったそばから変色していくみたいで だからもう黙っててもいい? 自分から溢れでるものに浸かり続けることは、やっぱり危険なんじゃないか? (と同時に…
当番ノート 第26期
弁論部はぼくと先輩の2人だけだ。いつからか、大会前になると先輩から毎晩のように電話がかかってくるようになった。彼女は決まって「落ち込んでない?」とか「とにかくリラックスしなきゃ」と言い、大会に向けての意気込みなどまったくない自分は電話口でいつも困った。そのうち彼女は自分が今いかに忙しく充実しているか、弁論部のほかに実はバンドもやっているという話を始めた。形の大きなメガネで級長風イメージの彼女の、そ…
長期滞在者
たかしのたからもののこりぜんぶ2 けんちゃんいもらっただいやぶろっくすこし じぶんでつくったおこさまらんちのはた せんせいにもらったしゅりけん くりすますけーきについていたひいらぎ まだつかっていないふくろいりのようじ ごむのにんぎょう なべのつまみ はずれたばけん こたつのすいっち おかあさんがとってくれた4さいのあしがた (『たからものくらべ』より) 私はなんでも後生大事にとっておくので、家族…
長期滞在者
4月末にこれを書いているわけだけど、ブリュッセルは時々雪もちらつく荒れ模様。寒い。プリンスが亡くなったものだから、フェイスブックには「Sometimes It Snows in April」とコメントされた降雪動画がヨーロッパのあちこちからアップされている。 この曲が収録されたアルバム『パレード』が発売されたのは1986年の春だったらしい。ちょうど30年前(!)ぼくが大学に入学した年だ。確か、ステ…
当番ノート 第26期
あなたはどんなひと と訊かれたら 写真を撮るのが好き ということくらいしか答えられない フォトグラファーと名乗るのに違和感があるし 写真家でもないし 写真愛好家でもない 写真で 誰かに何かできるとも どうにかなりたいとも思っていない 人と向き合って撮ったり 誰かの為に撮ったりする事はうまくできない 私は私のためにしか写真を撮れず それは私を記録する手段なんだろう だからたとえば 絵を描くことも文…
日本のヤバい女の子
【5月のヤバい女の子/我慢とヤバい女の子】 ●飯喰わぬ嫁 ――――― 《飯喰わぬ嫁》 あるところに独身の男がいた。彼はとてもけちだったので、「結婚すると妻の食費がかかる。飯を食わない女がいたら結婚してもいい」と言ってずっとひとりで暮らしていた。 まわりの友達は(この調子では、こいつはずっと独り者だ)と思っていたが、意外にも彼はある日突然結婚した。何でも、ほんとうに飯を全然食わない女だという。 そん…