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2F/当番ノート

おとなりさん。

当番ノート 第1期

さて、こちらの洋館に入居させていただいてから早いもので一週間。
ぱたぱたと時間が流れてゆく。

料理屋の仕込みに追われ、いや全く持って追われてはいないのだがそういうことにすることにする。
まだ誰にもお会いしてないのだけれど、
右隣の杉山さんは玄関のドアが閉まるところをお見かけした。
お姿はまだ。残念。

お隣ということもあり、いろいろ、ニオイやうるさくないかとか諸々、気に留めている。
我が家は夫を筆頭にわんにゃん合わせて7匹の大所帯。

vigo、ヴィゴ。
フレンチブルドッグ、男子。現在18キロ。
にほんでいちばん大きいフレブル。たぶん。これ以上のでかい話を未だ耳にはしていない。
子犬なのに、大きなからだで堂に入り、世の中を斜めにみている気がして。
確かに太々しくもふてくされた顔で羽田で待っていた。
蜜柑の國より縁付いた我が家の、いまではとてもやさしい第一子。
残りものには福がある。

rita、リタ。
シャムらしい美人女子。
さむいさむい雨の日に、130グラムでスーパーマルトの段ボール置き場に放置されていた。
ちいさなちいさなからだで、どこからでるんだっていうほど、おおきな声を張り上げていたの。
ちなみ夫もわたしもこの子が人生初の寝子さん。
嬉しくて涎を垂らして、頬ずりします。わたしにだけ。

luce、ルチェ。
第三子は自宅近くのコンビニエンスストアで鼻水じゅびじゅび、目やにびっしり、左の前足が細く動いていなかった。
ついでにまだ特効薬のないエイズと白血病のダブルキャリアのサビニャン美女子。
この子はリタを迎え入れたその日に、そのコンビニですり寄ってきた子だった。
その頃はまだ元気でまるまるして。
気になって気になってしかたなくしていたら、その一年後に我が家に。
先生方も気がつかなかったのだけど、左手はなんの異常もなく爪が肉球に刺さっていただけ。
すこぶるげんき。

gaudi、ガウディ。
スタンダードブルドッグ。いばりんこ、あまえんこ、男子。
こいつは夢に出てきやがった。夢をみたすぐあとに常連さんからお話が。
貫禄充分なドス顔が理由か、引き取り手がいないと。
どすこいなからだで、多少当たりは強いのだけれど、ちから加減をして仲良くネコらと遊んでいます。
のしのしぶひぶひのかわいこちゃん。
のこりのものにはふく。

このあたりでお気づきかと思いますが、ムツゴロウさんの比ではないのですが、むつごろうさん化しております。
まだ続きます。

nero、ネロ。
かかりつけの動物病院の前に、姉か妹と兄か弟と定かではないけれど、3匹で捨てられていた。
いま思えば先生は確信犯だったかしら。この黒ちゃんだけは人になつかないと。
そんな話を聞いてしまったものだから、抱いてしまいましたわい。
ふぅ、わたしの洋服にがっちり爪を立て離れない。ごろごろごろごろ。
はぁ、家族に迎えます。
ああー!ノコリモノニハフクガアル!

それから毎年…毎年の恒例です。なにかしら寄せています。
クリスマスに迷い子の迷い子の子猫ちゃんではなくておまわりさんの方とか、横断歩道を歩くハトさん。

まさき保育園。

でもさすがに家族は増やせない。
去年の大きな地震の後の移動も、異種大移動。それはそれは。
そのお話はまた今度。

そうそう、ニオイのおはなし。
トマトソースの仕込みの大蒜の香りがやはり強いよう。
でも、実はわたしはにんにくが苦手。
きらいというわけでなく、からだに拒否反応がでてしまう。
大腸がごぼごぼごぼごぼごぼごぼ。
最近気がついたのだけれど。

夫の持病のこともあり、我が家の食事は和食が多いかもしれない。
賄いがパスタだって日は3ヶ月に、いや半年に一度あるかないか。
ちなみに今日はカレー蕎麦。

家族紹介が長くなってしまったので、来週に続きます。

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