-
当番ノート 第3期
ほぼ体温と同じ気温が肌にまとわりつくようになってきました。 要は暑いですね。 っていいたいんです。 夏なので暑苦しく言ってみました。 暑い時に「暑い」と言うのは禁物。 ということで、 みんなで涼しいものをたくさんイメージしてみる。 かき氷、風鈴、うちわ、滝、すだれ プール、木陰、アイスクリーム、プール… それぞれで涼しいものを想像して 涼しくなろう作戦もむなしく、 3分後くらいにはもう 「暑い」っ…
-
当番ノート 第3期
♪(ニュース速報の音)============================================ ※ニュース速報を伝えるアナウンサー口調で読んでください。 ニュース速報をお伝えします。 長能家のカンナちゃんが再来年の春、 生まれてはじめて「人生の選択」に直面することになった模様です。 それは、ランドセルの色。 ランドセルの色と言えばかつては「男の子は黒、女の子は赤」と 色を選ぶ余地も…
-
当番ノート 第3期
石油王は、23歳のときに石油を掘ることをやめてしまいました。 鳥が好きだったからです。石油を掘っているときには感じられない心からの喜びを、鳥を観察しているときには感じられました。 だからこれからは、お金を儲けなくてもいいから、鳥を集めて暮らそうとおもって、「おいしい島」にやってきたのです。 石油王のおかあさんは、3代続く隣町の石油王の家から嫁いできた箱入り娘で、親戚縁者はすべて石油を掘っているので…
-
当番ノート 第3期
最後の記事はなるべく、即興演奏のような ふと思い浮かんだことをそのまま並べていきながら、 それに合うような挿写?を入れていきたいと思う。 これはたとえば自分にまつわる大事なスピーチなんかの時はよくとる方法で、 前の日から練った文章も良いのかもしれないけど、それよりももっと今形成されているその時の細胞が 発するもの、声、息遣い、間のリズムが作る真っ白な言葉の方が人間味があって意味がある気がするからだ…
-
当番ノート 第3期
サバはいろんな魅力の詰まった、楽しい魚。 水族館の大きな水槽で眺めて楽しいのは何と言ってもサバ科の魚。サバ、マグロ、カツオ。(あとはサワラも同じ仲間だけれど、飼育が難しいのか記憶にないだけなのか、水族館で見たことがないような気がする。) 彼らの何がいいかというと、いかにも外洋の真っ青な荒波の下をずんずん泳いでゆけそうな、筋肉でまるまると張りつめた紡錘形の体とその動き。尾部をぶりぶりと力強く左右に振…
-
当番ノート 第3期
いまも警戒区域に設定されている福島県双葉郡浪江町請戸地区。ここは東日本大震災の津波による死者・行方不明者が約120名と、双葉郡で最も多かった地区だ。 人間が誰も住まなくなった場所で見つけた牛の群れには、震災後に生まれたと思われる子牛たちの姿もあった。 多くの命が失われた場所で、生き続けている命もある。
-
当番ノート 第3期
こんばんは。 今日もみなさんの ちょっとしたお時間のお供になれば 嬉しいです。 前回、天狗の話を書きましたが、 その後、天狗に呼ばれました。 かなり語弊があるかもしれないけれど。 天狗に呼ばれたかも!レポートです。 というのも、先日、 友人の誕生日会に 富士山近くにある遊園地に行って 楽しもうの会を企画していたのです。 絶叫系のアトラクションの数日本一の あの有名ハイランド。 絶叫系のアトラクショ…
-
当番ノート 第3期
例えば定番のファッションでも 大きめのアクセサリーやストールなど ちょっとしたアクセントを加えることで 着こなしがワンランクアップするとともに、 自分自身の個性を出すことができます。 例えば定番の料理でも 柚子胡椒やバジル、カラスミなど ちょっとしたアクセントを加えることで 後をひく美味しさ、 ちょっとしたホームパーティのおもてなし料理に大変身します。 「ちょっとしたアクセント」 そう、僕はミウと…
-
当番ノート 第3期
重力や速度に負けずに舵を取れるしっぽなら欲しい ぶれたり、倒れたりしない三脚みたいなしっぽなら欲しい ふわふわのマフラーのようにあたためてくれるしっぽなら欲しい コトバを吐き出さなくてもうまく脳内表示できるしっぽなら欲しい イカリがつながったままで停泊中の前頭葉ならいらない 長くてヒールで踏まれてしまうような前頭葉ならいらない 巻きついて自分の首を絞めてしまうような前頭葉ならいらない 排出した汚物…
-
当番ノート 第3期
海の魚と、川や池の魚は、とても大雑把に言うと持っている雰囲気が違う。海の魚は動的で、明るくて、鋭い。対して、川や池の魚は静的で、薄暗くて、鈍い。タイやアジやサバはいかにも鱗をきらめかせて荒波をくぐり抜けていそうだけれど、コイやフナやナマズは淀んだ水の中で頭を振って澱を巻き上げていそうな気がする。 淡水の魚、中でも特に大きくなるコイやナマズには、海の魚にはない独特の迫力がある。 墨色の分厚いひれや大…
-
当番ノート 第3期
はっきりいって、石油王は鳥が大好きでしたから、 鳥が家来をツンツンとついばむ「ついばみの刑」で、 鳥が動き回ったり飛び回ったり鳴いたりする様子をみるのも大好きでした。 だから毎日でも家来のことを「ついばみの刑」にしたいぐらいだったのです。 なにかしっぱいをしてくれないかと、いつもさがしていたのです。 でもなんだか今日は、「懲らしめてやる!」のことばが家来に届かないようです。 石油王がおこればおこる…
-
当番ノート 第3期
東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある「警戒区域」。 ここにあげた写真は、私がそのなかで遭遇したさまざまな「落し物」の記録です。 これらはけっして「無主物」ではありませんでした。
-
当番ノート 第3期
先日、通りかかったお寺に 盆踊りのやぐらが設営されていました。 あのすこし頼りない紅白のやぐらの上で 子どもも大人もまるくなって踊る姿は なんとも嬉しくて楽しい夜がやってきます。 真っ赤でツヤツヤのリンゴ飴が それはそれはおいしそうで おねだりして買ってもらったのはいいけれど、 当時、甘いものが苦手だった私は 一口で十分。 食べきれずに怒られる。 だけど特別な日はそんなことも気にならないのですね。…
-
当番ノート 第3期
僕はFlickrというサイトでセルフポートレイト写真を通して、 いつの日か少女時代のオフィシャル写真を撮るという夢に向けての 『〜The road to my dream〜少女時代オフィシャル写真への道プロジェクト』 という活動をしているのですが (未だに少女時代関係者の方々からオファーはありません。) その他に『Kiss Me Please プロジェクト』という活動もしています。 今日はそのプロ…
-
当番ノート 第3期
今は小さな会社を経営していて、 デザインから製作から企画・営業まで幅広い仕事をしてたりするけど、 学生時代の知人が知るときっとびっくりすると思う。 とにかく人見知りがはげしく協調性のかけらもない子供だったからだ。 小学校の時、 リレーのバトンを次の走者になかなか渡さず数十メートル走らせたあと、 先生に呼び出された。 ひとしきり怒鳴られたあと、往復ビンタが飛んできた。 中学校の時、 体育祭をさぼって…
-
当番ノート 第3期
恐らくいちばんたくさん飼った海の魚がカサゴだ。 家の小さな水槽で飼うのにこんなに様になる魚はいない。 ゴツゴツとげとげした頭に大きな口、キラキラした目に少し洋梨型の瞳、バランスのいい背びれ胸びれ。ただの赤茶色かと思いきや、よく見ると目の覚めるような鮮やかなミントグリーンから微妙に水色や黄色に揺らぐ小さな斑点が頬から肩にかけて敷き詰められている。 餌のゴカイやエビを水槽に放す。ゴカイはクネクネと、エ…
-
当番ノート 第3期
「今、サナトリウムにいます。みんなに会いたいです」 大学2年の夏。夏休みを終えて部屋に帰ると、そんなメッセージが留守番電話に残っていた。電話の声の主は友人のMくん。 私はそのメッセージを何度も聞き返した。Mくんの声は涙まじりでとても悲しそうだった。私は「サナトリウム」という言葉を「書き言葉」では知っていたが、声として発せられたのを聞いたのは初めてだった。 私とMくんが初めて出会ったのは大学1…
-
当番ノート 第3期
アラブの石油王は家来をつれて庭に出てきました。 庭のすみっこでつながれている、きもちわるい鳥の悪口を、わめきちらしています。 「あの、暖炉の上のタンチョウヅルの置物も、この、ハシビロコウの ぬいぐるみも、わしのカツラにくっつけるクジャクの髪飾りも ぜんぶ、きもちわるい鳥が口に入れて、つばまみれにして、ぺっぺっと吐き出して汚してしまった! ゆるせない」 鳥は悲しそうな顔をして黙っています。 「だいた…
-
当番ノート 第3期
みなさん、こんばんは。 今回も真夜中に書いているんですが、 ここ最近、気づくと3時です。 3時ですが、 ド真夜中なので、おやつは食べません。 そのかわり、ラジオからは またなんともいえないムーディーな曲たちが流れてきてます。 おかげでじめじめとした夜が なんだかとても良い夜に思えてくる。 音楽ってすごいなぁ。 そうでした。 うっかり始めようとしましたが、 まずはご挨拶から。 7月7日七夕の日に 珍…
-
当番ノート 第3期
今年は4年に一度のオリンピックイヤー。 また寝不足の毎日がやってきます。 そこで今日はオリンピックにまつわる話をしようと思います。 これまでのミウは、 「ちゃんとコレしとかんなんよ!」 「アレもうしたん?」 と自分がやらなければいけない事をいちいちパパやママに言われながら やってきました。 言ってみれば定められたことを行なう 「規定演技」です。 しかしオリンピックの競技の中には この「規定演技」の…
-
当番ノート 第3期
自分が産み出したデザインは人の手にわたってはじめて完成する。 それぞれの人の物語が自分の予期せぬデザインを産み出したりする。 そんなモノたちのお話。 <ハッセル画伯のカメラバッグ> 日常使いしていただいているお客様のカメラバッグ。 はじめて見せてもらった時、その傷だらけの体に驚いた。 無数についた傷はいつもさげているハッセルブラッドとバッグがこすれた跡。 革は生きている。 傷はやがてなじみ、うっす…
-
当番ノート 第3期
海釣り公園の立て看板や、子ども向けの磯遊びの本にはたいてい、「きけん!ぜったいに さわらない」という注意書きとともにハオコゼが紹介されている。確かに、ハオコゼに刺されるととんでもなく痛い。小学生の頃に、淡路島の釣り公園でふと油断して右手の親指を刺されたことがあった。ぐさっと刺さったわけではなくて、ほんのちょっとひれの毒針にかすっただけなのに、見る見る親指が腫れ上がって、その後数時間は心臓の鼓動に合…
-
当番ノート 第3期
【警戒区域にある浪江町請戸地区で 撮影:中島麻美】 「福島の取材を続けたい」 そう思って私が取った行動は、東京での仕事をすべて断り、後先考えずに福島に身を置くことだった。 私が本格的に福島を歩くようになってから、すでに4か月が経過した。しかし、スタートは他の記者たちから遅れること丸一年。その頃には、東京ではもはや福島のことは以前ほど取り上げられなくなっていた。つまり、取材してもそれがお金になる…
-
当番ノート 第3期
【前回のおはなしはこちらです】 昼間の捜査を終え、「おいしい島」唯一の温泉宿にチェックインしたねこは、 かにかま、ささみのボイルなどのごちそうをたべて、お腹いっぱいになりました。 せっかくのいいお湯ですが、お風呂は嫌いなので入るのはやめました。 「畳というのは、やっかいだ」としろねこは考えていました。 板の間の壁には、「畳で爪を研がないでください」と筆書きの張り紙がしてありました。 しましまの猫は…
-
当番ノート 第3期
早いもので もう7月になってしまいましたね。 2012年も折り返してしまいました。 上半期いかがでしたか? 先日、うるう秒というのがあったようで。 世界各国の標準時と地球の自転の時刻のズレを なくすためのものらしいです。 1秒を足してずらしたようです。 日本では3年半ぶりだそうで。 ほぅほぅ。 そして、今回は8時59分60秒。 学校で初めて時間についてならった時、 なぜ、時間は60秒までで終わって…
-
当番ノート 第3期
レコードはCDのように聴きたい曲だけを聴くということができません。 人生も嫌なことをとばして、好きなことだけすることはできません。 CDにはリピート再生機能がありますが、 レコードにはリピートがありません。 人生も1回きりです。 CDは簡単にコピーできますが、 レコードはそう簡単にコピーできません。 自分の人生も誰かの人生をそのままコピペすることなんてできません。 このように人生とはまさにレコード…
-
当番ノート 第3期
建てようしているのか 壊そうとしているのか 2011年7月 宮城県 仙台市 迷ったときは撮らない、そう決めて行った仙台。 実際、ほとんど撮ることができなかった。 この土地を知らない者がこの土地で何かを演出するような行為に ひどく違和感を感じた。 いたるところに家や車がころがり、私道と公道の見分けもつかなかった。 どこを見ても知らない人の家を盗み見てるようでカメラをしまいかけた。 津波でどこかの倉庫…
-
当番ノート 第3期
クロダイは硬派で格調高い魚だ。 チヌというよく知られた呼び名からして、その響きに古語の趣きがある。そして、見た目にけれん味がない。個体による違いはあれど、色味の削ぎ落とされた身体に少し青ざめた頬、というのは概ね共通している。紅い鱗に空色の星が散るマダイや、明るい銀白色に黄色を差したキチヌのような華やかさとはひと味違う、まさにいぶし銀という言葉がぴったりの格好良さ。 幸田露伴の『幻談』という短い小説…
-
当番ノート 第3期
●東京電力福島第一原子力発電所の様子。撮影地点での空間放射線量率は毎時30〜90μシーベルト。写真では毎時70.05μシーベルト(撮影:畠山理仁) *** 衝撃だった。 「今回の福島第一原子力発電所の現場公開には、フリーランスの記者の方、2名も参加できます」(東京電力) おおっ! 「しかし、今回、代表撮影カメラ以外は発電所構内に持ち込めません。フリーランスの方は、構内での撮影は一切出来ま…
-
当番ノート 第3期
【前回までのおはなしはこちらです】 リオンを出たねこは、それから鳥の行方を探して歩きました。
-
当番ノート 第3期
梅雨ですね。 ジメジメしてますが、気持ちはカラリといきたいものですね。 この前、台風のおかげで家が雨漏りしてました…。 コンセントの上に水が滴っていてヒヤリ・・ 6月も最後の週、みなさまいかがお過ごしですか? 火曜日の隙間時間に読んでくださり ありがとうございます。 楽しんでいただけてたら何よりです。 私はと言いますと、 これを書いてる真夜中、 ラジオからひたすらにjazzが流れていて、 ムーディ…
-
当番ノート 第3期
ミウは小学校3年生です。 小3にもなるともうイッチョマエな乙女です。 だからカンナのようにアホな顔でアホなことをしたアホな写真を なかなか撮らせてくれません。 そのくせカンナの写真を撮っていると 「カンナの写真ばっかり撮ってズルい!」 「パパはミウよりカンナの方が好きねんろ!」 と言って怒ります。 こうなってくるともう思春期の女の子の反抗期以上の反抗具合です。 そこでアホなことをなかなかしてくれな…
-
当番ノート 第3期
「生成りとトゲ」みたいなプロジェクトの中で 「ファッションとカメラの新しいカタチ」というキャッチフレーズがある。 そろそろ、このコトバも役目を終える時が来たかなと思っている。 写真をファッションという身近な日常の中に写真を当たり前のように存在させたい。。。 そんな意味でつけた言葉が自分自身を苦しめることになる。 ファッションという言葉を使う以上、もちろん流行と隣り合わせで自分が悪いのだけど、 自身…
-
当番ノート 第3期
動物でも植物でも、長く生きて年老いた生き物の身体にはその流れた時間のぶんだけの傷やいびつさが刻まれている。そこにはやっぱり凄みがある。一方で、若くて無駄のない曲線には緊張感が満ちて美しい。図鑑はたいてい、生き物に流れるそうした時間を削ぎ落とした姿を描いている(それが目的だから)けれど、実際に手に触れ、目の当たりにする生き物の姿にはちゃんと時間が流れている。 若いキチヌは、整然と並んで銀白色に照り返…
-
当番ノート 第3期
私と日隅一雄さんとの出会いは2010年3月。総務省が主催した「今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム」でのことだった。 日隅さんはその場に参考人として出席していた。そして「表現の自由」の観点から、マスメディアにおけるパブリックアクセス導入の重要性を述べていた。 当時の私は「記者クラブ問題」を取材していた。その過程で日弁連が記者クラブ問題を取り上げていたことを知り、…
-
当番ノート 第3期
【前回のお話と絵はこちらです】 ねこはわくわくして空港にきました。 マグロよりも、いや、くじらよりももっとおおきな飛行機が、 空港にたくさんとまっています。 でも、待っていてもなかなか鳥が来ません。 飛行機に乗りこみ、シートベルトを締める時間になっても、鳥は来ませんでした。 とうとう、飛行機は動き始めてしまいました。 羽田上空からの東京は、大田区の工業団地のコンテナが積み木みたいに小さく見えました…
-
当番ノート 第3期
お当番やってまいりました。 一週間て早いですね。 子どもの頃はあんなに1日が長く感じていたのに。 学校とか遊んだりとか ぎゅうぎゅうに詰まっていても 長くてたのしかったのに。 いつのまにやら日々忙殺されているなぁ。 大人の階段登ってきたんでしょうか。 階段といえば、私、中学の時に告白したんです。 はい。 小学校からずっと好きだった人に。 校舎の階段の踊り場で。 夕日が射す踊り場で。 友だちがセッテ…
-
当番ノート 第3期
知っている人もいるかと思いますが 僕はブログで写真以外に絵日記もアップしています。 (今はリニューアルにつき閉鎖していますので また再開したらこの場でお知らせしますね。) そこで今日は僕が絵日記を描いている理由をお話したいと思います。 例えば小学校時代、 義理チョコだったにもかかわらず さらにはクラスの男子全員に渡してたにもかかわらず 後に、自分は学年一のマドンナ的存在の女子から本命チョコを貰っ…
-
当番ノート 第3期
となりの部屋の長嶋さんの話で思い出したのだけど、 僕は魚を食べるとき、かならずと言っていいほど妄想する世界がある。 無人島に漂流したシノハラが絶望の中、木の枝を石で削って銛を作り、 1日格闘した末にやっと捕まえた1匹を火きり棒を汗だくになりながらこすり合わせてようやくおこした火で丸焼きにする。。。 それは格段に魚の味をうまくする。 自分の脳をいかに自分でだませるか、僕なりのちょっと幸せに生きるコツ…
-
当番ノート 第3期
中学校以来の友人に誘われて、三浦半島、大津漁港に釣りに行った。午後から天気崩れるの予報を疑いたくなるような快晴の、日曜日の早朝。サビキ釣りの仕掛けと餌を買って、手漕ぎボートでよろよろと、300メートルぐらい(たぶん)の近い沖に出た。 先にセットできた竿を友人に譲ってもらい、20メートルほどの海底に仕掛けを届けると、呆気なく竿先がクンクン震える。引きというほどの抵抗も感じないままぐりぐりとぎこちなく…
-
当番ノート 第3期
「おれ、ここにいていいのかな。涙も出ねえし」 6月14日、ニコニコ生放送で「【追悼】 日隅一雄 〜ガンと闘いながら取材し続けた弁護士〜」という特別番組がインターネット放送された。 【追悼】 日隅一雄 〜ガンと闘いながら取材し続けた弁護士〜 私は番組のゲストとしてスタジオに呼ばれていた。でも、ずっと居心地の悪さを感じていた。それは私が生前の日隅一雄さんと交わしていた約束を、何一つ果たせていなかっ…
-
当番ノート 第3期
ねこは仕事を持っています。 おそばやさんです。 いっぴきは、そばうち係、いっぴきは、お給仕係、もういっぴきは出前をしています。 でも、だしをひく鰹節を、さんびきはつまみぐいして全部たべてしまうので、 おつゆが作れないから、いつもお店をあけられません。 おかねはないけど、つまみ食いのおかげでお腹いっぱいのねこは、それなりにしあわせでした。 出前係のくろねこだけは、すこし残念におもっていました。 くろ…
-
当番ノート 第3期
みなさん、ごきげんようです。 お元気でしたか? 本日はキノコのこと?です。 私は珍しいキノコ舞踊団というカンパニーに所属しているのですが、 いま、7月の本番に向けて稽古中なんです。 だから何?と言われたら もう何もいえないんですけどね・・・。 実はキノコってもう20年以上活動してるんです。 20年。 生まれたての赤ちゃんが 成人になるその年月。 続いているってすごいなぁとつくづく思うのです。 だけ…
-
当番ノート 第3期
僕はテレビコマーシャルを考えたり、 作ったりする仕事をしています。 そしてこの前、 CMの企画をするために恋人や夫婦にまつわる いろんな記念日を調べてたところ、 付き合って1週間記念日。 付き合って半年記念日。 付き合って1周年記念日。 結婚記念日。 そして結婚生活の区切りの25周年、50周年を盛大に祝う 銀婚式に金婚式。 さらには、 6月12日は恋人の日。 11月22日はいい夫婦の日。 またこれ…
-
当番ノート 第3期
サラリーマン時代、片道2時間ほどかけて通勤していた数年間、 その毎日たくさん見たであろう景色がどうも思い出せない。 往復映画2本分の旅。 なのに「世界の車窓から」の5分さえも持たせることができない。 数え切れないほどたくさんの人とすれ違ったはず。 でも、それは「知ってる人」と「知らない人」というただ2つだけの分類だけで 「知らない人」に分類された人はトイレ前の青と赤の男女、 もしくはや非常口に走る…
-
当番ノート 第3期
アイナメはいわゆる「女性的な」魚だ。しなやかで、柔らかくて、全てが美しい曲線で形づくられている。 アイナメはきっと、比較的岩や海藻の多い海底に棲んでいる。本に書いてあるし、釣りをしていてもそうとわかる。そういうところに棲んでいる魚は得てして、自分自身も岩や海藻のようにゴツゴツしていたり棘があったりびらびらした飾りがついていたりするのだけれど、アイナメにはそれがない。 多くの魚は少なくとも身体のどこ…
-
当番ノート 第3期
「神と和解せよ 聖書」 この看板を見つけたのは福島県双葉郡富岡町を訪れた時だった。 ここは東京電力・福島第一原子力発電所から7kmの距離にある警戒区域。昨年4月22日からは完全に人が住んでいないことになっている。 今年4月19日。私は報道陣に「夜の森の桜」が公開された際にここを訪れた。L字型に2.5kmもの桜並木が続く「夜の森」は、双葉郡出身者には馴染みのある桜の名所だ。 満開の桜から少し…
-
当番ノート 第3期
これは、「きもちわるい鳥」と「ねこ」のおはなしです。 きもちわるい鳥、なんて、かわいそうな名前をつけられていますが、見てください。 けっして美しい見た目の鳥ではありません。 それに、すこし変わった性質の鳥なんです。 「ネコランド社の世界の鳥辞典」の「きもちわるい鳥」の項目にはこんなことが書いてあります。 きもちわるい鳥 現在絶滅の危機にひんしている。 体長は、おとなの鳥で、100センチぐらい。 た…
-
当番ノート 第3期
本日からこのアパートメントに2ヶ月ほどお世話になります。 珍しいキノコ舞踊団 ダンサーの茶木(ちゃき)といいます。 今日は名前をおかずにご飯おかわりできちゃうくらいお話できるので初回らしく、名前について。 茶木って名前(苗字)珍しいですよね。 お名前は?と聞かれたときに 『ちゃきです。』というと、 100パーセント聞き返されます。 しかも、私自身フルネームを言わなかったりするので、 いつも名前です…
-
当番ノート 第3期
「笑い」には、 世代を超える深さと普遍性がある。 「笑い」には、 一瞬で場を湧かせる瞬発力がある。 「笑い」には、 人を幸せにするパワーがある。 「笑い」それは、 手っ取り早いコミュニケーションの方法。 家族間のコミュニケーションでも同様。 「笑わせてしまえば、全てがオッケー!」 これは僕が思う父親としての家族のひとつの定理。 実は家族(友達や、恋人、同僚など家族以外もきっとそう)の 気持ちのつな…
-
当番ノート 第3期
本日入居日。 この話をいただいて真っ先に頭にが浮かんだのが、 数年前に滞在したパリ5区にあるアパートメント。 大阪のとあるカフェ・ギャラリーで 「もうすぐフランスにいくんだ。」という話をしていたらまさかのタイミングで彼女は入ってきた。 「あなたも?実は私パリに住んでいて今は一時帰国中なんだけど、よかったら向こうでまた!」 そのコトバはまるで漫画のモクモクした吹き出しのようにひとつの雲となって、僕を…
-
当番ノート 第3期
スズキの魅力は、細身の身体に対してやや口と頭が大きすぎるというバランスの崩れにある。 特に大きな個体になるほどその傾向は顕著(全ての個体がじゃないけど)で、子どものころは均整のとれたまさに魚類のスタンダードたるにふさわしい体型をしているのが、だんだんとバランスが崩れてくる。 このバランスの崩れはおそらくとても理に適ったもので、魚食性の強いスズキにとっては、口が大きければそれだけ大きな獲物を飲み込め…