「気のせい?路上エキシビション」
こんにちは。都内の煌びやかなクリスマスムードったら!
それも素敵なものだけど、実家に久々に戻ってくるとまあ、
猫や犬と一緒に過ごす、なんてことない日々にしみじみ愛しさを覚えます。
動物っていうものはまあ不思議なもので、
こっちの気持ちをどうして読めるの?という行動をとってくるのですよね全く!
彼らの持つスーパーパワーをあれこれ考えてにやにやするのはすごく楽しい。
想像するその「素材」さえあれば、世界は無限に広がっていくなあと。それって楽しいなあと。
そんなわけで今日はこの、「気のせいかもしれないけど、気のせいじゃないかもしれない」ことを日常に出現させた小さなプロジェクトについて、お話させてもらおうと思います。
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今年の二月、これまたロンドンに住んでいたときの話になりますが、
冬の寒さも終わってそろそろ春がやってくるぞという気配がするころ、
5日間限りの展覧会を道ばたで開催しました。
(勝手にちょっと物を置いただけの、それはそれはささやかなゲリラに過ぎないのですが)
タイトルは、「Just our imagination? Street Exhibition」(気のせい?路上エキシビション)
テーマはずばり「Have a sense of imagination and humor in your own everyday life」、
いつもイマジネーションとユーモアを!です。
英語で「気のせい」は、just imaginationという表現が一番近いらしく、ただのイマジネーション!面白いなあと思ったのがこのプロジェクトが生まれたきっかけです。
家の近くの広場、人々が通行場所として日々なんの気なしに通るちょっとした場所の一角が会場となりました。
まず初日、秘密の招待状がそっとその近辺の道ばたに置かれました。
DAY1 :「生まれてきた場所を覚えてる?」
次の日、落ち葉の招待状に書かれた場所に出現したのはジャイアント卵。
上記のタイトルが書かれた石の横に、
何者かが誕生し出ていった後の卵がぽつんと置かれました。
そうした中で出会った、27年間毎週ここに来て散歩を楽しむというおじいちゃん。
なんだかお気にめした様で、くれ、と言われたのであげました。
DAY2:「水たまりの下には何がいると思う?」
次の日はあいにくの雨でしたが、そこで出現したのはこちら。
水たまりからネッシーです。
もちろん多くの人は気付かず、またはチラ見。それでいいんです。
でもこの女性、発見するとぐははと笑い、「This made my day!」(おかげで良い日になったわ!)と言ってくれました。
DAY3:「超能力があるかもって考えたことある?」
次の日置かれたのは、テーブルの上にフォークやスプーンたち。
これらは柔らかい粘土で出来ていて、さわるとぐにゃりと曲がるわけです。
ちびっこい男の子が「曲がる!曲がるよ!」と叫び、お父ちゃんは
「お前が超能力を持ってることは知っていたけど今まで黙っていたんだ」と告げていました。
DAY4:「UFOに遭遇したことある?」
さて最終日、いよいよ登場したのは未確認飛行物体!
どうやらホワイト星から来たホワイト星人が地球に不時着、なんとか脱走したものと思われます。
なんだなんだと覗き込む人たち。(初日のおじいちゃんも再登場!)
そしてちびっこ探検隊が!
「宇宙人を見つけだせ!」と叫んで駆け回っていました。
(ちゃんとお母さんたちがそれを見守っていました)
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とまあそういうかんじに、
毎日同じ時間、同じ場所の「日常」に、ほんのちょっとの「非日常」を出現させ、
そこに訪れる人々にこの現実と非現実の境界をさまよってもらいました。
まあ要はただの小さな、でもちょっとハッピーないたずらを起こせたらいいなと思ったのですが、
結果、、楽しかった !
うれしいことたのしいことを想像したら、まずは形におこして、それでもって誰かと共有したら より楽しい。
良い妄想が生まれたら、ぜひ教えてくださいね。
ではではまた来週、よいクリスマスを。
ツヅク!