富山県氷見市は、能登半島の富山湾側の付け根にある人口5万人くらいの半農半漁の町、海と山の循環が残る自然豊かな土地です。
そして、ヒミングとは、場所の魅力を考えるアートプロジェクト。そのアートプロジェクトを実行する非営利活動法人がアートNPOヒミングです。
「氷見(ヒミ)」の響きを大切に、「ハミング」持つ爽やかさ、調和、和音、リズム、幸、平和を大切に。それをめざして付けられました。また、語尾にINGがつくことで現在進行形で変化する氷見のイメージも込めました。
アートNPOヒミングにとっては、様々な価値観で物事をみつめる自由さをアートだと考えています。ですから氷見の海も山も里も町も人も全てがアート。そんな目で氷見を眺めると氷見はとても素材あふれる場所です。そして、それらがすべて気持ちよく互いに巡り、循環したらもっといい。アートNPOヒミングでは、アートの目を通して、循環型社会を目指したいと思っています。
展覧会やプロジェクト、ワークショップ&レクチャーを通して、私たちにとって当たり前の場所や人やモノをもう一度新しい価値観でみつめ直し、そのメッセージを受け取って、未来の氷見をみんなで一緒に作る事。それがアートNPOヒミングの思いです。
ヒミングの沿遷
2003年、氷見市内の建築家を中心とした有志が市内の蔵をリサーチする中から阿尾漁港前の番屋にて蔵再生プロジェクトを行ったことが発端となりました。
2004年作家の方を中心にアートの眼で捉えた氷見を映像表現として発表する氷見クリックを阿尾漁港前の番屋前に大スクリーンを張り地域の方と共有しました。
以降、氷見クリックは2005年-北大町埋立地、2006年-市内アーケイドを挟んだ路上にスクリーンを立て、2007年-国見天空平にて上映をしまた。
氷見クリックで発見された氷見の魅力的な地域因子。中には消えゆこうとしている技も…。知ってしまったら残したいという思いがムクムク!それらを活かすアプローチとして氷見クリックを含んで超える取り組みとして、2006年よりヒミングが始まりました。氷見の漁業文化の中心である上庄川河口域の魅力的な建物で展覧会を開催したり、飯久保地区の竹ドームでコンサートを行いました。また漁業文化として重要な氷見型和船の復活を目的とした氷見上庄川天馬船プロジェクトがスタートしました。
2007年は市内全域の魅力的な建物で国内外で活躍する、多数のアーティストが作品発表しました。また、八代地区国見の天空平にてコンサートや氷見クリックを、上庄川河口域にて氷見上庄川天馬船レースを開催しました。
2008年には、2006年からイベント毎に提供頂いた建物の一つ、築100年の堀埜家の石蔵して活動拠点ヒミングアートセンターになりました。ここでは、定期的に展覧会やワークショップ、上映会が行われます。カフェを併設しており、地域のコミュニティセンターとしても機能しています。また3回目となる氷見上庄川 天馬船レースを行いました。
この氷見上庄川 天馬船レース、3回の開催で約1500名からの参加協賛を得て、氷見で40年ぶりとなる2艘の木造和船天馬船が出来ました。この船には八代地区の木材を使用して『天空丸001』『天空丸002』と名付けました。
船大工の技をしっかりと残せたことだけでなく、この和船を使って、桜の季節に川面で花見遊覧をしたり、子どもからお年寄りまでが參加する櫓こぎ大会テンマッチをしています。
今年の花見天馬遊覧「はる さくら てんません」は、4月11日と12日の開催。ぴゅーっと北陸新幹線できて、あとはゆっくりと・・・ぎーこぎーこ、手漕ぎの和船に揺られてみてくださいね。
ぜひ、氷見にもお越しくださいませ。