入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

インド人女性のおでこの赤い点、例のアレ、そう。ビンディーについて

当番ノート 第23期

001

003

ビンディーはもともとヒンドゥー教寺院に参拝するとおでこに塗ってもらうティラックの印(色付きの泥のような)の
発展型だとおもうけど、これは信仰を表すとともに魔除けでもあるが

もともとは瞑想中に第三の目”アギャ・チャクラ”の点が熱をもち、脳を傷つけてしまうので白檀を塗って冷やす、というものであったという。
現在、どの瞑想でも塗るわけではないので、熱を持つのはたしかだが本当に脳を傷つけるとは思えない。
またはそういう方法を取ったために白檀を塗るのかは分からない。

004

参考:「死・終わりなき生_オショー・ラジニーシ講話録」
写真:web”Femme-o-Files”,ドラマ「武媚娘伝奇」

唐木 みゆ

唐木 みゆ

アニミズムや宗教のことばっか考えてるイラストレーターの、日々のフォークロアなど、なにか。

Reviewed by
はらだ 有彩

《唐木みゆさん/インド人女性のおでこの赤い点、例のアレ、そう。ビンディーについて》に寄せて

レビューとして機能しないことを書きますが、今回の唐木さんの記事を読んで欲しい。うつくしいものがたくさん見られるからだ。
唐木さんの絵には出会った女性の性格や気だてが表れている。タルーナさん、ラクシュミーさん、バラナシの大学で出会った女の子、カジャルちゃん。
私は彼女たちのように、自分の顔に小さな点をつけたことがない。顔にある小さな点といったら、右目の下のほくろくらいだ。それもあるともないともつかない、うすいやつ。

有名なミステリー番組《刑事コロンボ》第十八話「毒のある花」には、黒いまゆ墨でほくろを描く赤毛の美女が登場する。
「毒のある花」の原題は"Lovely but Lethal"だ。ラブリーだけど致命的!あるいは、致命的だけどとってもラブリー!
小沢健二も雑誌オリーブでの連載Doowachalikeの中で、ほくろについて以下のように言っていますね。
-----
今後はホクロをラブリーと呼ぶ
これからは
ホクロのことは
ラブリーって呼ぶことにするよ
(中略)
ラブリーをもって生まれた子は
だいたい子供の頃はラブリーが嫌いで
鏡をじっと見ては
「無くなっちまわないカナ」
って思うのさ
或いはラブリーの位置が気に入らなかったり
他人のラブリーを羨んでみたり
もちろん中には
最初っから
自分のラブリーが好きな人もいるのさ
-----
好きな人の顔に小さな点があったら、ラッキーかもしれない。顔をじっと見つめてしまっても、「その小さな飾りがとってもラブリーだったから」と言い訳できるから。/終

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る