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2F/当番ノート

最近、より増えた、、、

当番ノート 第28期

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以前からもあったが、

この頃、韓国で美容師をしたいと言う人からの連絡がすごく増えてきた。

自分が韓国で美容師をしていると言うことと

maruni hairの認知度が上がってきてる証拠だから嬉しい。

 

けど、韓国で美容師をなぜしたいのだろうか?

その理由によっては動き方が変わってくると思う。

 

自分は韓国でお店をするからとオーナーから誘われて来たので

言い方は悪いが韓国に興味があって来たわけではない。

なので、好きで韓国で美容師をしたい人達が不思議でならない。

韓国で美容師をしようと思うと今の法律ではほとんど無理である。

 

個人的に頑張れる方法は

ワーキングホリデイで1年間だけするか、韓国人の旦那を見つけて好きなだけするかの2つだろう。

他にもいくつか方法はあるが個人的には無理なので省略しますが一言で言うと本当に難しい。

 

そんなに大変なのになんで?

と、凄く興味があるので話を聞きに来てくれた方にはいつも質問する。

 

だいたい答えは

1、韓国に住んで美容師をしたい人
2、韓国の美容が好きだから学んでみたい

1の答えを聞いて思うのが、

「どちらかと言うと韓国に住みたくて今までしてた仕事だから美容師をしたい。」と言う感じがする。

どちらも出来ればベストだが美容師でビザはおりないので

「韓国に住みたい」と「韓国で美容師をしたい」

と言う気持ちは分けて考えた方が良いと思う。

 

「韓国に住みたい」と言うだけなら語学留学で、ワーキングホリデイで、結婚して、観光ビザで3ヶ月だけなど

選択肢はたくさんある。

だが「韓国で美容師をしたい」は上で言った通り選択肢がほぼなく相当厳しい。

 

「韓国で仕事をしたい」もだいぶ大変だが韓国語が出来るようになれば可能性は少し広がる。

言葉が出来れば日本と取引してる会社や、日本語を必要としている会社がけっこうあるのでバイトで雇ってくれる。

そこから会社に必要な人材と認められれば会社が頑張ってビザを取ってくれる。

会社がビザを取ると言ったけど最終的に取ってくれずに泣き泣き帰国する友達も見てきたがそうやって残っている少なくはない。

 

他にも、日本人コミュニティーがあり、そうゆところでは日系企業の韓国支社の社長や幹部とかお偉いさんや

普通の駐在員、留学生などもが何のしがらみもなくわいわいと交流をしているので案外ここにもチャンスがある。

日系企業のお偉いさん達などと仲良くなれば、

→ ちょうど社員補強をしようとしている

→ 仲良くなった仕事を探している子が韓国語能力があって働く所を探している

→ それならうちで働かないか?

と言う流れでいつの間にか働く場所を得られると言うこともある。

日本企業はもともと駐在員にビザをおろしてるし、資金もあるのでちゃんと働くことになれば

スムーズにビザも支給してくれる。

 

こうやって韓国で仕事をしながら生活が出来ることもある。

簡単に書いたがちゃんとした韓国の会社を見つけて信用を得るのも、人脈を広げて日本企業で雇ってもらうのも

普通にしてては出来ない、みんな相当な努力して勝ち取ってるので誤解だけはしてほしくない。

 

2の答え、「韓国の美容が好きだから学んでみたい」を聞いて

韓国の美容と日本の美容のどこに違いがあるのかわかった上で学んでみたいのかという点が気になる。

日本の美容のレベルは確実に世界基準だし、韓国で見ても高いレベルにある。

自分が韓国に来て言葉も出来ないのにやれているのは日本でちゃんと学んできたからだと思う。

 

確かに韓国の流行や独特のスタイルなどがあるが日本でしっかりと基礎を培っていれば対応できる。

なので、もうベースが出来てる人はいいと思うが何も基礎がない子は長い目で美容人生を見て

日本で基礎作りをしてから世界に羽ばたいたほうがいい。

 

話をまとめると、韓国で働きたい人は美容師に限らずたくさんいてみんな大変な思いをしているし、

美容師はさらに困難である。韓国に来たい人は細かく行きたい理由を分析してそれにあわせて

取得するビザやタイミングなども考えた方がいいと思う。韓国で働きたい方は特にである。

厳しめに書いてはいるが日本の方や日本美容師はすごく増えて欲しいと常に思っている。

自分もいろんな人に助けてもらい今もやれているので協力できることはしてあげたいと思っているので

何かあればいつでもご連絡をお待ちしてます。

tomo

tomo

沖縄(高校まで)→福井(自動車部品を作る)→福岡(美容専門学校)
→大阪(美容師)→韓国(maruni hair 店長 ) 
1986年生まれ
大阪で美容師をしていつの間にか韓国で雇われ店長をすることに
言葉もわからないところからどうにかやってきて今を楽しもうと模索してます。

Reviewed by
大見謝 将伍

"韓国で美容師をしようと思うと今の法律ではほとんど無理である"

求人サイトや雑誌に載っていない求人を見つけてくる、ということから、すでに仕事の資質が試されているなんてのがある。本当にやりたいことなら、是が非でもそれに辿りいてみせる、という気概を持ってやれたほうがいいんだろうなぁ。「中途半端」で苦しむのは、結局のところは自分なんだから。

自分が何をしたいのかと考えるとき「〇〇(場所)で働きたいのか」あるいは「△△(職業)として働きたいのか」のどちらが優先順が高いのかという自分なりの軸があるといい気もする。それは、仕事を超えて、自分の今の暮らしと、暮らしに対する価値観を見つめ直すことに、おそらく、つながる。

そういえば、うまく関連するかわからないが、かつて、外国語学習をサポートするような仕事をしていたことがある。そのときに「なんで〇〇語をやるんですか?」というヒアリングを鉄板でしていたのだけど、「〇〇語、しゃべれると海外に出たときに通用するから」「オシャレだから」「旅行に行きたいから」などのふわっとした理由をあげる人は、傾向的に、上達スピードがゆるやかだったし、途中で断念した人も多かった気がする。

逆にのきなみ伸びていた、上手かった人に共通していたのは、「海外赴任が決まった」「上司が外国人になった」など、すでに必要な状況に迫られていた人だったのを覚えている。仕事ができる人、その領域を極めたり、専門性を高めようとするほど、本人がそう望んでなくても、不思議と海外にポンと押し出せるものだなぁ、と思ったものだ。必要性に駆られるほうが健康的とも言える。

なにが言いたかったというと...「どこでするか」は「なにをするか」に規定されたほうが物事って進みやすいんじゃないか、と。バーテンダーも、美容師も、その仕事とやることにそれなりに哲学があって、それを体現するために場所を選んでいく。逆に、腕があれば、どこでも仕事ができるような気さえする。土台の置き方が大切なのだろう。

まあ、ぼくはどちらかというと職人志向だからそう思うだけなのかもしれないけど。「どこ」に規定されたほうがよい人もいるとしても、なにかどっしりとした自分の土台がない人は、どこに行っても、なにをやってもすぐブレるから、そういうのは止めにしたいよなぁ。もうアラサーだもの。

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