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2F/当番ノート

韓国の整形に対する考え方から思うこと。

当番ノート 第28期

みんなが知っていることだが、韓国は整形大国である。

自分は韓国に来てから整形大国であることを知った。

なぜなら、

韓国にはまったく興味がなく、渡韓してしまったからだ。

今考えると、何の情報もなく純粋に自分の体験だけで韓国を吸収できたからこそ

いろいろと韓国について文章に出来てる気がする。

自分は韓国スタッフや韓国人のお客さん、日本人のお客さんに整形についての

質問を良く投げかけることがある。

同じ質問でも大きく分けて3つぐらいに答えが分かれる。

予想では二分するものだと思っていたが普通にはずれた。

韓国の人はもちろん賛成である。なんなら「あなたは目と鼻とどこどこをしたらいいよ」と勧めてくる。笑

韓国で整形をすることは見た目をきれいにするということとは別に

自分にこれだけお金をかけれる余裕があるというステータスの意味もある。

見栄が大事な韓国ではこの2つの理由があいまって、整形反対はほぼないに等しい。

日本人の意見としては、整形は怖いからちょっと。。。。というのが普通の意見だと思っていたが意外と少なかった。

ちょっとぐらいなら大丈夫とか、日本よりも物凄く安い、女性が韓国でやらないのはもったいないなどの

賛成意見があった。これは驚いた。

この意見を言う方は在韓歴が1年以上の方達がほとんどだったので韓国に住んでるうちに

韓国ナイズされてきてるに違いないと思った。やはり環境で人は変わると言うのはまんざらでもない。

しかし、整形の仕方でも違いがある。日本人はばれないように自然にして欲しいと言う

韓国人はわかるように、あの人と同じようにして欲しいと言う。

同じアジア人で、隣の国で、見た目もほとんど同じなのに

考え方や中身は80%ぐらい違うと今でも日々思い知らされる。

やはり海外に出たら見た目ではなく、中身をしっかり見て自分だけを信用することが大事だと

いうことを学ぶことが出来た。

tomo

tomo

沖縄(高校まで)→福井(自動車部品を作る)→福岡(美容専門学校)
→大阪(美容師)→韓国(maruni hair 店長 ) 
1986年生まれ
大阪で美容師をしていつの間にか韓国で雇われ店長をすることに
言葉もわからないところからどうにかやってきて今を楽しもうと模索してます。

Reviewed by
大見謝 将伍

"何の情報もなく純粋に自分の体験だけで韓国を吸収できた”

韓国になんら興味を持たぬままに、渡韓してしまった美容師が接客を通じて考えたこと。誰もが"〇〇ナイズ"されて価値観をつくっている。自分の中にある価値観はなかなか自覚しにくい。

自分の中にあるものを一度取り出してみようとも思っても、一苦労で、他人に取り出してもらうか、あるいは今いる場所から離れて違った環境に触れてみると、そこで当然とされている価値観を知り、比較を通して、自分が当然としている価値観が浮き彫りになり、自身についてまた一つ知ることができる。「対話」や「旅」「留学」が役に立つ理由はそこにあるのかもしれない。

住めば都ではないが、最初にあった違和感は、少しずつその土地に馴染みはじると、良くも悪くも少しずつ消えてくる。それが"韓国ナイズ"のように〇〇ナイズされるということだろうし、"っぽい"と呼べるものじゃないだろうか。

とはいえ、〇〇ナイズされたもの、っぽさ、という記号だけで人を捉えるだけでなく、やはり人対人、しっかりと皮を剥いだその中にあるものを見つめて、そこにアプローチしていくのが"いい接客"の本質なんだろうし、「髪を切る」技術とは別のところで、美容師という職業が抱える悩みなどもあるのかしら...と思った次第でございます。

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