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2F/当番ノート

中古。

当番ノート 第28期

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先日、カメラを買おうと決意して

お店の韓国人にカメラを調べてもらった時に

「新品にしますか? 中古にしますか?」

と聞かれたのでとりあえず

どっちも値段とか調べて教えもらったが

韓国での新品と中古に対する値段の差が

面白いほど分かれててビックリした。

 

日本なら中古でも開封したけど使ってなかったり

数回しかシャッター押してないとかで

ほぼ新品のカメラがあるわけで

値段はある程度高いままを

キープしていたりするし

状態によって値段が細かく分かれている。

 

韓国はほぼ新品でもだいぶ値段が下がってるから

韓国スタッフに聞いてみると

韓国は封を開けた時点で中古は中古!

新品同様の価値はいっさいないとのこと。

物事をはっきりする性格を伺える。

 

そういえば、職業柄扱うことのあるヘアカラーも

日本人の好きなニュアンスのカラーはやってないのと同じだ

と過去に言われたのを思い出した…笑

 

しかも、あまり中古に良いイメージがないので

買うこともほとんどない。

 

昔から、日本人は物を大切にする慣習があり

たとえ中古であっても、良いものがたくさんあると分かっていて

古くても使えるのなら買う、という文化である。

 

「中古」に対する考え方一つで、

また日韓の文化の違いを久々に感じることができた。

tomo

tomo

沖縄(高校まで)→福井(自動車部品を作る)→福岡(美容専門学校)
→大阪(美容師)→韓国(maruni hair 店長 ) 
1986年生まれ
大阪で美容師をしていつの間にか韓国で雇われ店長をすることに
言葉もわからないところからどうにかやってきて今を楽しもうと模索してます。

Reviewed by
大見謝 将伍

"封を開けた時点で中古は中古"

"見た目"に重きを置くのか、そもれも"中身(機能)"に置くのかで、その人の性格は出るとは思うが、ここではその傾向の集合体の、"お国柄"を考えさせられる新古問題に触れる。

話を聞いていると、新しいか古いかの二択で、オールオアナッシングというか、大胆な分け方をするものだなぁ、と感じるわけで。

確かに言われてみて考えると、日本に置いては、中古のなかにもランキングのようなものがあって、中古を細分化するような商いの流れがあるように見える。金券ショップをちょっと寄ってみると、一度のだれかの手に渡ったことよりも、その希少性で価格が決まっている印象を受けたりもする。

もちろん、「中古がイヤ」という人は、国籍に合わず、時代問わず、性別年齢問わずにいるだろうが、それが個人的なポリシーから来ているものか、あるいはよくもわるくも植え込まれた文化の波に打ち寄せられてそうなったのか、と考えはじめると人間というのは奥が深いものだともまざまざと思う。

韓国の骨董品事情が気になったものです。そして、封を開けただけで新品同様の中古の掘り出し物がこの国にはたくさんあるんじゃあないかと、ハンティングに行く楽しみが一つ追加されました。

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