こんにちは!今日は、会社の下のディーンアンドデルーカからお届けしはじめます。うちのビルの1階には、スタバとディーンアンドデルーカが向かい合わせで入っていて、いつも10:1ぐらいでだいたいスタバにコーヒー買いに行くのだけど、でもディーンアンドデルーカはシーズナルのドリンクがかっちょいいので(「ラムレーズンクリームラテ」とか「ソルティレモンフラッペ」とか)時々、マーケティングリサーチ気取りで来店する。今日について言えば、毎年クリスマスシーズンに登場する「ホットアップルサイダー」を楽しみにやってきた。スパイシーであったかいリンゴジュース、美味い(昔はスタバもクリスマス時期にこれを出していたこともあったが、近年は見なくなってしまった。ちなみにアメリカのスタバには、これにさらにホイップクリームとキャラメルを足した「キャラメルアップルスパイス」というメニューがあって、テイクアウトして寒い街中で飲むと本当に美味い)
なんだか、意図せぬまま、毎回の投稿の前座部分にカフェの話が挟まるようになって、この連載タイトルのお直し”カフェ”の部分がやっと出現してきたようにも思ったりもする。私はやはりカフェが好きだし、浅い考察を重ねてしまうし、カフェという言葉を”溜まり場”や”場としてのメディア”的なニュアンスで頻出させがちでもある。ひと息つく、人と会う、家でも職場でもできないことをやる、言い尽くされた都市の中の”サードプレイス”的なニュアンスで、お直しをする人の溜まり場たるカフェを、突発的にはたまた半永久的に作っていけたらいいなとも妄想する。
さて、そろそろ終わりが見えてきた本当番ノートですが、今日は前回の歓藍社での藍づくりの活動にやや関連し、染めによるお直しの話をしたいと思います。「色には音色があるからいい」とは、歓藍社のリーダー野内彦太郎さんの言葉ですが、色によって新たな命が注がれる、染め直しの世界をどうぞご堪能ください!
染め直し、とはその名の通り、染色によるお直しのことを指します。日本の農村では、古くから藍を育て、自分たちの着ている服や布を染める習慣があったと聞きます。藍で染めることにより布が強くなり、また防虫にも役立てられる。新しい布やつむいだばかりの糸(これも昔は各家で綿花を育てていたはず)ばかりでなく、長年着て汚れがついたり色あせてしまった服や兄弟や両親、祖父母からのお下がりも、染めを施すことで、新しい色合いとともに、そこからまた長く着用できるように生まれ変わることができます。
ここで、福島県大玉村での藍づくりの活動の初年度、はじめて夏に染めをやったとき、染めたいもの持参というアナウンスに対して、無印良品に行き無地の白Tを買って持参し、惨敗したときの日記が残っていたので引用したい。
ーとかく村のお母さん達が圧倒的だった。おそらく「何か染めたい白いものを持ってこい」という呼びかけがあったのだろう。Tシャツ、ハンカチ、ブラウス、帽子、ありとあらゆる ”長年身につけて飽きたor黄ばんでしまったもの” をほいほいと染めて、割にご満悦の表情で持ち帰る様。白Tを新しく購入して挑んだ私、完敗である。お直しに染料、、、知識としてはあったけど、完全に失念してた。ぴったりじゃん! 気軽な藍染、、持ち物総藍色化、、、これは探求したい。村の人たちの経験に基づいた軽やかな創意工夫、ものとの付き合い方も、もう少し観察したい。
(「大玉村と藍のこと」2016年8月12日)
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ここから、歓藍社の活動中に染めたものを一挙に紹介したいと思う。夏場は特に、だんだんみんなの服が総藍色化してきた感があって、空のような海のようなこの青い色でなければ、きっと多くの人を巻き込んだ活動にはなってないだろうなとも思ったりする。
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歓藍社にジョインする前、「福島で藍染をはじめた」と軽い飲み友達だった佐藤さんから聞いたときは、こんなに多様なものを身軽に染めるような活動は微塵も想像していなかったけど、暮らしの中に染料があることが、今はだんだんと当たり前の風景になりつつある。お直しの術や、持ち物に手を加える術を少しずつ覚えることで、ダメになったから捨てる、ときめかなくなったから捨てるという考えから、少しずつ距離が生まれてきた。
(おまけ)
その1:歓藍社では、福島県大玉村や近郊の方々に、藍の種の配布を行っています。対象は、歓藍社の活動に参加したことがある方です。今月末、11月26日にも「藍の種の収穫 / 葉っぱこぎ / 種のおすそわけ の会」を実施予定ですので、よければ!
その2:藍なんかねえよ、ないわ、という方、玉ねぎがあります!玉ねぎの皮、とっても手軽ですてきな染料なので、ぜひほいほい染めに使ってみてください。私は汚れしまったシャツやパンツを台所でぐつぐつ染めてます。やってみてね!では!