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2F/当番ノート

意図 糸 

第46期

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小さなころ、いや、
ひょっとしたら高校になるころまで

仕事といえば家族や
親戚のおじさんおばさんたちのものしか
認識していなかった。

幼稚園のせんせい
バスのうんてんしゅさん
お習字のせんせい
おもちゃ屋のおねえさん
工事のかいしゃのひと

大学に入ってからは
自営業の知り合いが多く
踊り手、歌い手
鍼灸師、整体師、
フードコーディネーター
カメラマン、
そんな仕事もあるのだなと認識するようになった。

そして仕事を始めてようやく、
身の周りにあるものすべてが
誰かの仕事の結果だということに
気付いて本当にびっくりした。

仕事のなかのほんの些細なこと
それにまで意味が込められていることに
時々めまいがする。

座る場所
手紙の入れ方
折々のあいさつ
動きのひとつひとつ
ことばのひとつひとつ。

どんなことにも意味をもたせ
(時にくだらないように思えるが)
隅々までこだわりに満ちた
仕事というもの。

そんなのなくても
と思うささいなこともあるけれど
それを大切にすること。

意図が、意思が、
世話焼きが、気遣いが
秘められているもの。

この日本という国の人々は
なんと愛したがりなのだろうと思う。
そしてなんと心配されたがりで
愛されたがりなんだ。
こうやって助け合って生きている
弱くて変わった生き物。

こんなにも沢山の仕事が世の中にあり
それら全てに意思が込められていて
身の周りのもの全てがそんなものばかりだということ

今までまったく気づかなかった私も
鈍感なのかもしれないが
電車からマンションの窓をみて
その奥に幾通りもの営みがあることにくらっとする
あの感じに似ている。

生きているだけで
どれだけのものを受け取ってきたのだろう
生活しているだけで
どれほどの人と関わっていることになるのだろう

いっとき、世界によくないものに
加担したくないという思いで
買物のひとつもできない時期があったが

なんのことはない
そんなのは一部にしか過ぎなかった。

意味の無いことはない
意味の無いことをするな

それは踊りとも似ている

なんとなくとか
ただ綺麗だからとか

そんなだけの理由で手や目線を動かすべきじゃない
それなら何もせずただじぃっとしている方がまだいい。
私はそう思っている。

同じことを職場でも言われる

なんとなくじゃなくて
なんでそれをするのか考えなさいと。

結局すべては同じようなもので
意図や意味、作為を考えるのが最初で
それが無作為になれば一番美しいのも一緒

道だなあと思う今日この頃。

福島 光帆

福島 光帆

ベリーダンサー、シェアハウス灯運営。普段は旅行を売る人。

16の時からベリーダンスを始め、その他にも日本の舞踏、インドのカタック、ブラジル留学中はモダンダンス、と色々な踊りを習う。2020年の夏はベリーダンス×盆踊りの「エキゾ盆」プロジェクト(Ruhani Bellydance Arts)に参加。

【出演情報】
8/13 cafe bohemia ruhani bellydance show
8/10 金沢 珠洲エキゾ盆
8/23 Nereides Bellydance cruise

Reviewed by
たかだ まなみ

てくてくてく。
また行き止まり……てくてくてく。
もう!ここも通れない!
迷路から出られない夢は絶望的な気分にもなるけれど、
生きている中で一方通行だったり、行き止まりであることって、実は少ないんじゃないかな。
  
  
行き止まり、切れて、暗くなって、ぜんぶおしまい。
確かに映画だって終わりの時間は来るんだけど、
それがどんなにB級のクソ映画だったとしても、必ず変化はある。
制作者や映画館にお金は渡るし、ここまで乗り継いできた電車、
すれ違った人、映画の後に食べたブルーベリー・ベーグル。
ベーグルがこの店にやってきた経緯、自分の胃袋におさまるまでの軌跡。
 
 
「それがなんだって言うんだ?」
って顔したあなた!小さな幸せ、見つけられてないんじゃない?
切り離されて泣くのは生まれた瞬間だけでいい。
いかにして繋がり、混ぜ合わさってインパクトを与えあっているか。
それを考えることに幸せみたいなもののヒントが、あるのかもしれないよ。
 
 

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