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2F/当番ノート

小屋の中の助け

当番ノート 第46期

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会社の先輩たちがとても気にかけてくれるので、日々驚いている。

10月から新しい業務がはじまる。
それが決まったときから周りの先輩たちが

「これについては彼に聞くといい」
「こっちは彼女が詳しい」
「これ、役に立ちそうなリンク集」
「朝、ちょっと早くきてレクチャーするよ」
「昔の資料だけど、貸すから読みな」

と、もう色々な方面からサポートしようとしてくれる。
最初はなんだか驚いて面食らってしまった。

善人なの?いい人なの?なぜそんなに優しいの?

と疑問でしたが、ようやく気づきました。
それが会社ってものなんですね。

私が学び成長して一人前になれば、会社の力がその分大きくなるわけで。
会社が社会に対してできることが多くなるのなら
それは仕事と同じこととしてやってくれてるのだな。

今までのバイト先とか習い事とか、
自分からとりにいくスタンスだったし
マッサージとか踊りとか
体験しないとどうにも学べないものだったので

周りからどんどん助けてもらえる、というのがとても新鮮。

日々の仕事でも私はなんでも自分でやってしまおうとして、よく怒られる。
シェアハウスを始めたりブラジルで生活したり、
「やり方がわからないことをとりあえずがむしゃらにやってみる」
ことばかりだったので、そのやり方が身についてしまっている。

周りに自分よりたくさん知っている人がいるのだから
当たり前にそれを聞けばいいだけなのに
まずやってみるやり方からなかなか抜け出せないなあと思う。
自分より多くを知っている人たちが周りにいる、というのはとても贅沢。

毎月決まったお給料がもらえる、とか
社保に入れる、とかだけじゃない会社勤めのよさってこういうところなのかしら、
とようやく気づいた社会人生活5か月目です。
お弁当タイムはまだ馴染めないけども。

福島 光帆

福島 光帆

ベリーダンサー、シェアハウス灯運営。普段は旅行を売る人。

16の時からベリーダンスを始め、その他にも日本の舞踏、インドのカタック、ブラジル留学中はモダンダンス、と色々な踊りを習う。2020年の夏はベリーダンス×盆踊りの「エキゾ盆」プロジェクト(Ruhani Bellydance Arts)に参加。

【出演情報】
8/13 cafe bohemia ruhani bellydance show
8/10 金沢 珠洲エキゾ盆
8/23 Nereides Bellydance cruise

Reviewed by
たかだ まなみ

特別でありたい。
自分は特別な存在で、他の誰とも違う。
そう思いたい時代は誰にでもあるんじゃないか。
 
 
理想がグイッと手を引っ張り、頑張らせてくれる。
虹色のトンネルをくぐるような輝きに、自分の姿も見えなくなる。
どこに向かっているかわからなくても、「進んでいる」という確かな実感がある。
 
 
そしてそういう”青春”の終わりは、紅葉した木に似ている。
はらはらと花や葉や棘を落とし、幹が見えるほど丸裸になるとあっと気がつく。
「みんな、だいたい一緒だね」
 
 
特別でありたい。
「君は僕のスペシャルだ」とか「君ほどの人材はいない」とか、言われたい。
でももうすぐ夏は終わる。

 
 
 

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