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2F/当番ノート

1年生へ

当番ノート 第51期

みなさんお元気ですか?連載をはじめてから、1ヶ月が経ち、7月になってしまいました。あっという間です。

7月というと、夏のイメージがありますが、例年ようやく猛暑がくるのは下旬で、上旬の天気は荒れています。じめじめとしていて、重苦しい。さっき飲んだ頭痛薬は全然効き目を感じられないし、髪の毛は広がって、アホ毛だらけ。1年の中で苦手な時期です。

今まで過去を振り返ってきたので、今回は現在の状況について書きたいなと思います。実は、先週体調を崩してしまい、不覚にも膨大な時間と向き合う事態になってしまったのです。ありあまる時間のなかで、今について整理しました。

去年の秋口から勤め始めた新しい会社では、直接的、間接的に進路に関する支援をしています。営業部、媒体部、システム部、いろんな部署があり、ひとことで言うと「何でも屋さん」。以前の会社とは事業規模も業務内容もまったく違うので、頭の中の「?」をつぶしながら、ひよっこ営業事務として、慌ただしく社内外を動き回っています。

入社当初は緊張でカチコチでした。少数精鋭で働いていた以前とは違い、オフィスは人で溢れています。名前を覚えるのにも時間が必要でした。こういう時、はじまりの気持ちと、おわりの気持ちは同じかたちをしているなと思います。吐き出しそうなくらいこわくて、何かもいらないと捨てたくなる。気持ちが浮ついて身体は重くなる。今は、やっと落ち着いてデスクに座り、自分用のムーミンのマグカップで紅茶を飲めるほど、職場の雰囲気には慣れてきました。

性格の問題でもあるのですが、再びめぐってきた社会人1年生は、どこにいても、でくのぼうで苦しいです。半年経てばそれなりに業務を覚えられるだろうと思っていたのですが、想像とは違いました。いろんな性格の人がいて、仕事の仕方も経験値で柔軟に変わる。さらに情勢の影響もあり、今までと同じやり方では業務が進まない。手探りでおどおどと進めながらも、なかなかうまくいかない日々に打ちのめされながら、なんとか生活しています。

今まで、転職したと聞くと、どうしても以前より、より良い職場で楽しく働いているのではないかと、ポジティブなイメージを持っていましたが、それだけではないと知りました。新しい地で、一から土台を作るのだから、汗水流して経験を重ねていくしかありません。

きっとこの日々が実るのは、もっとずっと先なのでしょう。短絡的にぱっと変わってしまうなんてことは、ほとんどない。「作っては壊しての繰り返し」。大切にしている言葉を思い出しながら、今は作っている時期なのよと、言い聞かせています。

ほたるいか

ほたるいか

ほたるいか

あくせく働く24歳。水色が好き。秋が好き。ムーミンが好き。ハイボールと日本酒が好き。雨が大の苦手(頭が割れてしまいそうに痛むから)。とっておきの一冊は今日マチ子の「センネン画報」。三姉妹の真ん中。写真はラムネの中に入っていた、よい匂いのするビー玉。

Reviewed by
田中 晶乃

“はじまりの気持ちと、おわりの気持ちは同じかたちをしている”
未知の中に向かっていくのが不安な気持ちと、新しい環境への変化に心が浮つく。
それは春に似ている。はじまりとおわりの季節。
足が地面についていない不安定なところに放りだされたあの感覚。

私のことになってしまうが、部署を異動してから半年が経った。
今までいたところからポーンと飛び出してついた場所だったけど、
ほたるいかさんと同じで、手探りでおどおどとしながら進めている。
向かっているところが正しいのかと不安になりつつ、間違えないように気を付けつつ。
入った会社がどうなのか、異動してみた部署がどうなのか、いってみないとわからない。
トランプのカードのようにどう出るかはわからない。


“短絡的にぱっと変わってしまうなんてことは、ほとんどない。「作っては壊しての繰り返し」。”

人生においても、世の中についても同じようなことが言える。
変化というのは、ゆっくりとしか変わっていかないのだろう。
仕事で力をつけていくのも、ランニングの距離を伸ばして遠くまで進むのも。
すぐに変化を求めてしまう時もあるけど、焦ったところで良いことは生まれない。
地道にこつこつと投げ出さず前を向いて1歩1歩進むだけだ。
ようやくここまで来たなと思った時に、振り返って見える景色は、きらきらと輝いているのだろう。

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