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当番ノート 第59期
無事退職し、3カ月の無職期間を過ごした後は、家族経営している会社に入った。編集とは全く程遠い業種だ。 しばらくは何もしないでいよう、と思っていたが、わたしの友人でも適応障害になる人や心を病む人が増えてきた。何か発信して、元気づけたい。わたしもつらかったけど、なんとかなったと伝えたい。あと普通に前職の愚痴も言いたい。病んでいるヤツが何を言っているんだ、という感じだが、じっとしていられなかった。 …
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当番ノート 第59期
編集者の仕事は楽しかった。 原稿を書き、ラフを書き、デザイナーに渡し、確認して入稿すると現物が出来上がる。夢が目の前に現れる感覚だ。すべての物事にふざけがちなわたしは、仕事のラフでも相変わらずふざけていた。 が、先輩や上司たちは優しく「この案いいね」「うーん、これはちょっとはっちゃけすぎかな」と優しく指導してくれた。もちろん、電話対応や雑用、営業やお局からのキツ~いお言葉などもあっていいことばか…
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当番ノート 第59期
1人で新しいフリーペーパーを作り続けていた。 サークル「トロイメライ」を2年生で卒業という形にしたのは、「1,2年生で好き勝手フリーペーパーを作っていても、3年になったら就活に役立ちそうなことやっておこうね!」という理由もあったのだが、全然やらなかった。サークルでのフリーペーパー作りをやめたのに、結局1人でフリーペーパーばかり作っていた。アホである。 たくさん作ったフリーペーパーの一部を紹介した…
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当番ノート 第59期
フリーペーパーサークルを作った。 細かい経緯はいろいろあるが、とにかく作った。主なメンバーは同じゼミの人と、声をかけまくった中から仲良くなった何人か。それから、その友達など。「サークル入らない?そして君の友人でいい人いない?」とねずみ講みたいに勧誘しまくり、会う人全員に声をかけた。大学入学当初から、わたしのやり方はほとんど宗教である。 2010年6月23日にサークルを立ち上げた。「トロイメライ…
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当番ノート 第59期
大学に入ったわたしは、とにかくギラギラしていた。 日芸には同じ高校の友人も入学した。放送学科のイケイケギャルだ。二人で声をかけまくり、連絡先を交換しまくり、文芸学科の人と出会えば紹介してもらい、何かのきっかけで声をかけられそうな人がいれば声をかけ、ガンガン友だちを増やした。ちなみに、この時期にアパートメント編集部の小沼理氏とも出会った(新入生歓迎会で同じテーブルでした)(余談ですが、理氏はわたし…
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当番ノート 第59期
なんやかんやあって無事大学に合格した。 「お!いよいよフリーペーパーを作るのか!?」と思った方、すみません、まだ作りません。 残りの高校生活を過ごしていたころ、合格者は卒業に向けて各委員を振り分けられることになった。わたしは卒業文集担当。しかも編集長だ。担任の先生は「これからたくさん本を作ると思うけど、それの一番最初になるものだからね。大事だよ」と言ってくれた。当時は全く現実味がなく、ふわふわ…
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当番ノート 第59期
高校に進んだわたしは、相変わらず紙を切り続けている。 この頃になるとフリーペーパー沼にずぶずぶハマってる。わたしの通っていた高校では「1年で一つ何かを研究しよう」という自由課題があった。高校2年生のとき、わたしは「フリーペーパー研究」を題材に選ぶ。表紙もコラージュで作り、フリーペーパーとは何か、どういう種類があるのか、自分はどのくらい集めたのか……をまとめた。課題というより、もはや趣味である。 …
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当番ノート 第59期
考えすぎるきらいがある。 ブログやラジオやフリーペーパーで発信し続けているわりに、心の中では「こんなことわたしがやらなくてもいい」「他にもっと上手な人がいる」「この言葉や考え方は一般的じゃないのかもしれない」と怯えている。気が狂ったときに「ええい!そんなの気にしてられるか!」と作って発信し、数日経つと「なんであんなことを」と落ち込む。そのサイクルを繰り返して生きてきた。 作っても怒られにくく、…