当番ノート 第34期
何故人は酒を飲むのか。 段々とだらしのなくなる表情、でかくなる声、人でも喰らったのかな?というようなワインで真っ赤に染まった唇、目は座り、ロレツは回らなくなり、ふらついて絡まる足下。話した事はもちろん、どうやって家に帰ってきたのかもわからず、鞄を開けると何故だか大量の豆。きっとあの後も何件かハシゴしてしこたま飲んでしまったのだろうなとすっからかんの財布を見て思い、誰かに迷惑なぞかけていないだろうか…
当番ノート 第34期
ようこそ、私のアパートメントへ。 この夏は「岐路」、つまりあの時人生変わったなぁ〜と思うことを振り返っています。 岐路の思い出に再び考えを巡らせると ”新しい生き方”を模索できるような気がしています。 今日はミンダナオの文化のない場所で感じたことがテーマです。 私の経験が直接的にあなたの役には立たないかもしれないけど、 何かピンとくるものを共有できたら良いなぁ。 あぁ、そんなに急がないで。 よかっ…
当番ノート 第34期
類は友を呼ぶって良く言いますが。私は本当にそうだと思います。 友人を母に紹介した後に「どこで知り合ったの?」と聞かれると 「友達と呑んでるときに紹介された」 「よく行く喫茶店で紹介された、今は飲み仲間」 「墨田の○○さんのイベントで知り合った人」等々・・・ よく行く喫茶店や飲み屋で知り合った人が多いんです、知り合い方が学生の頃とはかなり異なり、正に意気投合して仲良くなる事が多いのです。だから、類…
当番ノート 第34期
大学生のある時期、とにかく朝日が見たかった。 真直ぐな水平線に浮かぶ太陽。熊本にいたときは地理的に見えなかったし、憧れだったのは確かだけど、帰省帰りの大きな荷物を抱えたまま、真夜中に何キロも歩いて見に行くほどの衝動に僕を駆ったのは、フェネスの”Endless Summer”だった。 僕が買った”Endless Summer”はオリジナルのジャケットじ…
当番ノート 第34期
一点の傑作を作るには自分の特性を知ることだ、熟知する事だ、痛みを伴うほど。特に欠点を、少なくとも私には。 2001年春に富山を出郷して丸3年が経ち、ようやく私は全てを手に入れた。作品を作るためのアトリエ(旧西塩田小学校という廃校)、軽トラ、制作資金(月収16万円の深夜のレンタルビデオ屋さんスタッフ)、住居(離れで居候)。あとは作品を作るだけである。作るべき作品は既に模型まで用意してあった。久し振り…
当番ノート 第34期
「愛し合ってるかい?」 というのは日本人ロックンローラー忌野清志郎の有名な決め文句だが。 「愛し合っているかい?」というのはジョンレノンとオノヨーコが言う分には納得がいくが、 私達日本人にはどうも違和感があり、日常でそんなことを決め文句に使っている奴がいたら率直に言って野暮ったいし、 気味が悪いし、うざったいし、信用ならない。 なにかしらのセミナーに勧誘されるか、質問の意図がわからずに助平なことを…
当番ノート 第34期
たかだまなみです。 ようこそ私のアパートメントへ。 多少、悪趣味なアートを飾っていますが、どうぞどうぞ中へどうぞ。 ドリンクに氷を入れて平気ですか? この夏はというと、29年間の岐路を振り返っていますが、実はあんまり気持ちの良い作業でもないんです。 思い出したくないことは、汚れて手入れの必要な靴みたいに、いつまでも放置されがちだし、 例にも漏れず私も長いこと放ってきたんです。 否、放ってきたという…
当番ノート 第34期
地域との挨拶 まず、私が子どもの頃、30年位前の話を。 墨田区は地域と家庭の絡みが比較的、他より濃い土地柄だと思います(都会のわりに)。朝の通学路では出会う大人だいたいに挨拶を交わしながら、小学校へ通学していました。私だけでなく私の友人も同じように挨拶をしていたので、地域の空気全体が通学中の子ども達を見たら送り出す。こんな雰囲気が街に満ちていたんだと思います。子ども会も盛んで、プール旅行…
当番ノート 第34期
運転免許を取って以来、一度も運転していない。 東京に来るまでの人生の中で、熊本の市電以外の電車に乗った回数は片手で数えるほどで、遠出するとなれば足は父の車かバスだった。僕は車社会のただ中で育った。でも東京圏の鉄道生活が長くなると、レールに沿って進んでいる安心感に慣れ切ってしまった。たまに狭い東京の街をぶっ飛ばすタクシーのお世話になることもあるけれど、乗車中も彼らの仲間には絶対になりたくないと思って…
当番ノート 第34期
一点の傑作を作るには、失敗しても何度でも立ち向かう精神が絶対不可欠だ、少なくとも私には。 2002年8月、長野県上田市旧西塩田小学校で開催された「海の向こうより山の向こう」という展覧会は、20代前半の美術大学を卒業したり・してなかったりの人たちで構成された実行委員会(私が実行委員長をやらしてもらった)が主催であったにも関わらず、21日間の会期で5603名の来場者があり成功裏のうちに終わった。どんな…
当番ノート 第34期
ハロー エブリワン。 イェーイ! 元気ですか? 私は今どんなことを言葉にまとめようかなって、考えて選べずにいる。 いろんなことを書きたいと思うのに、気分が乗らなくて、上手にテキストにまとめられなくて、何か嘘をついて、どうにか締め切りを伸ばしてもらえないかなーと怠惰なことばかり考えている。テキストを書きたいと言い出したのは私の方なのに、本当に私はいい加減なやつ。 でもこうやって書き始めてみると、なん…
当番ノート 第34期
このアパートメントで、私は期間限定の住人です。 ここに来たわけは、「ながれ」です。いつものことですけど。 そのうち、すぐに出て行かなくてはならないので、表札はありません。 せっかく来たんだから部屋の中も、どうぞ見て行って。 壁や床はところどころ傷んでいるけれど、良く言うと味があります。 近々ぜんぶDIYして、素敵な木目の壁に変えてやるんです。 キッチンは群青と水色のタイル張りで、清潔でシンプル。 …