当番ノート 第32期
学生の頃、アメリカ人やイギリス人のネイティブの先生に、最初の方の授業で、先生に何でも質問していいと言われると、「好きな日本語の言葉は何?」と質問するのが好きだった。 違う国から来て、私たちの国の言葉を、ある種私たちが持っていない特別なフィルターを通して覗いた場合、それはどんな風に聞こえるのだろう、どんな意味合いを持つのだろうと思った。だから、今でも覚えているけど、「意味はまだしも、自分は « ワガ…
当番ノート 第32期
いよいよ3回目。そろそろ書こう、音楽のこと。 ひとまず言いたい事は、タイトルに書いた通り 音楽が一番苦手って話。 — –私は曲を作るのが苦手です。 そもそも作曲という事も大した勉強はしたことがなくて、知識が乏しいという要因もある。最初の頃はそれでも、自身から出てくるメロディーは全て”オリジナル”だと思って、それを形にして披露する事に意義を見出していた。もちろんだけど、インプ…
当番ノート 第32期
どんなお仕事されている会社なんですか? 僕が名刺交換の時に質問されるNO1頻度のセリフです。 「飲食の会社です。店舗運営とプロデュースをしている会社です。」 と僕は答える事にしています。 僕は株式会社WATという会社で働いています。 未だにWEBサイトも無い(ずっと製作中)謎の組織なのです。 (注:ちゃんとした会社です) 僕は、大学は建築学科出身、新卒で建設コンサルタント会社に入社し、在職中に一級…
当番ノート 第32期
鎌倉に行く前にちょっと寄り道して、私の旅する理由と、旅にはまったきっかけについて少し話をさせてほしい。 人が旅をする理由。それって色々あると思う。見たい景色があるから。憧れの土地だから。なんとなく。 私が旅する理由の一つに「ゲストハウスでの出会いに惹かれるから」というのがある。 ゲストハウスで、お互いに交わるはずのなかった人生を送っていた者同士が出会い、同じ部屋に泊まる。それってすごく不思議で…
当番ノート 第32期
今回は「秋の蝉」について、 エッセイを書こうとしていた。 が、季節感もなく自由すぎる。 いかがなものかと悩んでいたところ、 雷が鳴った。春の雷である。 飛行機が墜落してきたかのような あまりにも大きな音だった。 春に大きな音の雷がするなんて、 どこか雰囲気のある呼称があるに違いないと思う。 「春 雷」 と、検索してみた。 結果は 「春雷・春に鳴る雷のこと」 結局、それを見て、 僕は「秋の蝉」につい…
当番ノート 第32期
日本の芸術は、茶道でも華道でも柔道でも合気道でも剣道でも、そう。「書道」とは書の道であり、その道のりはひどく長い。一生勉強である。A long way to go. 十年勉強しても、まだ、赤ちゃん。前に、フランス人で合気道の大家と話したことがあるけれど、彼自身も、文字通り、いい具合のおじいちゃんなのだけれど、「自分の腕ではまだまだ日本の先生には認めてもらえない、ほんとうに長い」と苦笑しながら話して…
当番ノート 第32期
恐らくどんな人だって気づいている ” CDが売れない時代 ” 理由はたくさんあるだろうし、”時代の流れ”ていうくらいの必然性があったのかもしれない。 でも、そんな世の流れに反して私は今、新しいCDを作ろうとしている。 それは何故か。 — 前回、初めてのCDを作った話をしましたが、この秋再びCDをリリースする為にいよいよ動き始めた。とは言え、昨年末からライブ活…
当番ノート 第32期
「県人会」という言葉をご存知でしょうか。 同じ出身の県・地域の人たちが集まって飲む、そんな会が東京では行われているようです。 ぼくにとって県人会は崖の上に咲く一輪のきれいな花、青春の残りカス、つまり「憧れ」です。 僕は幼い頃、引越族でした。 理由は父親の転勤です。 県人会やってます!地元サイコー!系のSNS投稿はいつでも羨ましい。 僕は県人会参加のパスポートを持っていない、そんな気持ちになるのです…
当番ノート 第32期
きっとひどく仕事に疲れていたんだと思う。あの時のことを振り返ると、そう思う。ただ、その時の感覚は、仕事そのものに疲れていたというより、仕事を取り巻く閉塞的な空気に長くやられているという感じで、だいぶ自分を殺してきた期間が長く続いていた。でもそういう時こそ、かすかに残っている感性とか自分らしさみたいなのが、これだと思うものに強く反応する。 普段テレビなんか見ないんだけど、なぜかあの日はつけていた。…
当番ノート 第32期
「位置について」「プレイボール」「キックオフ」 多くのスポーツに存在する始まりの合図。 その合図の後にいくつもの物語が生まれる。 「On your marks」 それはトライアスロンの始まりの合図。 スイム・バイク・ランの三種目を連続して行う競技。 ある人には過酷と言われ、 ある人には絶対にやりたくないと言われるスポーツ。 それなのに、トライアスロンに魅了される人がたくさんいる。 僕もそのうちの一…
当番ノート 第32期
今でも時々、自問してしまう。私は会社員だったのに、気が付くと書道漬けの日々。Facebookでしか私の近況を見ない友達には、より一層訳が分からないことだろう。『どうしてまりちゃんはこんなことになっているのか』と不思議がらせているに違いない。その辺のみんなよく分からない、気になるところをクリアにしたい。今に至った経緯について書いてみようと思う。 ちなみに私の書く文章は、長いというかしつこいというか、…
当番ノート 第32期
うたを作って、歌っています。どうも、アパートメント第32期火曜日担当のアワウダミズハです。 「何を書いてもいいんだよ」と言われ、ぐるぐる考えて締め切り前日。プロフィールは別であるけど、折角こうやって書く場を頂けたので色々とアワウダの中身を知ってもらえたらなんて厚かましく思っております。 まずはアワウダミズハの始まりから。 — 歌う事を始めたのは、なんて決まった事はなく大抵の皆様と同じよ…