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ビルの中で
前々から散々言っているが、私は固い固いビルの中の会社で働いている。多分20階くらいあるのではと思うけど、正確に何階建てか分からない。色は銀色で。もしかしたら銀色ではなく、ツヤ消しの黒だったかも。そんなビルで、働いているんだよ。
ビルの中の廊下を歩いている。とても照明を絞っているように感じる。照明を絞る事は流行りなのか。薄暗いよ。
そんなビルの中の廊下を歩く際にふと思い出す事…とにかく恐ろしいのが、
私は私の住所が分からないという事だ。私は究極の住所不定状態にあるんだよ。
会社の住所も分かるし、自宅の住所も分かる、電車に乗る事もできるが、住所が地球以上遡れないのが問題だ。銀河系の中の地球の位置が分からないんだ。あと銀河系の住所が分からないし、宇宙空間の住所が分からない。なんの空間に居るのか分からない。
かなり辛い。私は今どこにいるのか分からないという事実が私を不安にさせる。
祖先が誰か分からない。人間の祖先は海と雷と隕石的な説が有力らしいが、その海と雷と隕石の祖先は?祖先はエネルギーを持った粒なんだろうか。粒の祖先は?エネルギーの祖先は?そうなると祖先は今も形を変えず目の前にいるのかそれとも体内にいるのか、昨晩食べたキムチの中に大量にいるのか今履いている靴底にいる、電卓の中にいる、つまり全てなのか。
とにかく不安で辛いよ。
あと、自分の体から出られないのが辛い。替えのきかない自分の体から自分が出られない事を考えると怖すぎてうっかり気絶しそうになるよ。
かといって体から出れたりスペアの体に乗り換えられたり、または体が無くなっても生きれたりしたらさらに怖い。その場合物理的な消滅をより強く恐れる事になるだろう。
このような考えは恐らくほとんどのみんなが小学校くらいで顔面蒼白になりながら物凄く深く思い悩み、中学や高校になるとこういう事を考えるのは卒業するだろう。
私は卒業しなかった。なぜなら人生に出席した回数が他の生徒よりも少なかったから、まだ卒業できていないんだ。特に理由なく、引っ込み思案だという理由で人生を欠席した。だから圧倒的に勉強不足なんだ。今もやむ負えない場合を除いて人生の勉強をしたくないと思っている。だから人格の成長が遅く、徐々に進級していると思うが級を戻される事もあり、今やっと小5の人格、精神に達したところだ。正直文化的な事も学習してないので会話がくそつまらない。会話が出来ない。そしてプレッシャーにクソ弱いよ。ノミの心臓だ。プレッシャーがかかる場面では必ず失敗する。失敗した際は
「オオッフ!オッフオッフ」
と何回か言った後、他者に、汗をダラダラかきながら全力で謝るか少しニヤついて謝っている。失敗には必ず他者が存在している。誰しもが自分1人では失敗のしようが無いからだ。
しかし、事実として私以外のみんなも住所が分からないし祖先が分からないし体から出られない状態にあるという事なので、全員が全員ノーマル状態で既に相当に辛い状態なのは間違い無い事だ。全員が人間に優しくしなければ。でも圧倒的つまらなさで私は私と接した人を寂しくさせていると思う。
他に考える事は無いのかとみなさん思われるだろう。他には…
自身の健康に関して常に考えている。ビルの中で、私は1階上下するだけでもほとんどエレベーターを使う。階段を使う事は稀だ。
心臓に負担がかかるのを避けているんだ。私は自分の心臓を出来る限りいたわっている。だから階段は出来うる限り登らない。降りる事はたまにするけど。
他人の心臓については特にいたわった事はないが、かといって己の心臓をいたわってない人間よりは他人の心臓の事もいたわれるだろう。
しかしこれは非常に良くない考えだと思う。適度に心臓に負担をかけておかないと、いざ、大切な大切な心臓に負担がかかった時にきっと耐えられないだろうから。
つまり心臓をいたわることによって結果的にやっぱりいたわれて無いという事になるかな。本当にいたわるのであれば適度に心臓に辛い思いをさせないといけないのかもしれない。
そして私は常に、水が入ったペットボトルを持ち歩き、少しずつ、都度水を飲んでいる。これは血液をサラサラにし、血管に負担をかけないようにやっているが、これも同様に非常に良くない考えだと思う。
何故なら水が手に入らなくなった場合、私の体はそれに対処出来なくなる。一巻の終わりになってしまう。
という事で本当なら水なんて都度飲まずに血管にもそれなりに負担をかけておかないとだろう。サラサラの血液は血管を訓練してくれないだろうから、血液は水分多めのサラサラにしない方が良いだろう。
だからといって、都度水を飲まなければ今すぐ体が悪くなるかもしれない。
結局のところ今現在、水を飲んでも飲まなくても、エレベーターを使っても使わなくても心臓に負荷をかけてもかけなくても結局は一緒、どちらが良いかなんて分からない。でもタバコを吸っているからそれが心臓と血管に負荷をかけてくれ、それによって多少訓練されているかも知れない。いつも毎回タバコの事ばかり言ってゴメン。街に禁煙の文字が溢れていて、すごく寂しくて外出するたびに目に涙が滲むんだ。
とにかく色々言ったけど、僕は現在今までの水を飲む飲まないとかエレベーター使うとかからもう一歩踏み込んで、明日の朝から白湯を飲んでいこうかな、という気持ちだよ。
音を発する
私はよく、
「ッツゥ〜」と言っている。声帯を震わせない発声方法で、つまり小さな無声音、息で出す声で。
連続で、
「ツッツツッツ〜」
と言う時もあるんだよ。
思うに私は、精神にごく軽微な負荷がかかった時、それはつまり水の入ったコップを動かすとか、またはパソコンを見るとかの時の事、つまり結局のところ一日中いつでもどこでも全般的な局面で、しかし局所的に、ッツ〜音を発している気がする。
あまり人に聞かれて無い気がするが、ある時知人に、
「ようちゃん、さっきからなんだかツゥツゥ言ってるねぇ、どうした。」
と言われた事があった。
私はアッチャ〜!ツー音が人に気付かれてしまったと思い、
「いやあ、なんかツーツー言っちゃうんだよね〜」
と知人に返事した。
しかし私は孤独では無い。何か小さな無声音を発する人はよくいるからだ。きっとみんな精神に軽微な負荷がかかった時、つまり結局は一日中の全局面で、時にそれをしている気がする。
ある男性は、時に「シュゥゥ〜」と言いながら歩いている。ある女性も時に「フシュゥゥ〜、フシュゥゥ〜」と言いながら座ってなにかしている。
そんな音を発する人達が大好きだ。
そして私はアパートに帰宅する。
実は私は家の外ではある程度ツー音を控えており、それゆえに帰宅した私のツー音は解放され私の前歯の隙間から溢れ出してしまう。
「ツッツツッツツッツ〜ツツツツッツ〜ッツツッツツーツー」
「ウォッツゥ〜ウォッツゥ〜、ウォウウォウ」
という具合で、部屋着に着替えたり、探し物をしながら居間をうろうろ。
そんな私に対して、妻は
「あぁ〜〜〜〜?何だおめェェ〜?」
という顔をした後に、実際に
「あぁ〜〜〜〜?」
と言ってくれる。
その時娘は
「父ちゃん遊ぼ〜」
と言っている。
でも、大体の人がみんな帰宅するなり永遠に何か口からツー音的な音を出してるよね。きっとそうだと思う。やっぱりそんな事無いのかな。多分3割くらいの人は出しているだろうと思うよ。