表題:落書き
こんばんは!
すみませんほとんどいつも謝ってばかりですが、今月も、今月は特に年越しと正月で、ものすごくだらだらしてしまい、以前の漫画の続きも書けず、前回よりさらに馬鹿みたいな中二の文章を載せています。
僕はタバコを吸っていい時は何事にも優先してタバコを吸い、お酒を飲んでいい時は何よりも優先してお酒を飲むような人間です。なおかつ僅かな体調不良も嫌なので、タバコもお酒もとてもちびちびと、ゆっくり吸ったり飲んだりするし、粘膜が気になるのでビタミンCのサプリメントを常に持っているし、夜はすぐ寝ます。米や米と同等のカロリーにかんしては食べれば食べるほど体にいいと思っていますがせいぜい定食屋で常にごはん大盛りにするくらいでそんなに多くは食べられません。読む漫画は大体どちらが強いか?という格闘漫画ですが体は貧相です。だらしなくセコい人間です。本当に新年明けて、今年こそはよく勉強して、親しい人と楽しくお話しするとか、親しい人に頼み事をするとか、そのお礼をするとか、頼み事を特にしてないけどお礼をするとか、挨拶とさらに一言二言気の利いた事を言うとか、うまくみんなと待ち合わせし集合するとか、人の興味ある事を話すとか、それなりに複雑な事が出来るように頑張りたいです。しかしとても引っ込み思案だし月日が経つにつれて脳の使う範囲が狭まっているのをひしひしと感じているため、達成できないかもしれません。それもこれも楽ばかりしているためです。いつもいつでも体力を温存しているのです。何のために?
それではよろしくお願いします!
<第1話> スーザンは、ただのドラゴンです。
僕は、スーザンと付き合っています。スーザンは、もはやただのドラゴンです。今となっては。
付き合い始めの頃は、亀に似てると思っていました。すごく可愛かった。亀にすんごく似てた。僕は亀に似た女性が好きなんです。仕草とか性格とかでなく、顔面が何となく亀な女性がです。後は顔面がイグアナに似た女性も結構好きです。亀や、イグアナに似た女性は案外結構います。亀やイグアナに似た女性は大体みんな好きです。ともかくスーザンはとても亀に似た、とても優しい女性でした。
しかし同棲を始めた頃から、彼女は変わってしまったです。何となく面(つら)がドラゴンに似てきました。亀に似ている顔の人間の顔面と、ドラゴンに似ている顔の人間の顔面は何が違うのでしょうか?分かりませんです。分かりませんのですが、何となく亀よりドラゴンに似てきたです。
一つ決定的に違うとすれば、昔は顔がうっすらと緑色というか翡翠の色でとても美しく亀っぽい色だったですが、同棲を始めてからは顔がほとんど真っ赤でした。色が違った。
そればかりか、スーザンの話す事はここ最近その全てがドラゴンに関してでした。ドラゴンはある時は火を吹いたり、ある時は火を吹かなかったりする、あるいは湯気のみを吐くとか、ドラゴンのお父さんはドラゴンで、そのまたお父さんもドラゴンであるが、しかしお父さんドラゴンのお父さんドラゴンのお父さんドラゴンのお父さんのドラゴンのおじいちゃんのそのまたさらにドラゴンのドラゴンのおじいちゃんのドラゴンはどこから生まれてきたのだろう?とか、こんな時ドラゴンなら一体どうするだろう?とか、ドラゴンの脳の容量と人間の脳の容量の比較は、ドラゴン10とすると人間1で、10:1なため、ドラゴンは人間の10倍の知性を備えている、暗算が得意とか、そんな感じです。
ある日彼女は
「この世で1番強い生き物は知ってる?」
と聞いてきました。またもドラゴンの話です。僕は少しうんざりしていたので、
「マウンテンゴリラですなぁ。」
と答えました。するとやはり彼女は、
「何言ってるの?馬鹿じゃん。ドラゴンに決まってるんですなァァァァ。」
と言った。馬鹿はあなたの方だ。
「スー(スーザン)、ドラゴンはねぇ、想像上の生物で現実にはどこにもいないんだよ。だから、マウンテンゴリラか、普通に考えたらライオンか像さん、アフリカの像さんだよ。」
と僕は言ったよ。すると彼女(スーザン)は、
「は?やっぱり馬鹿じゃん。現実にいる生物よりも、現実にいない生物の方が強いに決まってるんですなぁぁぁァ。この世、この世界という括りの中には、人の精神世界も含まれるんだからね!実際に山奥とかアフリカとかその辺にいる生物より、想像の中にいる生物の方が絶対強いだろうが。実態がないんだ。実態があるより実態が無い方が絶対に強いだろうが。死なないし、目で見る事が出来ない、しかし人間の精神の中で生きている。つまり生物だ。それだけでも強いのにその中で1番強いのがドラゴンだろうが。それならなんでもいいだろう、もっと強い生き物が想像できるって?ドラゴン以外の途方も無くアホみたいな設定の個人が考えた変な生物やマンガのキャラクターを出すのは許されない。世界中で認知されてないからだ。ドラゴンも知らない人もいるかもしれないが、世界中で1番認知されている想像上の生物はやはりドラゴンだ。ほとんどの人がドラゴンの事を知っている。ほとんどの人がドラゴンを心の中にイメージ出来る。そしてドラゴンはとにかく強い事を知っている。1番強いのはドラゴンですなあ。分かった?」
僕は分かったと言ったっけ。彼女の世界観は少し広くてとてつもなく狭い事が分かった。
とにかくスーザンは同棲を始めてからドラゴンについて語るとともに、どんどんとドラゴンのようになり、ついには顔つきが亀でなくてドラゴンのようになってしまっていたです。挙動もドラゴン的になっていたですかな。目は血走って赤く、角とかも生えかけてた気がする。ウロコもうっすら見えるかなあ、でも元々僕はイグアナみたいな顔も好きだし、ドラゴンもイグアナと同系統の顔なのでスーザンの事は好きです。性格や言動はどうでもいいので気にしませんです。ほんと良かったです。
物陰にしまった黄色い米のカレーライス
<第2話> 雨の境目
ついにこの瞬間がやってきた。黒い雨雲が見えた。
私は体育教師。つまり最強だ。肌は黒く、金のネックレスと金の時計をつけてる。めっちゃ高いやつだ。授業中にタバコも吸ってる。運動場に捨てる。ここまでなら普通の体育教師だがしかし、私はものすごく教育熱心で全身の30パーセントは正義感と道徳で出来ているような人間だ。他は水分とかたんぱく質で出来てる。つまり教師の中の教師なんだよ。
ついに、ついにこの瞬間がやってきた。何年も教師をやってきてずっとこの瞬間を待っていた。空に半分だけ雨雲がかかっている。雨がざあざあと降っているのが見える。でも未だ太陽と青空も見える。そして私と生徒たちは教室にいる。雨と晴れの境目が学校に到達するまさに奇跡の瞬間、即座に私は動いた。
「よし!お前らよく聞けぇい!!全員傘を持って外に出ろ!30秒以内に!走れ!裸足でいい!」
私と生徒達は20秒ほどでグラウンドに出た。既に雨と晴れの境目はグラウンドに到着し、もうすぐ境目はグラウンドのちょうど半分のところ、真ん中にくるだろう。良っし!ここまでは上出来だ。ついに私はこの生徒達を本当に、心底教育できる。
「おい!グラウンドにまんべんなく散らばれ!雨降っているところもあるがそっちにも散らばれ!早く!8秒でだ!」
よしよし、それでは始めよう。
「雨降りの方は傘を差さない!晴れてる方は傘を差す!」
「繰り返すぞ!雨降りの方は傘を差さない!晴れてる方は傘を差す!よしっ!100点満点だ!」
「雨降りの方は傘を差さない。晴れてる方は傘を差す。よしっ!100点満点だ!」
私は見事に生徒達を教育出来た。興奮しすぎて同じような事を大声で3回くらい言ってしまったな。雨降りの方の生徒はずぶ濡れ、晴れている方の生徒は傘を差して、少しだけ紫外線を遮っているだろうか?日光で暖かそうだ。すぐに雨の境目が移動し雨に打たれるが傘を差しているから濡れないだろう。元々雨降りの、傘を差さなかったグループの生徒達は元々ずぶ濡れで、さらにずぶ濡れになるだろう。境が見えなくなり号令をかけ、私と生徒達は教室に帰った。見事に半分の生徒がずぶ濡れだった。本当に奇跡の、最高の教育の瞬間だった。
その後教室には笑い声。笑い転げる子も。
「センセイ!センセイ!さっきのすっごく面白かったよ~!」
「先生さっきのほんとに意味わかんない!雨降ってる方の人が傘差さないなんて!!馬鹿みたいだった!わたし馬鹿みたいにずぶ濡れ!」
「先生!ぼく雨の境目なんて始めて見たよ!でも晴れてる人が傘を差すって変だよね?先生はやっぱり面白なあ!」
生徒達は100点満点だったはずなのに、体育教師は、何故か少し恐ろしくて、何かに取り残されたような気分だった。
グリップ(握り)
第3話 悲しい事については
悲しい事については一切考えたく無い。悲しいのはほとんどの皆さんと同じように耐え難いからだ。でも悲しい事について書きたかったので、自分の精神力でも書ける程度の悲しい事を書きたいと思う。なので人によっては全然悲しく無いと思うような事柄かも知れない。
(1)空港にいるおじいさんが悲しい
それなりに優しくて真面目な会社員が作ったと思われる、小さな三角の、イチゴを模したようなチョコレートのお菓子がいくつか入っているお菓子の紙箱を包んでいる透明の薄いプラスチック外装(うまく言えないけどプラスチックの中に黄土色のような細い、これまたプラスチックで出来ていると思われるヒモ部分を引いて外装を開けるタイプの)を、おじいさんはどうしても開けられなくて、何回も試して、やっぱり開けられなくて紙箱がぐちゃぐちゃに潰れてしまっている。
チョコレートも潰れてしまっているかもしれないくらい紙箱を潰してしまっている。
指が少しめり込んでいる。
そのおじいさんは曲がった背骨をさらに曲げて前かがみで一人で空港の椅子の上に座り、手元でビニールの外装と箱を忙しく触りまくってぐちゃぐちゃにしながら座っていた。未だに包装は外されて無かった。
顔に影がかかっていたのでどんな顔しているかよく見えなかった。ロングコートは焦げ茶色でとにかく顔や顔以外の全身も影のようだった。おじいさんは無言だったし、無音だった。かすかにビニールの包装の擦れる音はしたか。それに加えさらにそのおじいさんはそのチョコレート菓子の代わりに鞄からバナナを出して食べたし、バナナを鞄から出す前のチョコレート菓子の包装を開けようとして箱をぐちゃぐちゃに潰してしまうまで僕はチョコレート菓子を開ける手伝いを一切しなかったし、必ずしも開ける手伝いをする、もしくは代わりに開けてあげるのが良い事だと思わなかったし、バナナは1本食べきっていた気がするけど、バナナの皮をどこへやったのか分からなかったし、気が付いた時にはすでにバナナの皮はおじいさんの手元には無かったんだ。バナナの皮をどう始末したのか?ビニール袋を隠し持っていたのか?持っていなかったのか?皮を食ったのか?やはりチョコレートのお菓子の紙箱については未だにフィルムの外装(包装)がついたままで箱は開けられておらずぐちゃぐちゃに潰れていた。持って帰ってハサミで切るのかな?それとも箱の中のチョコは永遠に誰かに食べられる事はないのかな?僕はその場を離れた。なんだか悲しかった。そしてこの日僕は飛行機に乗らないのに空港に来ていたんだ。
(2)子供を連れたお父さんが、悲しい
電車の中に、子供を連れたお父さんがいる。お父さんが2人の小さな子供と楽しそうに話している。隣にお母さんもいる。つまり家族がいる。そしてお母さんと子供2人は優先席に座っている。お父さんはつり革を持って立っている。みんなそれなりに楽しそうだ。家族が電車に乗ってて優先席に座って楽しそうに話しているここまでですでに悲しいのだけど、さらに悲しい事が起こった。
お父さんは優先席の向かいにある、背後にあるなぜか座席の無い空間(車椅子に乗っている人とかベビーカーを持っている人がよくそのスペースに収まっている)にキャリーバックを置いていた。すると突然少し離れたところに座っているおじいさんが、
「荷物をそんな見えないところに置いて危ないよ!倒れちゃうよ」
と言った。するとそのお父さんは、
「危なく無いから。ストッパーがついてるし端っこに置いてるんだよ!」
と一体なぜなのか怒った顔で、怒った口調で今日初めて話すであろうおじいさんに返事した。キャリーバックはそのままで、驚いた事に会話は既に終わっていてそのお父さんはまた子供たちと奥さんと楽しそうに話をしていた。なんだか悲しかった。そして僕は用も無くて行くところも無いのに娘と電車に乗っていた。
スケッチ
第4話 人生(じんせい)が分からない。ような気がする気分の時もあるよね。それ以外はただ発情している。僕に慈しみ、愛、やさしさ、文化が欠けているからかなあ!
人生が、分からない。
2歳になった娘が僕のニットの服のボタンを、とても集中して、荒く短い息づかいで、1個ずつ、また1個ずつ真剣なまなざしでかけてくれている。最近ボタンをかけれるようになったからだ。静かな部屋。外は真冬で寒いけどとっても暖かい部屋。そんな時、人生が分からなくなる(ような気がするんだ)。
対応しなくてはいけない事柄が無い時間や瞬間、人生は音を立てて崩れ去り、まったく訳が分からなくなってしまうんだな(という気分でした)。食欲や性欲も対応しなければならない事柄に含まれる。僕は年中発情しているが(結構やばい事だ。僕は発情に足る能力を持った人物では無い。あらゆる箇所、パラメータが平均点に到達していない。平均点に到達している人は年中発情しても問題無いと思う)この日はたまたまお酒とたばこの過剰摂取と過剰な非睡眠時間を過ごす事によって偶然にも発情してなかった。お腹も減って無かったし、用事も無かった。何かの期日も無かった。心配事は忘れていた。あと娘がボタンをかけられるようになって、一生懸命僕のボタンをかけてくれてすごく嬉しかった。だから人生が分からなくなった(ような気分だった)。
もう一つ人生が分からなくなる(ような、あくまでそんな気分の)瞬間がある。不意の気絶状態から目を覚ました時。5秒、もしくは長い人だと30分にもなるのだろうか?今までの文化を全部失っているんだ。成人の脳で生まれたての状態を経験するという、とてつもない恐怖が5秒から30分続く。でもその時は発情はしていたかな?
後は、なんとなく天井を見ている時、ペットボトルを見ている時、パッと見で汚水と分かる色をした汚水を1メートル進むごとに1個見て10メートル進んだので10個見た時(そんな時は1度も無かったです。嘘です)、コインランドリーなどで優しそうなお年寄りの不幸な話を聞いた時に(酷く醜い登場人物ばかりの話だ。)その酷く醜い登場人物の1日の時間割と脳への入力と出力のバランスと最大入力、最大出力はどの程度か、分かるはず無いがそのレベルは醜くない人と同レベルか少し上程度だと思うし聞く限りによるとお年寄りの話に出てくる酷く醜い登場人物にグレーに近い法律違反すらない事と明らかに一般女性のため筋肉の量や関節の可動領域や危険なスキルの有無、危険なコネクションの有無とその係数は危険な値に到達していない可能性が高い事と、完全に危険な人物で無い、安全な人物であるのにもかかわらずお年寄りはその登場人物に不幸にさせられているという話をしている点から(危険では無い人物に不幸にさせられる事なんて地球上で起こり得るのだろうか?)その優しそうな不幸なお年寄りが一番酷く醜いのかそれともある部分で認知機能を意図的に低下させそれに付随する共感能力をほぼ0にし本能になお根付いている人間の文化から目を背けつつもやはり本能的に自分の都合のいい解釈をしようとしたりそもそも人間はそんなに上手に話せないから特殊な能力を持った人以外は起こった事や脳内に持っている相手に伝えたいであろう情報を10分の1も相手に伝えられないという観点が欠けているためそのお年寄りの話の中の情報が全てと思ってしまい一方的な判断になってしまったりそもそも僕の圧倒的に低い脳の入力と出力レベルをベースに他人の能力が推し量れるはずも無いという点もすっかり忘れて危険な人物を自分と同程度の活動しかできない安全な人物と考えている一切の社会経験の無い私が一番酷く醜いのかやっぱり登場人物の酷く醜く語られている人が一番醜いのか考えている時(その登場人物はお年寄りのお金をどこかからどこかに移動させたらしいけどその手法が分からなかった)だったり、龍が描かれた水墨画、アクリル画などを見た時、たった2つの音を組み合わせて作った音楽を聴いた時、親しい人とすごく笑っている時、もしくは親しくない人と何故かすごく笑っている時、もしくは親しい人と今すごく笑っていると思っていたがその人の顔をよく見たら全然知らない人だった時などなど、人生が分からなくなる(気がします)。
膝に芝生を植えている人が、魚を掴もうとしている
見て頂いてありがとうございました!また来月第二水曜日に更新します。