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3F/長期滞在者&more

生活のルール

長期滞在者

日々の生活で自分に課しているルールは特に何もない。

日々決まった時間に起きるわけでもなく、
朝食に決まったものを食べるわけでもなく、
同じ時間に排便をするわけでもなく、
煙草は1日3本までというわけでもない。

ただ、唯一自分の中で決めていることとしては、夜にコーヒーを飲まないということだろうか。

コーヒーを夜に飲むと、眠れなくなってしまう。(若さのせいか、鈍感だったからか、中学や高校の頃は、母親が夜コーヒーを淹れる時に一緒に作ってもらい飲んでいたけれども。)

そのルールを破って、この原稿を書いている夜にコーヒーを淹れた。

もともと高額な物を欲しがるタイプではないので、お金の使い方についても自分でルールを設けている訳ではないが、使い方について少しばかしの意地は持っている。


街を歩くことにはお金がかからないが、人生の中で街歩きに助けられた瞬間が多くあり、その御礼として、しっかり街のお店に落とす。

そのことは昔も今も続けている。

ここ2年ほど出張で地方に行くことが多かった。地方では当たり前だが、車移動が基本で、若くして家庭を持っている人が多い。前もって飲み会の計画があれば別だが、その日にフラっと飲みに行く文化は薄く感じた。

一方で、東京、川崎、横浜にすぐ行ける暮らしをしている間は、フラっと飲みに行くことができる文化を、せっかくなので味わわねばと思う。

いつでも気軽に笑い合える同僚達と飲みに行く。一見当たり前のように思えるが、家の事情、転勤、転職、健康の問題など、気軽にフラっと行ける期間は、それはそれで人生の中でも限られた期間で、その期間が個人個人の間で同時期に重なっていることも奇跡的なのかもしれないと最近思う。

だからそうした貴重な期間には、しっかりと会って、街を歩いてお金を落とす。

ある人の日記を読んでいて、豪快な自炊をしたくなり、キムチ、豚肉、ニラ、もやし、玉ねぎを買い、ごま油で炒めて豚キムチを作った。

夏なので、おくらも買って、レンジでチンして、鰹節と醤油をかけて食べた。

〆にそうめんも茹でる予定だったが、そこまで行き着かなかった。

豪快な料理を作ると、精神的にも豊かになる気がする。気のせいかもしれないが。

釜ヶ崎に星野リゾートが出来るという噂は数年前から聞いていたが、実際にもうオープンしているようだ。

塀で囲まれていて、ホテルからは野宿生活者の様子が見られないようになっているみたいだ。

当地への出店に対して私はまったく賛同せず、むしろいくばくかの軽蔑を感じるが、一度お金を払ってそのホテルに泊まってみたい。


実際にその塀の中のホテルで一泊を過ごした際に、外に広がる混沌とした世界との間に、自分自身がどのような違和感を覚えるか、はたまた何も感じないのかを確かめてみたい。


そうした、自分がどういう感情を感じるか分からないようなものに対して、お金を使っていきたい。

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