画家と7人の肖像
地球と月ですら年に3cmずつ離れているのだから、きっとこの世には変わらない距離なんて無いのだろう。 Photo by Kazuki Hiro 今回の制作の「終着点」にはギリギリまで葛藤があった。 あれこれ考えるより始めてしまわなければわからないことの方が多い。ラフ画を元に完成の話をするのが苦手だ。ほぼ完成に近い状態、もしくは完成形を用意して初めて議論されたい。過程でああだこうだ言われ、時に「それっ…
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
2年間、小学校へ通わなかった頃のことを話すのは、これで最後にしようと思っている。 最後、というのはこの話が人を悲しませるからじゃない。これからお話しすることはきっと、思いがけず枠からはみ出てしまった人や好きなもの以上に「嫌いなもの」がはっきりしている人をすこしだけ安心させられると思う。誰かを励ますこともきっとできるし、役に立てるかもしれない。だけど何しろ過去のお話だから、旅先で出会ったひとからの打…
長期滞在者
初音ミクではなく、本人バージョンの「砂の惑星」(by米津玄師)が ずっと頭の中でヘビロテ再生中の今日この頃、すっかり寒くなりました。 ヒートテックのパッチが手放せません。寝るときの毛糸のソックスも必需です。 米津玄師といえば、DAOKOとの「打上花火」も菅田将暉との「灰色と青」も なかなか良いです。好きです。 そういう意味では「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が 気になっているところで…
日本のヤバい女の子
【12月のヤバい女の子/抵抗とヤバい女の子】 ●松浦佐用姫 ――――― 《松浦佐用姫》 佐賀県唐津市。今から1500年前、この土地に一人の男性が立ち寄った。彼は大伴狭手彦(おおとものさでひこ)という名で、新羅へ出征する道中だった。 松浦の地に身を寄せた狭手彦を、地元の長者の娘が世話をすることになった。松浦佐用姫という少女だ。あれこれと面倒を見るうち、二人は仲良くなり、恋が生まれるまで時間はかからな…
長期滞在者
いかにも何か大事なことが書いてありそうな本。やわらかな質感の桃色の表紙に、ミントグリーンの太い帯が巻かれたその本を書店で見た時、まずそう思った。本の名前は『うしろめたさの人類学』。著者はエチオピアでのフィールドワークを続けながら、文化人類学を研究している松村圭一郎さん。個人的な感情である「うしろめたさ」と人類学が、どう結びつくのか。帯を見てもわかるようなわからないような……だったけれど、本の放つ説…
長期滞在者
「明日、待っていますね。」 そう約束をしていた、毎日言葉を交わすことが楽しかった人が、その明日に突然死んでしまってから、 私は明日を信じなくなった。 あれから、眠る前に毎晩思う。私に必ず明日が訪れるわけではない。 このまま眠って、私が目覚めないことを想定する。 例えば、今Twitterに残したこの言葉は、明日私が死んでしまったら、最期の言葉として残るのだなと考えて、 言葉を綴るようになった。 「未…
長期滞在者
僕の働く営業写真の世界ではこの年末は大繁忙期です。 11月は七五三の撮影でてんやわんやし、12月はその写真の仕上げに忙殺され、成人式の前撮り写真もじゃんじゃん入ってきます。殺人的な仕事量です。忙殺とはよく言ったもので、忙しさに殺される。本当に毎年死ぬんじゃないかと思いながらこの季節を過ごします。 まぁ、知っての通りの写真馬鹿ですから、写真で死ねるならいいだろう、とか仰るかもしれませんが、嫌です。仕…
長期滞在者
コーヒーが好きだ。 といって、抽出から保温までやってくれるコーヒーメーカーを持っているわけでもないし、カフェ巡りを趣味にしているわけでもない。スマトラとエチオピアの違いを言うこともできないし、まあぼちぼちやっている、といったところ。 —— いつ頃から好きになったのだろうかと考えると、大学で卒業研究をしていた頃に行きつく。その研究室には、インスタントの粉を溶かすタイプのコーヒ…
長期滞在者
銀座でギャラリーも運営している会社の専務さんが照明器具のリニューアルでうちの会場を見に来られました。 うちで使っているのは大した器具でもなく、LED電球に変えてからは、毎年のように新しい球をテストして、より良いものに交換している程度で、そんなに参考になるようなものはあまりないと思いますが、日頃考えていることを率直にお話ししたりしました。小伝馬町移転にあたり照明器具は、会場全体を均一に照らす面光源は…
Mais ou Menos
——————– DEAR: Pちゃん 今日は遅くまで残業お疲れ様。しばらく残業しなくてもいいように頑張ってたけれど、たまにはこういう日もあるね。 私はここ数日、具合があまり良くなくて少し落ち込み気味。病気になってからPMSが以前よりひどくなった気がする。もっと若い頃は体が痛かったけれど、ここ数ヶ月は心が痛む。これも…
長期滞在者
ついにやって来てしまった… ほぼ2ヶ月くらい前から心と体の準備をして来たにもかかわらず、 いざそれが現実のものになると、やっぱり相当なインパクトである。 10月が終わると同時についに冬時間に戻ってしまった。 冬時間、というか、これが本来の時間なわけだが、 時間変更直前は大体18時ごろに日が暮れかかって来て、 やっぱり日が短くなって来たんだなあ、とか思っていたら、 変更後はいきなり18時はほぼ真っ暗…