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3F/長期滞在者&more

シロシビンを待ちながら。

長期滞在者

ついにやって来てしまった…
ほぼ2ヶ月くらい前から心と体の準備をして来たにもかかわらず、
いざそれが現実のものになると、やっぱり相当なインパクトである。

10月が終わると同時についに冬時間に戻ってしまった。
冬時間、というか、これが本来の時間なわけだが、
時間変更直前は大体18時ごろに日が暮れかかって来て、
やっぱり日が短くなって来たんだなあ、とか思っていたら、
変更後はいきなり18時はほぼ真っ暗。
北国だけに秋分が過ぎれば日に日にすごいスピードで
昼の時間が短くなり、太陽の高度が低くなっていき、
日光がかすれたように心許なくなっていく。
それと同時に、世の中と自分の中の活気が薄らいでいく。
つまりまた今年も日光とビタミンDの欠乏との戦いが始まったということだ。

で、この戦い。
毎年のことながら、勝てる気がしない。
今年は数ヶ月前からこの日のためにと思い、
毎朝ヨガと瞑想をやってから朝鮮人参のエキスを飲んだりしてるのだけど、
その努力の効果はなくはないのだけど、
この時間変更の直後からテキメンに体が重く、眠気がすごい。
気圧が低くなると同じような症状が出ることがあるのだけど、
自分の周りだけ重力が強くなったような感じがする。
頑張れ、おれ。

で、今ちょっと思いついたのだけど、
日照時間が少ないのがよくないというのなら、
日焼けサロンにでも通ってみるのはどうだろう。
ついでにボディビルでも始めれば
かなりなイメージチェンジが見込めるだろう。
そっち方面に自分のイメージを変えたいかどうかは置いといての話だが、
まあ、とにかく背に腹は代えられないので、
脳が萎縮して冬季ウツが始める前になんらかの手を打たねばという話だ。

いま、脳が萎縮すると書いたけど、
すべてのケースではないにせよ、
うつ病にかかると脳が萎縮するケースは多いらしい。
確か前頭前野とか海馬とかが萎縮すると書いてあるのをどこかで読んだけど、
ぼくの場合、症状がひどかった時は
脳の機能が何割か落ちているような感覚が
常にしていたのだけど、
そういう事実を示されると、なるほど、そういうことか、
と納得できる説得力がある。

で、萎縮するのがよくないというのなら、
膨らませるようなことをすればうつ病は治るんじゃないかと
素人考えに思うわけだけど、ことは意外にも単純にそういうことらしい。
なので、要はどうすれば脳の容積を増やせるのかということだけど、
一つには、ぼくもすでに試しているけど、瞑想するのが良いらしい。
瞑想の仕方で効果が出る脳の部位が変わるらしいけど、
いずれにしても、瞑想後には脳の容積が増える傾向があるらしい。
http://blog.livedoor.jp/beziehungswahn/archives/26864164.html
これは実感として、やるとやらないとではかなり頭が働いてる感が違うので、
実際に効果はあるのだと思う。

それともう一つ興味深いのは、脳の容積には直接は関係ないみたいだけど、
シロシビンとかシロシンとか呼ばれるマジックマッシュルーム由来の成分が、
海馬の活動に影響を与える扁桃体の血流を抑える効果があるらしいという
研究結果が最近出たこと。
扁桃体はうつ状態になると興奮状態になり、血流が増しているので、
それを抑えることで症状が軽減されるようになるという理屈なのだけど、
この実験の効果は相当劇的だったらしく、
「治療後1週間で19人すべての患者にうつ症状の改善、
5週間後には47%の患者が症状の寛解基準に達していることが観察された」らしい。
まだ、実験が始まったばかりで、どういう仕組みでこういうことになるのか
よくわかっていないということだけど、それでもウツ症状だけではなくて、
「終末期不安」(人生がもう終わったような不安に襲われる症状。
これ、ぼくもなりましたが、むっちゃこわい。)や、
タバコやアルコールの依存症や、強迫性障害などへの効果も期待されているらしい。
シロシビン凄し。
というか、今巷で処方されている抗うつ剤はなかなか効果が出ないことが多いし、
ぼくもすごくうっすらとした効果しか出なくて結構がっかりしたこともあるので、
シロシビンさんには是非ともこれからドンドンご活躍願いたいと思う次第。

【マジックマッシュルーム】うつ病に効果!シロシビンで脳をリセット治療


https://www.nature.com/articles/s41598-017-13282-7

最後にちょっと最近の活動を書き連ねておくと、
冬時間に変更になった週末には友人のアーティストたちと一緒に作品の展示会をやってました。

珍しく集合写真に入る。

珍しく集合写真に入る。

映像、音楽、絵画、オブジェ、いろいろな展示があった中に、
ぼくの作った陶器を並べて花をいけてみた、みたいな感じの展示で

ブリュッセルの秋の野草をいけてみた。

ブリュッセルの秋の野草をいけてみた。

あと、売茶翁プロジェクトと称して会場でずっとお茶も出してました。

お茶淹れ中の俺

お茶淹れ中

それから今月もまた別の展示の予定があって、
以前作った砂を使ったインスタレーションの別バージョンを作らなければならない。
あまりもう時間がないのでうまくいくかどうかちょっとビビってます。
そして、そのまた別バージョンを年明け早々にアントワープの
某美術館で発表予定だったり。
ということで、不調になってる暇はないのだな、おれ。
シロシビンさん、早く流通してくれないかなあ。

ひだま こーし

ひだま こーし

岡山市出身。ブリュッセルに在住カレコレ24年。
ふと気がついたらやきもの屋になってたw

Reviewed by
カマウチヒデキ

日照時間って、日本とベルギーでそんなに違うものなのかしらん、と思って調べてみたら、どこまで正確な情報かわからないけれど、日本で一番日照時間の少ない秋田県よりもさらに少しブリュッセルは短い、という記事を見つけました。
そうかー。そうなんですね。
大丈夫、ひだまさん、それだけ日照時間の少ない秋田でも美味い米は育ちます!
と、なんだか出鱈目な慰めを書いてみました。すみません、そういう話じゃないですね。

脳の容積を増やす、という話は、デジタルカメラの画素の大きさに当てはめて考えてみたらしっくりきた。
同じ画素数でも、1画素の大きなセンサーは電気的に余力があって豊かな階調を生む。
なので大きなセンサーで画素数があまり多くない、というのが理想。
たしかにフルサイズセンサーで1200万画素しかない初代EOS-5Dは、なんだか鷹揚な画を作ってくれるので、古いカメラだけど好きなんです。
って、そういう話ではないですね。いやけっこうそんな話かも?

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