ぴちゃん
おはよう。今日で入院してから8日目。大分この生活にも慣れてきました。
病院の窓の新宿を見てて、すごくなつかしい気持ちになりました。山崎まさよしさんの『江古田』という曲があるんだけれど、その曲が頭の中で流れてきて、今見てる風景にぴったりだと思った。
6月末に、舌ガンになっていることがわかって、7月には復職して、そのまま、また入院して、この数ヶ月結構盛りだくさんだったね…。勢いでバーってきてるけれど、退院して仕事に慣れた頃に、心が落ちそうで今から不安です。
うまく表現するのがムズかしいんだけれど、舌を切除した後なのに、自分がガンになっていたことに対し、イマイチ自覚がわかないままでいます。あまりにも、生活の中に当たり前に入ってきて、驚く間もなく、淡々と手術まで進んでしまった。なんでこんなに冷静なん?と自分に笑ってしまうくらい。病院の中にいても、場ちがいな感じがする。でも、病気も人生の一部で、日常と地続きだから、案外ガンになるってそういうありふれたものなんだという気もする。ドラマもなく、ごく淡々と。
入院して思うのは、いつも医療の現場で働く人々のすごさ。この人達、一人一人に自分は支えられているんだってこと。
あと、入院している人にもそれぞれのストーリーがあるんだなっていうこと。きこえてくる身の上話だとか、寝言や生活音で、いろんな人の『生』をのぞき見してる。コロナの影響で面会も外出も禁止だから、皆、家族と会えなくて寂しいだろうな。
ぴのことずっと心配です。スープたくさん冷凍してきたけれど、足りてるかなとか。一人でメンタル落ちてないかなとか。映画と編み物、noteの編みつなぎ日記など、ぼちぼちやってるみたいで、それは安心。特にアウトプットすることは、頭の整理にすごく良いし、今まで読んだぴの文章の中でも、ピカイチでのびのびしてて、じっくり読んでいます。編みつないでいこう。
アパートメントのマルシェでも、帽子やセーターを購入してくれる人がいて、すごく嬉しい。入院のはげみになる。早く届けたいね。
退院したら、2人でおいしいもの食べようね。それまでバラバラだけど、頑張ろう。
Maysa
まちゃん
手術お疲れ様でした。
舌を切るから会話や食事などどうなるのか心配やったけど、少しずつ回復してきているみたいで嬉しいです。
ここ数ヶ月いろんなことがあったね。舌ガンとわかる前にも、悪性リンパ腫疑いもあったし、驚く暇もないままバァーッと走ってきた感じ。
まちゃんが入院中、離れて生活してるけど、自分なりにやれることやって落ち着いて過ごせている気がする。気分の落ち込みは1回ひどいのがあったけど、それ以外は安定してたと思う。
この数日間は編み物をたくさんした日々だった。むしろ編み物しかしたくないくらいやった。まちゃんが編み物が好きな理由がわかった。
気持ちが楽になる。刺しゅうや篠作りとはまた違う楽しさがあった。それで夢中になって編んで、編み物の練習してた。
結構練習できたと思う。もっと次のレベルに行きたい。教えてね。
文章も一人の時間に自分と向き合うことができて、自分の声を書けてると思う。これもやれる範囲で書いていきたい。
アパートメントのマルシェで、カーディガンと帽子購入してくだる方がいてよかったね!!まちゃんが退院して帰ってきたら準備進めようね。
帰ってきたら、おいしい物食べる!今の段階で少し用意してる。楽しみにしていてね。
2020.8.7
P