Pちゃん
お疲れ様です。2人が苦手な冬も、あと少しやね。日本の春は、一番好きな気候だから、今からとても楽しみです。このまま、風邪をひかず乗り切りたいね。
Pのお友だちから手紙が届いて、婚姻届を出したと聞いて、私はとても嬉しかった。夫婦別姓とか、戸籍制度への疑問、モヤモヤすることが結構あったみたいだけれど、この人と家族になりたいという気持ちのふたりが、法律の上で家族になれることはとても尊いことやと思う。
日本の制度には納得していないけれど、彼女の文面からわたしたちのことを気にしていることがわかって、その慮りが個人的にすごく嬉しかった。「わたしたちは家族になったけれど、あなたたちが同じように法律の上で家族になれない現状には納得できないよ」っていう気持ちが心強く思えた。
日本ではまだまだ先のことかもしれない。わたしたちが生きている間には、叶わないかもしれない。でも着実に社会が変わっていけば良いなと思う。ただただその存在が普通としていられる日がくると良いな。
来月からは、わたしたちの生活も少しだけ変わることになるけれど、この一年半くらいの間に身につけた考え方とか、物事の捉え方は見失わずにいきたいね。辛いことだけじゃなくて、良いこともたくさんあるやんって。自分たち、思ってるよりも悪くないやんって。そう思いながら、新しい季節を迎えたいなと思います。
Maysa
まちゃんへ
お手紙ありがとう。
寒い冬の季節もあと少しやね。Pも春が来るのが楽しみです。
自分たちはまだ日本の法律では法的な家族にはなれないけど、周りの人たちがこの人と家族になりたいと思って法的にも守られる立場になるというのは、いいなという羨ましさと、とても素晴らしいことだと思う気持ちの両方あります。
誰もが一緒にいたい人と一緒にいることができたらいいなと思う。その形に性別が縛られなくなる日が早く来て欲しいです。
来月から新しい生活が始まる。不安もありつつ、でも新しいことが始まるので楽しみな気持ちもあります。
二人で身につけたこの一年半の気持ちを持ち続けながら、楽しい生活していきたい。
2021.2.9
P