Mais ou Menos
Pちゃん Hi! 気付けば、もう5月も半ば。2020年も、ものすごいスピードで過ぎている気がします。暖かい日が多くなって、きっとすぐに夏も本番。 コロナの影響はまだまだ長引きそうだね。この先、自分たちはどんな社会を生きることになるんだろう…。これからの生き方、消費のしかた、人との関わり方、働き方、すべてが変わっていくのかな。怖いような不安なような。その一方で、フレキシブルに生き方を変えていけばいい…
当番ノート 第50期
5月13日、朝6:30頃に目が覚めた。フラッシュバックで寝れていない。愛犬がぼくの左脇あたりに前足を直線に伸ばして眠っていたのをみて朝の心は和らいだ。 朝陽が窓から射す中、お風呂の掃除をする。水蒸気に太陽の光が当たり、やっと目が冴えてきた。汚れを落とすこと。磨くこと。あるべき姿に治すこと。行動にできると、心身の整理と浄化に繋がる。 朝ごはんには納豆をよく食べる。卵も入れる派だ。ここ一年は鮭が欠かせ…
鍵を開けて 詩人が「しょぼい喫茶店」に立った日々のこと
「しょぼい喫茶店」での勤務は、基本ワン・オペレーションである。飲みものやケーキは店にあるものを提供するが、食事は自分で工面していいことになっていた。なので、メニューの考案から食材の買い出し、下ごしらえから盛りつけまで、すべて日替わりの店員たちが自力で行う。わたしも月替わりで夕食メニューを作っていた。 メニューを考えるにあたって、ルールをいくつか決めた。まず、多少量を少なめにするかわりに、アルバイト…
Do farmers in the dark
こんばんは。今回も文章を書きました。毎回何かの嫌がらせみたいな文章を載せていて申し訳ないと思っています。でもなんとなくそれをやめられないんだ。だからもし読んでくれる人がいたら、なんかのきっかけで人の心を持ち、文字がタイピングできるようになった魚類、サンマだと思うんだけども、そのサンマが、一生懸命がんばってパソコンに打ち込んだ文章だと思って読んで欲しい。それが本当なら奇跡だと思う。実際には薄汚れた歯…
当番ノート 第50期
私はこの文章を5月11日の午前1時に書いているのだが、この1時間前に50日間以上フランスで続いていた外出禁止令が一部解除になった。とりあえず単純に嬉しい。もともと引きこもり系の人間で、こもりつつ作品を作ることが好きなので家にいることは苦ではないと思っていたが、いやはや、予定がない日々が50日も続くと時間の感覚がおかしくなってくることがよくわかった。 宇宙飛行士が訓練で日常の繰り返しを繰り返し練習す…
スケッチブック
4月1日(水) 友達からメッセージ。「こんな状況になって、あなたの感性にも変化がありそう。最近何を感じてる?」個人的には、ここのところずっと止まりたかった。「世界が不安で繋がっている」と彼女は言った。「fearよりもcareで繋がりたいね」と、返事を書いた。書くのは簡単。でも誰かをちゃんとcareするのは難しい。 今日は雨。庭の花の写真を撮った。もう8年もこの日は命日。思い出させて辛くなるだけなら…
当番ノート 第50期
誰もいないよりは誰かがいたときのほうがおもしろい、たまにでいいけど。適度に安らげる孤独のほうがあったほうがいい。適度にね。 そういえば最近とてもいい演劇を見た。つめたい人、あたたかい虫の話。演劇が善いと思うのは「弱い」とされることも、肯定されるからだ。胸が苦しくなるくらい、愛おしい、弱さ。そのあとが破滅だったとしても、一瞬にとんでもないエネルギーを注ぐっていうのが、演劇。暴力も、狂気もある。 結局…
当番ノート 第50期
ヨルダンの街を歩いていると直ぐに分かることだが、道路沿いのいたるところにゴミ箱が置いてある。 銀色で、蓋が無く、口が空いたゴミ箱。おおよそ縦50 ㎝、横120 cm、高さ100 cm。脚が2つ。一カ所に3~6個がまとまって置かれている。 近隣の家庭やスーパーから出たゴミがこのゴミ箱に捨てられてくる。ヨルダンではゴミの分別回収はまだ普及していない。生ごみ、プラごみ、金属ごみ、すべてまとめて捨…
長期滞在者
仕事もせず、通信制の大学の課題以外には「やらなければならないこと」がない日々。一見穏やかな日々に見えるし、私も別にそこまでストレスがあるとは思わない。けれど初めてのことを私(というより私達)は体験しているわけで、正直なところ感染症にかかる以外にも何か異変が生じるんじゃないかと思っている。 少しずつ体には現れていると思う。筋力の低下、睡眠の質の低下。情報収集の仕方や、体の動かし方も変わってきているよ…
当番ノート 第50期
妹がいる。 1人でものごとを決めてしまい、自分勝手でわがままで、でも実は人情深い。 2つしか離れていないためか、ライバルのように意地を張り合った幼少時代だったので、お互いにあまり優しくなかったし、疎ましく思っていたこともあった。 妹とは似ていないと思っていたし、似ていると言われるのは、たぶんお互いに嫌だった。でもユニクロのカーディガンやプチプラのアイシャドウ、読んでいる詩集など、生活の端々のものが…
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
この回で『それをエンジェルと呼んだ、彼女たち』は最終回を迎える。この連載では人と出会った記憶を起点に、彼女・彼らを思い出すようにして書いてきた。それは思いを重ねることだった。自分はその人の何を書いているんだろう、という問いは重ねるほどに膨らんでいった。 胸を痛めたり、熱くしたり、透き通らせるような出会いを思い出すとき、特別に思えたその瞬間を一言一句記録する代わりに色として書き写した。ちょうど旅先で…
長期滞在者
“jardin“ 男性名詞.「ジャルダン」と読む. 時代とともにiardinになったりjardinに戻ったりするが、iもjも同じようなものと考えて良いし、13世紀以降、ほぼその姿は変わっていない. 学生の頃から枯山水や生花(せいか)は好きだったけれども、草花生い茂る「庭」に興味を持ったのは、つい最近だ.新型肺炎の影響で外出自粛が続き、マンションの庭を散歩するのが日課になった. 去年の暮れ、引っ越し…