入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

サンデー

第25期(2016年2月-3月)

 

君がぼくのことを、一番好きだった瞬間に

それはたぶん、ぼくの予想では2年くらい前だと思うけど

 

もしいま、10秒だけ

あの時の君がぼくの前に現れたとしたら

ぼくは、なにをするだろう

なにか言うだろうか

 

 

休みの日、雨。

起きたらもう昼前で

寒いしベッドから出れないでいるぼくは

ぼんやりとそんなことを考えています

 

休みの日の、頭の悪いすごしかた
君と住んでいた部屋

 

いま、ぱっ、て。

2年前のあの子が、

スウェット姿で寝ている髪の毛ぼさぼさのぼくの横に現れたら

寝返りうったら、隣であの子がこっち見てたら

きっとなにも言えないだろうなあ

 

好き?

ってただ二文字の質問したら

好き

って言ってくれる

 

そんなのほんとに、いつか見た夢みたいにしか思えないし

 

 

でも急に気がついた

いま、2年前の君が現れたところで

ぼくは、いまのぼくなんだよなあ

 

君が好きだった2年前のぼくは

いまのぼくとは違うから、

いまぼくの隣に2年前の君がきても

なんとも思わないだろうな

 

髪型も少しちがうし

タバコもやめたし

洋服の趣味もすこし変えた

 

なにより、君にフラれたあと

前よりもっとつまんない人になった

 

 

あー、明日は会社かー

 

午後になったら、あっという間に夜がやってくる

いま舞ってるホコリたちが見えなくなったら、

もう「仕事いきたくないよー」のことしか考えられなくなる

 

キーマカレーでもつくろうと思って

昨日のうちに食材を買っておいたけど、

なんかつくるの面倒になった

昨日はあんなにやる気だったのにな

 

 

むしゃくしゃしてるし、

せっかく買った挽肉も、

塩胡椒で炒めて

それで発泡酒のもうかな

 

牛と豚が7:3くらいだっけな?

君と僕が7:3くらいだっけな?

そーゆーことじゃないんだよ

実際はもちろん0:10なわけだし。

 

もうどっちがどっちだか判別できなくなるくらいにぐちゃぐちゃにしてやる

そしたら、ずいぶん楽になるしー

 

こねてこねて

そうだハンバーグつくればいいじゃん

 

 

埃舞う、まともに掃除する人のいなくなった部屋で

 

12789834_952041324886569_214850524_o

つかにし ゆうた

つかにし ゆうた

【ppoi 次回公演】

未定です。
2016年になってしまいそう。

Reviewed by
暁月 上ル

過去があって今の僕がいて、次の瞬間には今の僕はもう過去で、今の自分を消しながら次の自分を生み出す作業、その繰り返しを未来という言葉に言い換えるほど、熱い希望はもう持っていない

ただ、大人になるのは悪くない。むしろ楽しい。傷跡だけを幾つも刻みつけながらも、気づかないふりができるのは大人の特権だ。べつに痛い痛い!と泣き散らしてもいいけど、それは個人の自由でどうぞ

人間の一生を形作っている日常の出来事というものの多くは、日毎に頭の片隅に追いやられ、いずれ水蒸気のように消えていく。ふと頭が沸騰して、君を思い出したとしても

僕はなんでもない顔をしてハンバーグをこねる。くたびれたシャツを着て明日も仕事に出る。つまらない人間になった僕を見て、2年前の君は笑うかもしれない。今、君と僕のあいだは何cmだろう。もうずいぶん遠くまできた、日曜日、ひとり

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る