私を記録する

第26期(2016年4月-5月)

あなたはどんなひと と訊かれたら
写真を撮るのが好き ということくらいしか答えられない

フォトグラファーと名乗るのに違和感があるし 
写真家でもないし 写真愛好家でもない

写真で 誰かに何かできるとも どうにかなりたいとも思っていない

人と向き合って撮ったり 誰かの為に撮ったりする事はうまくできない
私は私のためにしか写真を撮れず それは私を記録する手段なんだろう

だからたとえば 絵を描くことも文章を書くことも歌を歌うことも
踊りを踊ることも音楽を演奏することも 
その手段になりえたのだけれど 私が写真を用いる理由は
”自分を切り離す事ができるから”かもしれない

「さびしさ」 というものを 残したいのだと思う

自分が見返しやすいようにとインターネットに写真を残し始めてから
時々感想をもらうようになって 本当は 驚いている
伝えるために写真を撮っていないし 届く事に期待もしていない

もし誰かが私の写真をみて何かを感じたのだとすれば
写真が何かを持っているのではなく
もともとあなたの持っている何かが 写真によって引き出されたのだろう
そういった写真は私からは随分遠いところへ行ったのだなと思うし
それでいいのだと思う

いつか私は私のために写真を本にして
ページをめくりたい

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