避暗旅行 2017。

長期滞在者

ちょうど一年前と同じく、今、日本に滞在している。
ここ数年、身に染みるように実感していることなのだけど、
日光を浴びる時間というのは本当に大切だ。
ベルギー辺りで極端に日照時間が減る11月頃から、
体調が悪くなり、活気も失せて行くのが毎年恒例のようになってしまった。
そういう場所に住んでいると、そういう状態が普通なのだと思ってしまうのだけど、
ぼくの場合、それを放置しているとまたうつ病になってしまうかも知れない
という危機感もあり、今年もまた日本滞在を決めた。

ありがたいことに穏やかで暖かくさえある気候に恵まれて、
あちこち渡り歩いている。
ということで、じっくり推敲などする時間もないので、
ここ数日の旅の様子をかいつまんで今月のコラムに代えさせて頂きます。

1月28日 京都から東京に移動。
アパートメントでの連載が終わったばかりの松渕さいこさんとランチ。
おいしい蕎麦をいただきながら歓談。
横浜へ移動し、ダミアン・ジャレの「ヴェセル」を観る。
そこでダミアンはもちろん、知り合いのダンサーや、
その作品で舞台監督をやっている旧友と再会。
のち、落ち合った親友に伴われて彼の友人達と浅草で食事。

1月29日 東京から仙台へ。
駅前にあるブックオフで本を三冊と靴を一足購入。
JCDNの「踊りに行くぜ」を観る。
北村成美、岩渕貞太、黒田育代の三本立て。
打ち上げにも呼んでもらい、その公演の制作に関わった仙台の友人達と、
とある18年前に起きた事件について盛り上がる。

1月30日 仙台から東京へ。
新年早々にブリュッセルで再会した、古巣の東京バレエ団の友人を訪ねて、
目黒にある事務所とスタジオに向かう。
自分がいた頃のスタジオとは桁違いに大きなスタジオに驚く。
のち、豪徳寺に移動して編集工学研究所を訪ねる。
松岡正剛師は療養中で会う事叶わず残念。
でも膨大な蔵書に囲まれながら、秘書の太田女史と長々と歓談。
のち、横浜に移動。ジャズミュージシャン、文筆家、俳優、愛妻家、
さらには愛猫家でもある大谷能生さんと再会。
立ち飲み屋で絶品焼き鳥を食べて後、大谷さんちで家飲み。
奥さんも交えてヨシオトークを傾聴。
ジャズが思想になって身体にもなってる人。

1月31日 横浜から東京へ
アパートメントの長期滞在者でもある大六野礼子さんと六本木で会う。
一緒に訪れようと思っていた骨董屋がしまっていたので、
礼子さんが知っている他のギャラリーに向かうことにする。
その途中のビルの中でたまたま見つけたギャラリーにふと立ち寄ったところ、
ものすごくぼく好みのセレクトで礼子さんとかなり盛り上がりながら
古唐津や李朝のうつわなどを鑑賞。
そうしているうちにお店の人が出てきて古唐津などの現物に触らせてくれ、
二人して感極まっていると、
オーナーの田島充さん自らそれらの器の解説をして下さり、
更にはお茶まで立てて頂くという僥倖。
更には田島さん企画の展覧会のカタログまで頂き、
礼子さんとともに陶然としながらロンドンギャラリーをあとにする。
のち、ランチを摂る時間も惜しんで、松渕さいこさんの職場を訪ね、
彼女の案内で現代の作家が作ったうつわをあれこれ見せてもらう。
のち、名残を惜しみながらも彼女達と別れ、品川駅へ向かい、
新幹線に飛び乗る。
そしていま、この原稿書いてるなう。

という感じです。

太陽を浴びながらいろんな素敵な人達に会ってると元気になるのを実感してます。
ブリュッセルに留まってたら、こんなにエネルギーは出なかっただろうな〜。
感謝。

あと、一週間ほどの滞在、さらに楽しみに行きます。

では。