こんなタイトルで、さぞアーティスティックな内容を期待された方。
残念でした。物理的な嗅覚の話です。
先週一週間、僕はインフルエンザまがいの風邪で倒れておりました。
生来のアレルギー性鼻炎で、いつの頃からか「匂いがない生活」を続けておりましたが
この風邪を機に(?)、なぜか嗅覚が復活したのです。
いや、ほんとになぜだ? 人体のフシギ。
そんなわけで毎日いろんなものをクンカクンカして暮らしています。
午前中も嫁の頭の匂いを嗅いでいて、すごく嫌がられました。
傍から見ると確実に変な人です。
匂いを感じるようになって思ったこと。
それは、ずいぶんといろんなことを忘れていたんだなってこと。
雨上がりのアスファルトの匂い。
吸いもしないタバコの匂い。
屋台で賑わうお祭りの匂い。
匂いって、こんなにもシナプスに作用するものだったんだ、ってくらい
鮮明にいろんな思い出がよみがえってきました。
匂いがなかったなんて、何だか人生損をしていたなぁ。
ちなみに僕の一番古い「匂いの記憶」は
小さい頃、近所に住んでいたマミちゃんの家の匂いです。
あ、お米を炊く匂いがしてきた。
今晩は何を食べようかなぁ。