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2F/当番ノート

allumette

当番ノート 第11期

1992

眇眇たる世界。豊富な言動。無用の尽力。十分な口述。過去は忘れ、未来は推測にすぎない。
今しか見ないあの人。ただ。目覚まし時計のように鳴き、騒音のように吠える。
ぎりぎりのところで理性は復す。

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1997

二番目に暗くて静穏で無愛想なあの人は誰よりも沈黙の主張と独自性を有していた。
私はもっぱら、視野を限りなく狭め、誰にも気付かれないように、観察した。それはただの予想に過ぎなかった。
妄想が膨張し暴走する。その存在価値に趣旨をなさないことへの可能性を考慮して。誰よりも深みを抱えていた。

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2000

焼き続けるあの人は耐えながらも自ら要求し、内面的原理を無視することがない。余白を見上げるよりも見つめる感覚を。
高揚の直向きさに嘘はつけなかった。そして、赤が青に変わった時。

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2011

鬱憤は胸懐に存在しただけで、形状、面影、行為に表立ったことがなかったが、不意にグラついた。
長年にわたって精熟させた情動はもう朽ちるほど明媚で、あるいはとても狂気じみていた。一途に。

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2013

彼らは遥か彼方を見ていた。どんな粒選も対象も価値も篦棒で、黄泉はそれらを蔑ろにした。
切り裂く断片的な想起からコラージュされた象徴はもうない。

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