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2F/当番ノート

ぼくという農家のルーツ。

当番ノート 第19期

世の中、ほとんどの人の興味にはひっかからないと思うのだが、
ぼくが『たむらのうえん』を背負うようになったことには
少しだけ理由があります。

幼いころの夢は獣医さん。
大学生のころはファッションデザイナー。

ほぼ全くといっていいほど、農家になる夢は持っていませんでした。

2011.12.9 021

ありきたりなのですが、都会にあこがれ、田舎にないものに惹かれて
地元を離れて東京で暮らすことを楽しんでいました。

きっかけは当時の職場でのこと。

自分で静岡で家族がつくるお茶を振舞ったり、
なかにはお茶を買ってくれる職場の仲間やお客さんがいました。

そして、みんなの「おいしい!」ただこの一言が
お茶農家になるきっかけ。

家族がつくる畑、家族がつくるお茶。
いいものは残していきたい。ほんとは素敵な仕事なのかも。

家で仕事をする家族がいつも近くにいる幸せや
お茶の香りがする日常
自然の中でのびのび遊んできた思い出。

都会にはない、贅沢な環境がここにはあって
農家が畑をつくることは
お茶畑というこの地域の風景をつくること。

コピー ~ お茶畑 074

そんな役割も農家が担っていると思うと
ぼくが家業を継いで農家をつづけることに
大きな意味があったのだな!と考えてしまいます。

たむら よしゆき

たむら よしゆき

お茶農家たむらのうえん13代目。
大学卒業後、アパレルや介護士などサービス業を経験し
家業である農家に転身。
みんながしあわせになる農業をめざしています。

30歳近くまで、まったく農家になる気がなかった本人が
たむらのうえんを後継する気になったきっかけ、
農家の想い、農家の先にいる人々、考えた農家の未来を、
当番ノートに綴っていきます。

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