図々しくも生きている。
あなたをあんなに傷つけたあとでも。
図々しくも生きている。
誰かを知らぬ間に踏みにじったあとでも。
道案内は、親切にできる。
どんなにゆがんだわたしでも。
食べ物を求める空腹になることができる。
どんなに罰当たりなわたしでも。
図々しくも生きている。
食べ、眠り、生きている。
生きることでしかつぐなえないものへ向けて。
生きることでしか生み出せない明日へ向けて。
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今週は、いつかの7月21日にことばを継ぎました。
「生きる」ということについてかんがえることはよくあって
でもそのレベル、のようなものは、そのときどきでちがいます。
生命をつなぐ一滴の水がのめるかどうか。
エネルギーを燃やす米が食べられるかどうか。
全身の細胞を生かすさまざまなおかずか食べられるかどうか。
次の瞬間がすこしたのしみになる甘味が食べられるかどうか。
「生きるために生きる」
それができたらどんなに美しいか、と常々思うけれど
満腹に甘味を継ぎ足すような日も
ゆるせる今日へ、やってきました。