暮らしは嘘をつかない。
暮らしは裏切らない。
暮らしはいつも、正直にこたえてくれる。
窓を開ければ、あたらしい空気が吹き込んでくれる。
床を研けば、つやつやとひかってくれる。
洗濯をすれば、きれいにみちがえった布がわたしを包んでくれる。
料理を作り、口に運べば、きちんと腹が満ちてくれる。
わたしの作る料理は、
わたしにとても、おいしくやさしい。
喜びや安心は、自給自足して生きなければならない
、とおもう。
ちいさく、ちいさく、
暮らしの中で循環していけば、生きてゆける気がするから。
ちいさく、ちいさく、
息を吸い、吐くように
くるくるくるくる自転して
たいようの周りをおよいで暮せば。
たいようはいつも、だれにも
平等に、やってくる。
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今週は、いつかの6月15日に、ことばを継いでみました。
「暮らし」
それが、目的地点であるのか
それとも、出発地点であるのか。
自分の中に「ホームボタン」を持っているかどうか
ということが
そのどちらであるかを決めるような気がします。
それでも、くるくる
まわることができれば、生きてゆける。
いかなるときでも、きっとそのことは変わらなくて
円のおおきさを、ひろげたり、ちぢめたりしながら
あの日も、今日も、
わたしは暮らしています。