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2F/当番ノート

働く私とおひるごはん

当番ノート 第46期

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お昼ごはんというものについて、錯綜中です。
食い意地が張っているほうで、おいしいと思うものを食べたい。
別においしいわけじゃないけど、みたいなものはそもそも食べたくないと思うので
おひるごはんは割に重要な問題です。

最初のころはお弁当を持っていっていた。
ご飯のうえに炒め物か煮物を乗っけるだけの簡単なもの。
前日の夜ごはんを多めに作っておいて、朝はつめるだけ。
ご飯におかずの味が染みておいしい。
しばらくこのスタイルだったのだけど
一時期忙しすぎて夜ごはんを家で作らなくなったことがあり、
かといって朝にお弁当の中身を作るのも面倒で、お弁当から離れた。

その後は時々、外で食べるように。
1人でご飯屋入ることを全く臆さないタイプなので、どこにでも入っていく。

今のお気に入りは台湾料理屋さん。
天井が高く、中華風の内装がとても気持ちいい。
中国語の柔らかい音楽がながれてて、
お客さんも外国の人が多くて活気がある。
豚の角煮の脂身がとろとろ。

あともう一つのお気に入りは島根の魚を出すところ。
サラダとスープと珈琲がついて、おいしいお刺身とかフライが食べられる。
色々なおかずが丸いお皿の上にのせられた、ちょっといい感じの盛り付けで
色々な味を楽しめる。

スーツの人がたくさん、黙々とスマホ見ながら食べているような所にはあまり行かない。

一度、元気がなさすぎて毎日そとで食べる週があったのだが
そうするとお腹がいっぱいで午後とても眠くなってしまうのでこれも考えものだと思った。
あと単純にお金がかかる。

勉強したいことがあるときは大体ドトールに直行する。
珈琲と、海老の大葉ソースのミラノサンドを頼んでさくっと食べ
その後40分位勉強する。最近はこれが多い。
カフェだと集中できるタイプなので、この勉強時間は貴重。

その時々の自分にあったお昼を選ぶ。

一番すっきりするのはお弁当。
自分で作ったものを自分で食べるのは、とても正しくエネルギーが回っている気がする。
作り置きはあまり好きじゃない。
できたてのご飯にしかないパワーみたいなのがある気がするから。
冷凍されてたものを電子レンジで解凍して食べても、
「食事」してる、というよか「栄養をとる作業」をしていると思ってしまう。

自分で料理をする余裕がないときは、そとで食べて人の作ったものを頂く。
「は~おいし~ありがた~」と呟きながら食べると、
自分の中にしっかり栄養と気力がチャージされる。

体力的な疲れだけじゃない、気力の疲れも補充してくれるのが
働く人のお昼なんだな、と思いました。

一番の理想は夜ごはんが作れる時間に家に帰って、
ちゃんとお弁当も持っていくことなのだけれど
バランスみつつ、今はお弁当と外食とドトールの間をぐるぐるしています。

福島 光帆

福島 光帆

ベリーダンサー、シェアハウス灯運営。普段は旅行を売る人。

16の時からベリーダンスを始め、その他にも日本の舞踏、インドのカタック、ブラジル留学中はモダンダンス、と色々な踊りを習う。2020年の夏はベリーダンス×盆踊りの「エキゾ盆」プロジェクト(Ruhani Bellydance Arts)に参加。

【出演情報】
8/13 cafe bohemia ruhani bellydance show
8/10 金沢 珠洲エキゾ盆
8/23 Nereides Bellydance cruise

Reviewed by
たかだ まなみ

食は文化ではなく、資源だと認識する国があるとなにかの本で読んだことがある。食べられればいい、エネルギーを補給できればいい、盛り付けを凝ったり、丁寧に出汁をとったりなどもちろんしないと書いてあった。



なるほど確かにアイルランドやオーストラリアにホームステイした時には、キッチンに腰かけてボリボリとコーンフレークをむさぼるホストファミリーの姿や、冷凍食品会社の倉庫かと思われるようなスーパー・マーケットの巨大な冷凍棚を見て驚いた記憶がある。食は資源。ううむ、スマホを見ながらの食事も「資源」的である。


日々の食事へのプライオリティは国によっても、人によっても恐ろしいほど違う。(もちろん、じゅうぶんに食べられない人たちも同じ時代に沢山いることを忘れてはならない)だからこそ20代、東京在住女性のランチについての考察は、100枚のレポートよりも確実に令和時代や東京を知らない人たちにリアルな「今」の質感を伝えられるかもしれない。


この記事がウェブの化石となった300年後、「ふむふむ、この時代のひとたちって忙しかったのね〜」なんて読み返される日があったら面白いなぁ。

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