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2F/当番ノート

音を編んだり、和えたり。

当番ノート 第50期


美味しい音。
円い音。
和み在る音。

それを音楽として編んだり和えたり、可変させながら生きれること。
人生の中で何よりも生命の悦びと感じている。



お風呂の中で息をするように、まずはイメージをつくることが音楽制作のベーシックライン。

水のある場にいると湧いてきたり、降ってくることが多く制作しやすくなる。

時間と空間の中に身を任せる勇気のリアクトとして音になって返ってくる。

音だけに限らず、ビジュアルやコンテキストとして表出する場合も多くある。

性質としてタップダンスを3歳から体験し始めているのもあり、主に音を通じてアウトプットとインプットをおこなう。



音楽が生まれてくるプロセス。
以下の5通りをあげてみる。

① 過去の原体験から音へと昇華させてみる
→ エクスペリエンスベース

② 採取したオーディオサンプルを揃えてみる
→ コレクティヴベース

③ 即興性に身を委ね整えてみる
→ インプロヴァイズベース

④ 他者との会話を通して加減を繰り返してみる
→ ダイアログベース

⑤ 短期的に集中するのと長期的に蓄積するのを交互につくる
→ オルタネイションベース

それぞれを組み合わせたり、単体であったり。
全てを経て生み出すときもある。



わたしの誕生月である5月。
先程、記してみた5つのプロセスにまつわる思い出を綴ろうと思う。

最近は、個人的に体調もよきではなく、社会も全体的に浮かないように見える。
だけど、嵐が過ぎた後には美しい太陽、清々しい青空、再び生い茂る緑が現れるはず。

これからの日々一刻、改めて味わっていきたい。


中野目

中野目 崇真

中野目 崇真

2000年5月13日、東京生まれ。音楽制作、ビジュアルデザイン、タップダンスによる企画など、様々な分野で活動。「円やかで、和みの在る世界」「魂の躍動する体験」「五感を研ぎ澄ませ、水と踊る」をテーマにアートワークを展開している。奈良市・秋篠寺にて伎芸天へのタップ舞踏奉納をきっかけに奈良市観光大使就任。現在、Engineering Freakと共に手巻きお香親善大使として手に持って楽しむハンディータイプのお香を通して再び一服のかたちを見いだしてみている。宇宙旅行の船にあるジャズバーでタップすることを目標としている。プロジェクトのキュレーションもがんばるぞい。

Reviewed by
福島 光帆

美味しい音、という表現は素敵だ。
どんな音だろう?
歓びに思わず鳥肌が立つような音?

家に多くいる日々、思っていた以上に多くのことを音が語りかける。
郵便の音、幼稚園バスの音、公園で遊ぶ子供たちの音。
当たり前だったのに貴重な音。

隣の家から聞こえてくるニュースの音、時折聞こえる外出自粛の呼びかけのアナウンス。
いつの間にか一日の中に組み込まれてしまった。

木々のざわめき、虫の羽音。
もうじき毎朝、雨音で起きる日々がくるだろうか。
そのあとにはいつもの音が戻ってくだろうか。

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