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2F/当番ノート

wind flow (2)

当番ノート 第50期

回転していなかったかざぐるま。
よく動く普段とはまた違った姿をみれた。
風力発電には風車が地面に対して垂直にまわる水平軸風車と風車地面に対して並行横に回転する垂直軸風車の2種類がある。
今回出会ったのは主力の水平軸風車。
より細かくなると、揚力型のプロペラ式で日本では多数の風力発電のフォームがこれである。
この横浜に1台ある風車は横浜市風力発電事業の一環で別名ハマウィングというらしい。
いつか真下から眺めてみたい。
自然に優しい発電の方法と実証、もっと増えて欲しいと思う。


みなとみらい、全体がみえた。
赤レンガ倉庫周辺ではフェスティバルが開かれていた。
今にはできないが未来には成せるような人の集い方があった。
奥にあるビル群、幼いころテレビCMのオーディションで通り過ぎたときにはもう少し少なかったかもしれない。
色や形としても個性をもって集まる人々と聳えたつ建物。
いずれにも懐かしさなのか、哀愁なのか。
それに近いのが伝わってきた。
揺れ動かしてくれる魅力が自然にも人工物にもあった。


空の青さ、とても気に入ってる。
木とのコントラストのよさと共に、空の変化にはいつも惹かれる。
早朝らしい空、真昼らしい空、夕方らしい空、真夜中らしい空。
都市らしい空、海らしい空、山らしい空。
春分らしい空、初夏らしい空、秋分らしい空、真冬らしい空。
過去らしい空、現在らしい空、未来らしい空。
どこにでも上には空があることが自分にとって安心感を与えてくれるのかと改めて思う。
これからもそうであることを願う。



移動。
退屈なときもあるし、高揚するときもある。
ゴールがわかっていて退屈になるパターンもあったり、わかっているからこそ歩きだす勢いを起こしてくれるのかもしれない。
前の人の考えていることを予想していきながら歩む。
目に入った建物の生まれてくるストーリーを考えてみながら歩む。
歩きながら思考と想像を膨らますと、脳にも胸にもギフトが与えられる印象がある。
やらなきゃいけない事柄、あるときが大半だが移動のときにまでもタスク処理として過ごすよりも論理のかたちを整え、感情のいろを鮮やかにする行動も大切であると、それも歩み出しながら感じていた。


2人目の絵師に遭遇した。
こちらでも円いイメージが生まれた。
だが、若干楕円形であった。
少しでも木や草の近くであると、相対的によりバイアスがかかることでイメージが変化していく。
違和感であったり差異をクリエイティブに活かすことよくあるのだが、これは日常でもよく体験する。
いつでも制作のヒントは散らばっていたり纏めてあったりと存在はしている。
それを探究してみることは周りを見渡してみることから始まる。
このとき、探し出すツールも内在している場合もあるし外在している場合もある。
内在しているものとしたら、今まで自分のコアに在る「価値観」「倫理観」「先入観」「解釈」「癖」「原体験」などが挙げられる。
また外在しているものとしたら、学びや対話で得られる「知識」「知恵」「慣習」「他者のライフスタイル」「時間」などが挙げられる。
この尺度を掛け合わせたり、照らし合わせながら腑に落としてみると、よりクリエイティブな拡張を得られるのだと思う。
日々の生きる質も上がるはず。


赤い花とともに壁をつたう蔦たち。
仏像と古墳が好みであることにも通じるが、植物の覆いかぶさる建物にはよく神秘性と調和性を感じることが多い。
現在より古墳時代や奈良時代の並存する姿は現代において参考にしたいバランスを持ってると思う。
そして、今回のロケハンでの終着点は赤レンガ倉庫であった。
この日にはグリーンルームフェスティバルが行われていた。
僕のお世話になっている方が3名いた。
気分はさらに上がった。
いつもは会えていない人と会える喜び。
さらに生きる活力になった。

靡く初夏の風は一日を通して、様々なエピソードと共にぼくへと伝えていたのだと思う。




次回は、僕の音づくりについて、じっくり綴ります。中野目

中野目 崇真

中野目 崇真

2000年、池袋生まれ。実験音楽家、写真作家、体験設計。3歳からタップダンスを用いて活動し、音と共に歩んできた中での体験をここでは綴ります。

Reviewed by
福島 光帆

ヨコハマの青い空、風。
安心して散歩するという、当たり前のことが何よりもの贅沢である今。

自宅にこもり、いつもに増して単調な日々が続くかと思いきや
案外に変化にとんだ毎日を過ごしている。

内側のもの、記憶、思い、考え、価値観。
外側のもの、時間、他者、環境、知覚。

この2つがらせん状に絡まりあい、生活にゆるやかな変化をもたらす。

そういえば
生まれ変わったら植物の絡まる石像に
なりたいと思っていたことを思いだした。

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