当番ノート 第24期
今年はやたらとアルバムリリースが重なりました。自分の場合は物書きなんかと同じで作品毎の題材と内容に合わせてレーベル(作家でいう出版社にあたる)を決めるという形なので、結果として各レーベルのリリーススケジュールが重なったということなのですが、それでもそれなりにパブリシティやるとなると結構大変だったりします。。が、我が子の晴れ舞台に何もしない親でいるわけにはいきませんからねっ。殆どがヨーロッパのレーベ…
当番ノート 第24期
ストレイテナー「NO 〜命の跡に咲いた花〜」。 今年はこの曲と生きたと言っても過言ではない。 ストレイテナーを初めて知ったのは、ラフォーレミュージアム原宿で開かれたイベントライブ。 そのイベントに出ているART-SCHOOLを観に行き、彼らの出演が終わって帰ろうかと扉に手をかけた瞬間、 私の後ろで鳴っている音に惹かれた。 えっ?何??と思って振り返ったら、ステージにはヴォーカルとドラムのみ。 えっ…
当番ノート 第24期
実家から荷物が届いた。母ちゃんからは、クリスマスプレゼントのニット帽と手袋。母ちゃんはけっこうマメで、誕生日やクリスマス、バレンタインと毎年、何かしらプレゼントを送ってきてくれる。実家からの贈り物は、そこに言葉がなくたって、いつも温かい気持ちにさせてくれる。 父ちゃんは自家製の油みそと豚の燻製、島らっきょを送ってくれた。父ちゃんの手料理は絶品で、今までシェアハウスやCan’s BARな…
当番ノート 第24期
改札を出てきた僕に気付いたみち子さんは、軽く会釈をしにっこりと笑っていた。 ベージュのダッフルコートに白のスカート、緑と赤の混じったチェックのマフラーという格好の彼女に、ごめん待ったかな、と訊くと、ううん全然だよ、と静かに言った。いかにも初めてのデートだというやり取りを済ませ、新宿から六本木に向かうため地下鉄を目指し歩き出した。 「今日はどんな授業だったの?」 口を切るのは決まって僕のほうだ。 「…
当番ノート 第24期
先日、作曲家の友人とコライトしていた際にふと言われた「随分いろんな音楽本読むんですねぇ」の一言。学生の頃から読書自体は結構好きなほうでいまでも比較的様々なジャンルの本を読むことが多いので、特別に自覚は無かったのですが確かに言われてみれば結果として結構音楽本が多いかもっ。 というわけで今回はそんな数ある音楽本の中から、読み物として(ディスクレビューなどのカタログ的なものを除いて)これは!と思う面白か…
当番ノート 第24期
パソコンの画面を見つめる。 画面に写る楽曲の秒数を見ながら、キーボードを叩いて文字を綴る。 この連載の原稿を書いていて、ふと気づいたこと。 曲紹介でこんなふうに言葉を書いたのは初めてだ。 私の曲紹介の言葉は、手書きだ。 CDプレーヤーのタイムカウンターを見ながら、紙に曲紹介の言葉を書く。 キューシート(ラジオ番組の進行表)に書かれた、 アーティスト名と曲名、イントロの秒数、完奏の時間が書かれた部分…
当番ノート 第24期
自分の過去に関する記憶がとても曖昧だ。誰かに昔のエピソードを聞かされると、「え、そんなことあったっけ?」と新鮮な心持ちになる。人間は一度覚えたことは決して忘れないというが、何かのきっかけがないとなかなか思い出すことができない。三日も経てば、たいていのことは忘れている気がする。意識的に残したり、思い起こす作業をしないと、今の僕のように、いろんな場所で、いろんな人と出会い、いろんな経験をした、というふ…
当番ノート 第24期
仕事から帰ると、あきはベッドの上から窓の外に浮かぶ満月を見ていた。 部屋に入ると、あきは振り向きもせず 「また行ってきたの?別にかまわないのだけれど、その匂いはもうここにはいらないのよ」 とおかえりよりも先に言い、白いワンピース姿で、開いた窓の縁に両肘を乗せ、まだ満月を見ていた。師走の冷たい風が窓から流れ込んでくる。付き合ってから二回目の冬だ。 たぶん一生のうち行くことはないだろうと思っていたキャ…
当番ノート 第24期
いよいよ年末感出てきました今日この頃。ちょうど一昨年前のこの時期、「都市と自然」をテーマにゲストディレクター坂本 龍一氏を迎えて開催された<札幌国際芸術祭2014>のプレイベントでゲスト講師としてフィールド・レコーディングを用いたサウンドデザインのワークショップをやってきました。(もう札幌は雪が降っていましたっ)札幌のサウンドアーティストJunichi OGUROさんと共に坂本龍一氏が審査する…
当番ノート 第24期
2015年3月21日。 FM-FUJIで震災特別番組 学校訪問「10代ラジオ」が放送された。 この写真は、共に番組を進行したフォトジャーナリストの佐藤慧さんがスタジオ収録の様子を捉えた一枚。 番組では、世界各国を取材している佐藤慧さんの講演を聞いた中学生が自らの感性でラジオから言葉を伝えた。 ディレクターから、この番組で最後にかける曲を選んで下さいと言われた。 震災特別番組、10代とのラジオ、それ…
当番ノート 第24期
何かの拍子に僕が「ままならないなあ」とつぶやいたのを、そのとき一緒にいた後輩の高田が「喜屋武さんっぽい」といたく気に入り、この間、こんな似顔絵を書いてくれた。友人たちに見せたところ、「おー、似てるー」とのリアクション。寝起きとはいえ、もじゃもじゃの髪、無精髭、半開きのうつろな目にジャージ姿はお世辞にも清潔感があるとは言い難い。自分のだらしなさは自覚しているつもりだが、こうしてビジュアルで突きつけら…
当番ノート 第24期
あたしが星を見ることが好きになったのは、叔父である忠おじちゃんの影響だ。 母子家庭で、まだ小学生になったばかりのあたしは忠おじちゃんによく預かってもらっていた。あたしとママが住むアパートから歩いて10分くらいの距離に忠おじちゃんの家があり、仕事で遅くなるので、学校からそのまま寄るように言われていた。 最初は、ママが帰ってくるまで一人でお留守番する、と言って泣きわめきながら家中を走り回ったものだ。よ…